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映画「キングダム2 遥かなる大地へ」感想・レビュー:命をたぎらせ、生きろ!

 

キングダム2 遥かなる大地へ

キングダム2 遥かなる大地へ

「キングダム2 遥かなる大地へ」映画情報

あらすじ

天下の大将軍を志す戦災孤児の少年・信(しん)は、弟のクーデターにより玉座を追われた若き王・えい政(えいせい)と運命的な出会いを果たし、河了貂(かりょうてん)や山の王・楊端和(ようたんわ)と協力しながら、えい政の玉座奪還に成功する。半年後、隣国・魏が秦への侵攻を開始。秦は国王えい政の号令の下、蛇甘(だかん)平原に軍を起こす。歩兵として戦場へ赴いた信は、同郷の尾兄弟や頼りない伍長・澤圭(たくけい)、子どものような風貌に哀しい目をたたえた謎の人物・羌かい(きょうかい)と共に、最弱の伍(五人組)を組むことに。戦略上有利とされる丘を魏軍に占拠され劣勢を強いられる中、信が配属された隊を指揮する縛虎申(ばくこしん)は、無謀とも思える突撃命令を下す。

出典:映画.com

予告編

作品データ

原題 キングダム2 遥かなる大地へ
製作年 2022年
製作国 日本
上映時間 134分
監督 佐藤信介
原作 原泰久
脚本 黒岩勉
原泰久
メインキャスト 山崎賢人
吉沢亮
橋本環奈
清野菜名
大沢たかお
受賞歴 -


 

「キングダム2 遥かなる大地へ」映画解説

だいふく

見ごたえ満点の映画だニャ!

作品解説

原泰久の人気漫画を実写化した、2019年公開の大ヒット映画『キングダム』の続編となった本作は、キャストには信役の山崎賢人、えい政役の吉沢亮、河了貂役の橋本環奈ら前作のメンバーに加え、原作でも人気のキャラクター・羌かい役で清野菜名が新たに参加。前作に続き佐藤信介が監督と務めた。

関連作品

【前作】

キングダム

キャストについて

前作『キングダム』でも、豪華なキャストを紹介しましたが、本作も原作にぴったりと思える、俳優陣の活躍と豪勢さが目を見張りました。

 

まずは大将軍の2人です。秦側の将軍ひょう公を演じるは豊川悦司、魏側の将軍呉慶を演じるは小澤征悦です。両者異なる戦の方法をとりながらも、戦場を描いていく見事な戦略が面白い。お互い演じる役者がまたピッタリのイメージでした。

 

今回良かったのが縛虎申を演じる渋川清彦でした。ひたすら特攻していく武将ですが、その迫力や勇ましさが非常に上手く演じられていて、死ぬ行くシーンは目を見張るものがありました。

 

そして、本作の目玉ともいえましょう、悲しみの一族の羌かいを演じる清野菜名が見事でした。彼女はスポーツ万能ということもありアクションもお手の物でしたね。悲しき過去をもち、復讐を誓う姿が見事に演じられ、今後女優としても売れていくのではないでしょうか。

キングダム2 遥かなる大地へ

引用:(C)原泰久/集英社 (C)2022 映画「キングダム」製作委員会

「キングダム2 遥かなる大地へ」感想・レビュー

なにこれ!?ほぼ戦シーンと言う大興奮な映画じゃないですか!だてにお金かけて作られた映画ではないですね。戦闘戦闘の大迫力が2時間続くんですよ。面白いに決まってますよね。映画館で鑑賞しましたが、もう一度見たくて2回鑑賞してしまいました。

キングダム2 遥かなる大地へ

引用:(C)原泰久/集英社 (C)2022 映画「キングダム」製作委員会

 

こういう戦のシーンは、お金をかけた中国映画では良く見たりしますが、まさか日本映画でここまでのレベルの戦シーンが見れるとは思いもよりませんでした。もちろんCGも使っていましたが、実写をベースにしているので、CGにいやみも違和感もなかったです。

 

映画丸々を1つの戦に焦点を当てるのはかなりの勇気がいったかと思いますが、それが見事に成功していますね。前作よりもストーリー性はもちろん落ちますが、視覚と大迫力で一気に、映画キングダムファンが増え、次作を待ち望む声が上がるでしょう。

 

前述でもしましたが、相変わらずキャストも見事にはまっています。メインどころから脇役まで、本当に適任と思われる配役で、違和感がなく観れます。私個人としては、原作を観ていないのですが、原作を忠実に再現にこだわった結果かと思いますね。(原作を見たい気持ちがありつつも、このまま映画で初見を貫こうかと!)

 

ただ、これだけのシーンを見た中で、今作で一番印象に残ってしまったのは、縛虎申でした!最初は、人(足軽)使いがあらい、嫌な奴だって印象だったのに、名セリフ連発で特攻していき見事に目的を達成して死んでいく姿、かっこよすぎますよ!

キングダム2 遥かなる大地へ

引用:(C)原泰久/集英社 (C)2022 映画「キングダム」製作委員会

 

エンドロールが終わった後に、続編の予告もありで、はぁ~早く次作みたいって否が応でも思える、本当に面白い映画でした!

だいふく

要所要所に感動もあってよかったニャ~

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映画「死霊のはらわた(1981)」感想・レビュー:スプラッターホラーの火付け役作品!

 

悪魔のいけにえ

死霊のはらわた

「死霊のはらわた(1981)」映画情報

オンライン鑑賞

Prime Video Rakuten TV

※時期により鑑賞できない場合あり。

あらすじ

休暇で森にやってきた5人の男女は廃屋の地下で“死者の書”を発見。やがてテープレコーダーに録音されていた呪文によって、死霊が復活してしまう。死霊に乗り移られた者は他の者を襲撃。阿鼻叫喚の中、アッシュは必死の抵抗を試みるが……。

出典:映画.com

予告編

作品データ

原題 The Evil Dead
製作年 1981年
製作国 アメリカ
上映時間 86分
監督 サム・ライミ
製作 ロバート・G・タパート
脚本 サム・ライミ
メインキャスト ブルース・キャンベル
エレン・サンドワイズ
ベッツィ・ベイカー
ハル・デルリッチ
サラ・ヨーク
受賞歴 -


 

「死霊のはらわた(1981)」映画解説

だいふく

めちゃくちゃ大好きなホラー映画だニャ!スプラッタの火付け役ともいわれているニャ!

作品解説

「スパイダーマン」シリーズや数々のヒットホラーを生み出している、サム・ライミ監督の長編デビュー作品となり、ミシガン州立大学時代に撮った映画をリメイクした映画です。

 

本作は、日本でも大ヒットをしスプラッター・ホラーブームの火付け役となった映画と言われ、続編の2作品を含む3部作はカルト映画としても非常に有名です。後世のホラー映画にも数多くの影響を与えた映画で、リメイク、さらにはTVドラマシリーズと関連作品も多く出ています。

 

邦題につけられた「はらわた」という表現は全く作品には関係ありません。当時の日本映画では「悪魔の〇〇」「死霊の〇〇」というタイトルがブームとなり、本作品も同様につけられた背景があります。

関連作品

【続編】

死霊のはらわたII

死霊のはらわたⅢ キャプテン・スーパーマーケット

【リメイク】

死霊のはらわた

【TVドラマ】

死霊のはらわた リターンズ

アッシュ・ウィリアムズ伝説始まる

「死霊のはらわた」シリーズではお馴染みのアッシュ・ウィリアムズですが、ホラーファン(特に本国アメリカ)の間では大人気のキャラです。本作が登場となったのですが、何のとりえもないただの一般市民なのですが、何故だか悪霊に対してだけめっぽう強いというキャラです。

それだけでなく、彼の行動や動きが完全に面白おかしいのです。そいでもってお調子者でどこか間抜けときたものですから、ホラー映画なのにコメディーかというくらいの面白さです。

 

1作目の本作では、まだ真面目に作られている方なのですが、2作目3作目とどんどんアッシュのギャグっぷりが上がっていき、一気に人気キャラと昇りつめました。演じるのは、ブルース・キャンベルです。リメイク映画はアッシュは出ないのですが、それ以外の作品はTVドラマを含めすべて演じています。もう、ブルース・キャンベル=アッシュという印象が出来上がったといっても過言ではありません。

死霊のはらわた

「死霊のはらわた(1981)」感想・レビュー

めちゃくちゃ大好きなホラー映画です。ホラー好きにさせてくれた映画と言っても過言でないくらいです。といっても、学生だった頃は「死霊のはらわた」という、なんとも恐ろしいタイトルにビビッてしまい、大学生になるまで鑑賞が出来なかった懐かしい記憶があります。

でも、鑑賞した瞬間にこの映画の虜になり、続編を一気に観てDVDも購入したという(今はBlu-ray)ファンになりました。

死霊のはらわた

出典:映画.com

 

とにかく悪霊に取り付かれた人間が怖い。どんどん顔がぐちゃぐちゃになってく、声がいやぁ~な声質で、取り付かれた人間と一緒に居るだけでも精神がいかれそうな状況です。たちが悪いことに、悪霊だから肉体を切り刻んでもびくともせず、頭ちょんぎっても笑うは、体中ちょんぎってもぴくぴくして動くわで、胸くそ悪くなります。

死霊のはらわた

 

でもね、アッシュ・ウィリアムズのキャラもあってか、そのグロさや怖さも嫌じゃなく人間 VS 悪霊(しかも人間に取り付いた)の戦いがすさまじく、何とも面白い映像が繰り広げられるんです。

 

ラストは圧巻、いや伝説的いってよいシーンでした。悪霊に取り付かれた人間がどんどん溶けていくのですが、1コマ1コマ丁寧に肉が崩れていく映像が続きます。「普通ここまでやる?」って程に人間溶解のグロシーンが続けます。

「さすがに、もう終わりでしょ?」って思っても、いやいやまだまだっと、どんどん溶け続け、しまいには訳分からないエイリアンのようなものが体から飛び出てきたり、気持ちわるい物体が出てくるは、ゴキブリのようなものは出てくるで、監督完全に遊んでますね。ここまで行くと、グロさを越して逆に笑えてしまいます。

 

「いや~、お見事です!」の一言でした。よけいな前置きや説明などもなくシンプルに悪霊との戦いのみを主体にしているので常に緊迫状態ですし、カメラアングルもこの時代ならでわ技術で固定されて撮影されている所が多く怖さが引き立っています。上映時間も86分とだらけずサクッと終わるのも好印象です。

サム・ライミにより新しいホラーの形を提案した作品がここに登場したのでした。

だいふく

定期的に観たくなる映画なんだニャ。アッシュも最高だニャ~

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映画「スリーデイズ・ボディ 彼女がゾンビになるまでの3日間」感想・レビュー:3日後も愛せますか?

 

スリーデイズ・ボディ 彼女がゾンビになるまでの3日間

スリーデイズ・ボディ

「スリーデイズ・ボディ 彼女がゾンビになるまでの3日間」映画情報

オンライン鑑賞

Prime Video

※時期により鑑賞できない場合あり。

あらすじ

母親と2人暮らしの女性サマンサは、ある夜、パーティで出会った行きずりの男と関係を持つ。その日から体が変調をきたし、サマンサは性病にかかってしまったのではと思いこむ。しかし、体に起こる異変は生やさしいものではなく、髪は抜け落ち、目は充血し、体が腐敗していく。サマンサはなんとかして症状を抑え込もうとするが……。

出典:映画.com

予告編

作品データ

原題 Contracted
製作年 2013年
製作国 アメリカ
上映時間 84分
監督 エリック・イングランド
製作 エリック・イングランド
J・D・リフシッツ
脚本 エリック・イングランド
メインキャスト ナジャラ・タウンゼント
マット・マーサー
受賞歴 -


 

「スリーデイズ・ボディ 彼女がゾンビになるまでの3日間」映画解説

だいふく

一風変わったゾンビ映画だニャ!

作品解説

邦題でストーリーのの全てを語ってしまっているのですが、タイトル通り3日間かかって自分の身体が腐ってゾンビになっていく過程を描いた作品です。

本来ゾンビ映画といえば、かじられてからや死んでからゾンビへ変化してしまいますが、その過程をじっくり3日かけて描いてしまったのが本作で有り、もちろん人間のまま腐っていくわけですから、その3日間の変化への苦悩をも描いた心理的な作品にもなっています。

そういう理由もあり、ゾンビ映画ですがホラー要素よりサスペンス要素が強い作品です。

関連作品

【続編】

アフターデイズ・ボディ 彼女がゾンビと化した世界

3日間ゾンビへの変化

ゾンビになっていく3日間の変化をまとめてみました!

Day1

・下腹部の腹痛
・二日酔いのような状態

Day2

・頭痛
・耳鳴り
・局部からの出血(少量のウジ)
・目が少し充血
・爪がはがれる

Day3

・抜け落ちる髪
・目の充血が異常な状態
・歯が抜ける
・局部から大量のウジ
・爪が簡単にはがれる
・体全体腐っていく

「スリーデイズ・ボディ 彼女がゾンビになるまでの3日間」感想・レビュー

一夜の過ちがとんでもないことに…。恋人(女性)とうまくいっていないサマンサは、パーティーで見知らぬ男性と関係を持ってしいますが、映画冒頭の場面から予測すると、彼はネクロフィリア(屍姦)なのでしょう。彼から体が腐っていくという病気を移された事になるんですよね。サマンサの自業自得との意見もあるみたいですが、友人や男に無理やり飲まされた感じもあるため、完全に被害者でかわいそうな感じがします。

 

そして映画はここからの3日間が見どころですが、息ながらに体が腐っていくって本当につらいですよね。腐っていく自分の身体とその心理が良く描かれた映画だったと思います。ゾンビ物は多々ありますが、ありそうでなかった設定ですからね。

こんなきれいなお顔の女性が…

スリーデイズ・ボディ 彼女がゾンビになるまでの3日間

 徐々に腐っていく…

スリーデイズ・ボディ 彼女がゾンビになるまでの3日間

 

容姿の変化とともに、彼女の心理状態もだんだん醜くなっていきます。最初は、あんなにおとなしく純粋そうなサマンサが、恋人を殺し、友人を殺し、孤独となる…。腐りはてた彼女は自分に好意を抱く、男にぬくもりを求め、交わるのです。が・・・・・。

 

ゾンビ映画と思えないくらい、切なくなる映画でした。そして腐っていくサマンサの容姿は、どこかエロスを感じられます。そこが映画の見どころでもありながらも、個人的には、容姿の変貌にはすこし物足りなさも感じられてしまいます。綺麗さを残しすぎのような気がしており、Day3では、もっと大胆に身も心も腐って行く様子が見えたら、もっと面白かっただろうにと感じました。

 

だいふく

自分が腐っていく3日間なんて耐えられないニャ…。

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映画「ミスト」感想・レビュー:霧がすべてを覆いつくし、最後の審判が下される…

 

ミスト

ミスト

「ミスト」映画情報

オンライン鑑賞

Prime Video Rakuten TV

※時期により鑑賞できない場合あり。

あらすじ

激しい嵐が過ぎ去った町に不気味な深い霧が立ち込め、住民たちは身動きが取れなくなってしまう。やがて霧の中に潜んだ正体不明の生物が彼らを襲いはじめ…。

出典:映画.com

予告編

作品データ

原題 The Mist
製作年 2007年
製作国 アメリカ
上映時間 127分
監督 フランク・ダラボン
製作 フランク・ダラボン
リズ・グロッツァー
脚本 フランク・ダラボン
メインキャスト トーマス・ジェーン
ローリー・ホールデン
ネイサン・ギャンブル
マーシャ・ゲイ・ハーデン
受賞歴 -


 

「ミスト」映画解説

だいふく

ラストが衝撃の胸糞映画なんだニャ!

作品解説

スティーヴン・キングの1980年の中編小説『霧』を映画化した作品で、監督は同じくスティーブン・キング原作の「ショーシャンクの空に」「グリーンマイル」を見事に映画化したフランク・ダラボン監督となります。

 

ただ、映画は原作とラストが変えてきており、その映画のラストが余りにも衝撃的となっており、小説の絶望的な結末の先を行く超絶望的な結末として観るものをどん底に落としてしまうことでしょう。

付け加えられたラスト

本作は、霧の中にいるモンスターという極限状態に追い込まれた人々の恐怖、不安、そして人間の本質を描いた映画となります。

ミスト

出典:映画.com

 

そして、その最悪寄り心理の結末を表してしまった衝撃的なラストですが、原作は超巨大モンスターが出て来た所で終ってるのです。なので主人公一行の生死は不明ですが、今回の映画化に関してフランク・ダラボン監督がこのラストを提案し、原作者であるスティーヴン・キング氏も「それはいいね!」と快く了承したというエピソードがあります。

「ミスト」感想・レビュー

結末が予測できるネタバレ度

衝撃のラストのために1回鑑賞した後に観ないようにしていたのですが、十数年ぶりかに久々に鑑賞しました。

 

やっぱり凹む…

 

初見の時も凹む映画ということは先に知ってしまっていたので、ラストは車のガソリンがなくなった地点で予想できてしまいました。が、予想はしたものの、まさかまさかの子供までと疑いながら観ましたが、やっちまいやがった・・・。

「ボクを怪物に殺させないで」確かに怪物にはしていないのですが。。。ちょっと監督の性格の悪さがうかがえるラストですね。ほんと、悪趣味で意地悪だこと…。

 

でもね、個人的に一番凹んだ部分はラストより、狂気と化した集団が、軍人個人の責任ではないのに、モンスターが現れたことを彼の責任として、モンスターの“いけにえ”にしてしまうところ。“宗教”が確立される瞬間を見てしまった感覚です。

得体の知れないモンスターにおびえる人々のよりどころは、神をあがめる一人のヒステリックで自己中心の狂った女性。しかし人々は、恐怖心で自分の平常心を失い、彼女を教祖としてあがめるのです。正直、この女性が銃で撃たれたときは、せいぜいしました。

 

モンスターものとしてはどうだったかと言いますと、最初の触手のちゃっちさは逆に驚きましたが、終盤から出てくるモンスターはちゃんと作られており、CGも生かされてリアリティーあってよかったですね。

ミスト

 

しかしモンスターとの攻防では「早くせんかい!」ってイライラさせる部分が多かった。例えば、「車はやく出さんかい!」とか「突っ立てないで早く逃げんかい!」ってなところが多かった。薬屋にあの大人数で行った理由も不明ですね。まぁ、やられキャラを作りたかったんでしょうがね。期待する行動をなかなか取らないところも監督の狙いだったとも思えるほどです。

 

そして冒頭で、家に残した子供を助けに行った母親は、なんと最後のシーンで彼女は無事子供を救い軍に救出されています。スーパーマーケットを同じく出て行ったディビッドの結末とあまりにも差が有りすぎ皮肉すぎるんですよね。(どうやって彼女は生き残ったのか…)

 

さてさて、賛否両論のラストですが、私は悪くは無いかなとは思いました。が、車がガス欠になってからの決定が速すぎやしません?少し前に超巨大モンスターが目に前をズシンズシンと横切った時、決めてしまっていたのかな???

でも、もうすこし生への執着が欲しかった。ガス欠で終わりではなく、車で助けを粘ってもう無理な状態まできてから決断してほしかったな。その方が、否定意見も少なくなったのではと思いますが。 

だいふく

こんなラストはもう御免だニャ!

「ミスト」関連商品

 

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映画「モータルコンバット」感想・レビュー:全世界を賭けた「禁断の死闘」が幕を開ける!

 

モータルコンバット

モータルコンバット

「モータルコンバット」映画情報

オンライン鑑賞

Prime Video Rakuten TV

※時期により鑑賞できない場合あり。

あらすじ

胸にドラゴンの形をしたアザを持つ総合格闘技選手コール・ヤングは、自身の生い立ちを知らないまま、金を稼ぐために戦う日々を送っていた。そんなある日、魔界の皇帝シャン・ツンがコールを倒すため、最強の刺客サブ・ゼロを送り込む。コールは特殊部隊少佐ジャックスに言われるがまま女戦士ソニア・ブレイドと合流し、地球の守護者ライデンの寺院へ向かう。そこでコールは、太古より繰り広げられてきた格闘トーナメント「モータルコンバット」の存在と、自分が魔界の敵と戦うために選ばれた戦士であることを知る。

出典:映画.com

予告編

作品データ

原題 Mortal Kombat
製作年 2021年
製作国 アメリカ
上映時間 110分
監督 サイモン・マッコイド
製作 ジェームズ・ワン
トッド・ガーナー
脚本 グレッグ・ルッソ
デイブ・キャラハム
メインキャスト ルイス・タン
真田広之
ジェシカ・マクナミー
ジョー・タスリム
受賞歴 -


 

「モータルコンバット」映画解説

だいふく

日本人2人が活躍している映画だニャ!

作品解説

世界的人気を誇る対戦型格闘ゲームの実写化で、R15+のレイティングが設定されています。ゲームでも残酷描画のために、日本では未発売となっています。そのリアリティを映画でも出してきたが、残酷描画もあるが、どちらかというと本格的な格闘にこだわった作品となっている。

 

主人公コール役に「デッドプール2」のルイス・タン、女戦士ソニア役に「MEG ザ・モンスター」のジェシカ・マクナミー。日本からも真田広之と浅野忠信が参加し、重要キャラクターのスコーピオンとライデンをそれぞれ演じています。

関連作品

※タイトル後に外部リンクアイコンがあるものはAmazonに飛びます。

【同ゲーム実写化作品】

モータル・コンバット

モータル・コンバット2

モータル・コンバット: レガシー

格闘ゲーム「モータルコンバット」

ミッドウェイゲームズが1992年に開発・発売した対戦型格闘ゲームになり、日本では1993年にアーケード版を同年9月にタイトーがライセンス販売しています。

タイトルの「Mortal Kombat」は本来英語では「Mortal Combat」が正しい綴りですが、先頭の「C」を「K」(「KILL」の意)に意図的に差し替えて表記しています。

これに分かるように、本格闘ゲームは世界で最もグロいゲームともいわれており、すでにグロッキー状態の相手を惨殺するトドメ専用の演出である「フェイタリテ(Fatality)」がものすごくグロいのです。

モータルコンバットのファイタリテがまとめられたYouTubeなどもありますので興味ありましたら探してみてください。(グロすぎるので、Blog上では掲載できない)

「モータルコンバット」感想・レビュー

映画を知るまでは、ゲームの存在はそこまで知らなかったです。鑑賞した時もそこまで知らずに観ましたが、観終わってゲームの世界観を知りたくて調べると、まぁグロいこと!そりゃ、日本では発売されませんよね(汗)

 

映画自体は、完全に格闘アクションでした。が、生身の戦いというよりは、ほぼCG格闘と言ったところでしょう。まぁ、ゲームの世界観を出すにはCG使うしかないよねってことでしょう。でも、これはこれで迫力あって娯楽性としては有りですがね。

なので、完全にお気楽に格闘を楽しめる映画と言ったところでした。

 

が、ちょっと中国の俳優さん多いですね、観ている途中で、中華資本の映画かな?って思ってしまったくらい。日本からは真田広之、浅野忠信が出て格好いいですよ。

モータルコンバット

(C)2021 Warner Bros. Entertainment Inc. All Rights Reserved

 

そして、観終わってまず思ったのが、主役のコールがほとんど活躍していないということ。う~む、倒したのってトロールみたいなやつだけですよねぇ。それよりも、真田広之演じるハサシ・ハンゾウがメインと言っていいほどの、活躍でびっくりです。本作のラスボス倒せたのも彼がいたからだし。まぁ、日本人としては嬉しい限りですがね。

完全に、続編作る気満々のラストでしたので、きっとコールは続編から活躍すのでしょう!

モータルコンバット

(C)2021 Warner Bros. Entertainment Inc. All Rights Reserved

 

とにもかくにも、映像美と迫力ある音楽、それにちょっとグロい格闘に魅せられた作品で、あっという間に時間が過ぎました。頭使わず単純に鑑賞したいときにお勧めですね。

だいふく

もう少しグロシーン作っても良かったと思ったニャ!

「モータルコンバット」関連商品

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映画「チェンジリング(1980年)」感想・レビュー:午前5時59分の不気味な声…!

 

チェンジリング

チェンジリング

「チェンジリング」映画情報

あらすじ

午後5時59分、あの不思議な声が聞こえてくる…交通事故で妻と娘を亡くした作曲家は別荘に移り住むが、そこで彼は子供の幽霊と出合う。70年前に起きた惨劇が引き起こす怪異現象を、ミステリー・タッチで淡々と描く。

予告編

作品データ

原題 The Changeling
製作年 1980年
製作国 カナダ
上映時間 107分
監督 ピーター・メダック
製作 ジョエル・B・マイケルズ
ガース・H・ドラビンスキー
脚本 ウィリアム・グレイ
ダイアナ・マドックス
メインキャスト ジョージ・C・スコット
トリッシュ・ヴァン・ディーヴァー
ルヴィン・ダグラス
受賞歴 -


 

「チェンジリング」映画解説

だいふく

ミステリー色強い古典的ホラー映画だニャ!

作品解説

7~80年代ホラーを代表する傑作といえますが、案外知名度が低い作品でも有ります。

しかしながら屋敷物ホラーの中では群を抜いて面白く、怖いだけではなく、もの悲しく静かに流れていく物語が、単なるホラーと一言では言えない名作です。また、ホラーなのに特殊メイクや血糊などを全く使用せず、音響と雰囲気だけで勝負した、正当派の作品でもあります。

 

監督は「スピーシーズ2」のピーター・メダック監督が担当しています。同タイトルのクリント・イーストウッド監督による映画もありますが、全く別作品ですのでお間違いなく。

恐怖の技術

本作は、なんといっても当時盛んだった特殊メーキャップや大量の流血などを演出に使用しないで、唐突な関連小道具の出現や音響効果を使って恐怖を作り出したことが見事にはまった映画でしょう。

 

レコーダーの音声のボリュームを上げていくと幽霊の声が聞こえたり、勝手に動く車いすなどのポルターガイスト現象。そして捨てたはずの亡くした子供のボールが家でまた見つかる。など古典的ですが、その分ミステリー作品としても評価される理由があるでしょう。

「チェンジリング」感想・レビュー

ストーリーが分かる程度のネタバレ度

冒頭でいきなり、主人公の作曲家ジョン・ラッセルの妻子が交通事故で亡くなるシーンから始まるのですが、いきなりすぎてショックやら悲しいやらの複雑な感情からのスタートです。悲しみにふけるジョンが悲しみを紛らわすために巨大な古屋敷に引っ越してから、幽霊との不思議で面白い関係が始まるのです。

 

毎朝6時に鳴り響く異音、突如流れる水、次第に何かを訴える霊、それは妻子を失ったジョンだから選ばれたのでしょうか?映画の中で霊が頻繁にメッセージを送るのですが、ジョンの悲しい心境のまま、霊と接していくので、怖さは感じられず不思議な感覚を受けます。ホラー映画では珍しく、主人公ジョンが霊にあっても怖がらず冷静なのです。

 

本作は、まず霊と言う存在は示しても、霊を映像化を全くしていないのです。声やモノが動くなど古典的に怖がらせる手法です。そのおかげか、ホラーというイメージよりもミステリー作品を観ている感覚にもなります。そして音響や視覚効果が見事に使われています。おそらく、この作品に影響受けたホラー映画はたくさんあるのでしょう。

チェンジリング

 

隠された屋根裏部屋を見つけてからは、一気にそのミステリー展開が加速します。レコーダーに録音された子供の幽霊の声をヒントに、どんどんジョンが謎を解いていくのですが、物語が進むにつれ、次第に幽霊の存在と悲しき過去が明らかになる様子は、良質な推理映画を観ているような感覚さえ覚えます。

 

明らかになった過去、しかし幽霊の訴え(うらみ)を、達成させることができず、ジョンが思わず幽霊に対し「うるさい!やることはやったんだ!」と叫ぶシーンがとても印象的でした。しかし、ジョンは諦めず必死に事件を追い続けるんです!思わずがんばれって応援したくなります。

チェンジリング

 

20年以上ぶりに観賞したのですが(謎の部分はすっかり忘れてました)、今観ても見ごたえ十分で面白いと思いました。怖さもほとんど無いのでホラー嫌いでも問題なく鑑賞できる作品ですね。

だいふく

直接的な映像なくても音響と特殊効果で良質のホラーはつくれるんだニャ!

「チェンジリング」関連商品

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映画「シン・ウルトラマン」感想・レビュー:現代社会に置き換えて再構築した空想特撮映画!

 

シン・ウルトラマン

シン・ウルトラマン

「シン・ウルトラマン」映画情報

あらすじ

「禍威獣(カイジュウ)」と呼ばれる謎の巨大生物が次々と現れ、その存在が日常になった日本。通常兵器が通じない禍威獣に対応するため、政府はスペシャリストを集めて「禍威獣特設対策室専従班」=通称「禍特対(カトクタイ)」を設立。班長の田村君男、作戦立案担当官の神永新二ら禍特対のメンバーが日々任務にあたっていた。そんなある時、大気圏外から銀色の巨人が突如出現。巨人対策のため禍特対には新たに分析官の浅見弘子が配属され、神永とバディを組むことになる。

出典:映画.com

予告編

作品データ

原題 シン・ウルトラマン
製作年 2022年
製作国 日本
上映時間 112分
監督 樋口真嗣
製作 塚越隆行
市川南
庵野秀明
原作監修 隠田雅浩
脚本 庵野秀明
メインキャスト 斎藤工
長澤まさみ
西島秀俊
有岡大貴
受賞歴 -


 

「シン・ウルトラマン」映画解説

だいふく

懐かしきだウルトラマンの復活だニャ!

作品解説

1966年に放送された特撮テレビドラマ『ウルトラマン』を現在の時代に置き換えた「リブート」映画となり、『シン・ゴジラ』でもタッグを組んだことがある、庵野秀明が企画・脚本を、樋口真嗣が監督を務め、世界観を現代社会に置き換えて再構築しています。

 

ウルトラマンのデザインは、「ウルトラQ」「ウルトラマン」などの美術監督として世界観構築に多大な功績を残した成田亨が1983年に描いた絵画「真実と正義と美の化身」がコンセプトとなっている。

 

怪獣を本作では「禍威獣(カイジュウ)」と表現しているのが特徴的であり、映画のキャッチコピーは「そんなに人間が好きになったのか、ウルトラマン。」、「空想と浪漫。そして、友情。」となっている。

関連作品

【TVシリーズ】

ウルトラマン

【”シン”シリーズ』

シン・ゴジラ

敵対する禍威獣・外星人まとめ

「シン・ウルトラマン」に登場し、人間やウルトラマンに敵対した禍威獣・外星人まとめてみました。

禍威獣(カイジュウ)&外星人

・ゴメス:巨大不明生物
・マンモスフラワー:巨大不明生物第2号
・ペギラ:巨大不明生物第3号
・飛翔禍威獣 ラルゲユウス:敵性大型生物第4号
・溶解禍威獣 カイゲル:敵性大型生物第5号
・放射性物質捕食禍威獣 パゴス:敵性大型生物第6号
・禍威獣第7号 ネロンガ:禍威獣第7号である透明禍威獣
・禍威獣第8号 ガボラ:禍威獣第8号である地底禍威獣
・ザラブ:外星人
・ザラブ:外星人
・ゾーフィ:星から来た使者
・ゼットン:天体制圧用最終兵器

シン・ウルトラマン

引用:(C)2021「シン・ウルトラマン」製作委員会 (C)円谷プロ

シン・ウルトラマン

引用:(C)2021「シン・ウルトラマン」製作委員会 (C)円谷プロ

「シン・ウルトラマン」感想・レビュー

「ウルトラマン」シリーズといえは、男の子が必ず通る道でしょう。わたしも子供の頃みていました。そしてうちの小学の息子も今は観ておりませんが、その時代のウルトラマンをみているのです。

そんな親子が2人が、こうしてウルトラマンの映画を映画館で二人で観に行くとは感慨深いものがありました。

 

いきなり禍威獣(カイジュウ)とウルトラマンの決闘シーンがあります。対決したのはネロンガとガボラでしたね。いや~昔ながらの特撮な感じがでて面白かった。子供も大人も大興奮なシーンでした。

 

が、ちょっとこの先がだらける時間が多かったのが正直なところ。出だしで禍威獣との対決で興奮したあとは、外星人ラッシュ。日本政府との難しいやり取りが多いです。しかも、ちょっと詰め込み過ぎ感があり、展開が少し強引にどんどん進んでいく感覚でした。

シン・ウルトラマン

引用:(C)2021「シン・ウルトラマン」製作委員会 (C)円谷プロ

 

そして、庵野秀明節炸裂でしたね(笑)もう、これ「エヴァンゲリオン」と言わんばかりの難しい言葉のセレクション。言葉が難しいのに早回しとも思えるセリフの言い回しで、大人でもついていくのがやっとでしたので、子供は正直ついていけなかったでしょうね。

 

が、そういうマイナスな面を打ち消すのが、やっぱりウルトラマンの存在ですね。あの人間味がある特徴的な姿に、懐かしの銀と赤い色と光る眼に光線とウルトラマンが出てくれば、難しかった話も一気に興奮に変わります。やっぱりもっと戦いが見たかったなぁと思いますね。

シン・ウルトラマン

引用:(C)2021「シン・ウルトラマン」製作委員会 (C)円谷プロ

 

俳優陣も面白かった。コメディ風に作られていて、長澤まさみが主役かと思える程面白い存在でした。(途中巨大化するのにはびっくり)主人公の神永新二を演じる斎藤工も面白い存在。ウルトラマン化してしまい人間のような感情が無い中でも、仲間と言う存在に気付いていく展開は良かったです。

 

難しさもありながらも、総じて楽しめましたし、我が息子も楽しめたと言っていたので、良かったですね。次は、「シン・仮面ライダー」ですね。こちらも大期待で待っています!

だいふく

親子水入らずでウルトラマンを見れるなんて羨ましくて感動ニャ~

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映画「竜とそばかすの姫」感想・レビュー:インターネット × 美女と野獣

 

竜とそばかすの姫

竜とそばかすの姫

「竜とそばかすの姫」映画情報

オンライン鑑賞

Prime Video

※時期により鑑賞できない場合あり。

あらすじ

高知県の自然豊かな田舎町。17歳の女子高生すずは幼い頃に母を事故で亡くし、父と2人で暮らしている。母と一緒に歌うことが大好きだった彼女は、母の死をきっかけに歌うことができなくなり、現実の世界に心を閉ざすようになっていた。ある日、友人に誘われ全世界で50億人以上が集う仮想世界「U(ユー)」に参加することになったすずは、「ベル」というアバターで「U」の世界に足を踏み入れる。仮想世界では自然と歌うことができ、自作の歌を披露するうちにベルは世界中から注目される存在となっていく。そんな彼女の前に、 「U」の世界で恐れられている竜の姿をした謎の存在が現れる。

出典:映画.com

予告編

作品データ

原題 竜とそばかすの姫
製作年 2021年
製作国 日本
上映時間 121分
監督 細田守
原作 細田守
脚本 細田守
メインキャスト 中村佳穂
佐藤健
成田凌
玉城ティナ
受賞歴 -


 

「竜とそばかすの姫」映画解説

だいふく

高知県を舞台としたアニメーションだニャ!

作品解説

スタジオ地図制作によるアニメーション映画で、「サマーウォーズ」「未来のミライ」に代表される細田守監督による長編オリジナル作品第6弾となります。

 

主人公すず(ベル役)はシンガーソングライター中村佳穂が務め、劇中歌の歌唱や一部作詞等も務めており、謎の存在「竜」の声は佐藤健が務めています。そして、ベルのデザインを「アナと雪の女王」のジン・キムが担当しています。

 

2021年7月15日に第74回カンヌ国際映画祭のオフィシャルセレクション「カンヌ・プルミエール」部門にてワールドプレミア上映された映画でもあります。

関連作品

【監督代表作】

サマーウォーズ

時をかける少女

おおかみこどもの雨と雪

バケモノの子

未来のミライ

映画の舞台は高知県

本作の舞台は高知県の自然豊かな田舎町です。具体的にどこなのかは劇中で言及されていないが、県内に実在する場所をモデルとして制作されています。

まず、すずが通学や帰宅で通っている橋は、仁淀川にかかる浅尾沈下橋です。沈下橋とは、台風通過が多い高知県ならでわで、増水した時に水の中に沈む橋です。沈むことにより橋が破壊されることを防いでいます。そのため、端に手すりなどは全くありません。

 

利用しているバス停は県交北部交通の西の谷第二バス停、鉄道駅はJR伊野駅となります。そして東京に出ていくときに出てくる駅はJR高知駅でした。

 

鰹のたたきを家で作るシーンや過疎地ならでわの学校までの通学なども、高知県の田舎町らしさを描いています。

「竜とそばかすの姫」感想・レビュー

まず、なぜこの映画を観たいと思ったのは、管理人が高知県出身(高校まで過ごした)だからです。上述しましたが、高知の懐かしい風景や、台風が良く通る地域の恐ろしさもしっかり描かれていました。

高知と言えば日本最後の清流と言われる四万十川が有名ですが、仁淀川を選んだところも、個人的にはニヤッとさせられます。そんな綺麗な川でも増水してしまうと人を殺してしまうんだという恐ろしいシーンが、主人公すずの母親という悲しさは、なかなか観ていて耐え難いものがあります。

 

さて、映画の方の感想も書きましょう。映画館で観る前に少しレビューを見ましたが、なんだかよい評価が少ない…とても心配になり鑑賞しましたが、全然面白かったですし感動しました。アニメも映画館で大迫力を楽しむ時代になったんだなと、日本のアニメーション技術の進歩には驚くばかりです。

 

そして映像と音楽のコラボレーションが圧倒的です。インターネットの中の世界で非現実的で未来的な世界観の中に、割と人間味がある(電子音が無い)音楽がとても心地よく、映画館の音響もあってか、とても感動しました。

竜とそばかすの姫

 

さて肝心なストーリーですが、予備知識なしで観に行ったため、まさかの現代版「美女と野獣」にはびっくりしました。主人公の仮想世界「U(ユー)」のアバターの名前が「ベル」ってところから、すでにそうなんですよね。本作は「美女と野獣」に似せるだけでなく殆ど、そのままを描いてますから、驚きでした。あとで監督のインタビューを見てみるとインターネットで「美女と野獣」を描いたと言ってますからね。

竜とそばかすの姫

 

そこに、現在社会の問題点を融合させたのが賛否両論になってしまったのかもしれません。ネタバレになるんで深くはいいませんが、その社会的問題に対する描き方や持って行き方が強引でしたね。色々省略過ぎと言うか。(ラストはあれで、本当に救われたんだろうか?と言う疑問は残ります)

 

とはいうものの、個人的にはラストの歌のシーンでは感動で泣けましたし、映画館で観たので評価が良くは出ていると思いますが、2時間と言う時間もあっという間に終わりのめり込みましたので、素晴らしい映画だと思いました。

だいふく

ラストの歌は本当に圧巻で鳥肌物だったニャ~

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映画「マリグナント 狂暴な悪夢」感想・レビュー:あらゆるジャンルを入れ込んだ究極のホラー!

 

マリグナント 狂暴な悪夢

マリグナント 狂暴な悪夢

「マリグナント 狂暴な悪夢」映画情報

オンライン鑑賞

Prime Video Rakuten TV

※時期により鑑賞できない場合あり。

あらすじ

ある日を境に、目の前で恐ろしい殺人が繰り広げられるのを目撃するという悪夢に苛まれるようになったマディソン。彼女の夢の中で、謎めいた漆黒の殺人鬼が、予測不能な素早い動きと超人的な能力で次々と人を殺めていく。やがてマディソンが夢で見た殺人が、現実世界でも起こるようになる。殺人が起きるたび、マディソンはリアルな幻覚かのように殺人現場を疑似体験し、少しずつ自らの秘められた過去に導かれていく。そして邪悪な魔の手がマディソン自身に伸びてきたとき、悪夢の正体が明らかになる。

出典:映画.com

予告編

作品データ

原題 Malignant
製作年 2021年
製作国 アメリカ
上映時間 111分
監督 ジェームズ・ワン
製作 ジェームズ・ワン
マイケル・クリアー
脚本 アケラ・クーパー
メインキャスト アナベル・ウォーリス
マディー・ハッソン
ジョージ・ヤング
受賞歴 -


 

「マリグナント 狂暴な悪夢」映画解説

だいふく

ジェームス・ワン監督が新感覚ホラーに戻ってきただニャ!

作品解説

「ソウや「インシディアス」シリーズのホラーや「ワイルド・スピード SKY MISSION」「アクアマン」などの超大作をヒットさせているジェームズ・ワン監督が、今回は新感覚ホラーでオリジナルストーリーで描きます。

 

ホラーに原点回帰しつつも、今までになかったホラーを作りたかったという監督ですが、本作は見事にその意思が織り込まれており、いったい何を観ているのかが分からなくなってくるような作りです。

ホラーとアクションが極まった!?

作品解説でも述べましたが、ジェームス・ワン監督はある意味、ホラーとメジャーアクション映画で成功をおさめ、極めたといっていい監督であります。

 

そして、ホラーの集大成ともいわれる本作ですが、色々な要素を組み合わせた、ある意味多ジャンルともいえる、ホラーともいえ、犯人は人間か、または全く別の存在か。その正体を巧みに隠しながら畳みかけるようにストーリーが進んでいきます。

 

そんななか、ホラーとは一番遠いともいえる、アクションも織り込んでいるところも注目で有ります。ホラーにアクションって面白いって思われるのですが、まさにそれが新感覚なのです。

「マリグナント 狂暴な悪夢」感想・レビュー

ストーリーが分かる程度のネタバレ度

やっぱりホラー映画は最高だって改めて思わしてくれた作品でした。ホラーはルールも何もないので、それをうまく使った映画に出会えると、アドレナリンが出るような、興奮を思えますね。網病みつきになります。

 

そんな気持ちを出してくれた本作は、やはりジェームス・ワン監督でした。あの「ソウ」を鑑賞した時にもにた、突拍子もない映画を作ったなと言った感じです。

 

もうね、この映画ですが、ホラーなのですが、幽霊物なのか、カルト系なのか、異常殺人鬼のサスペンス物なのか、モンスターなのか、スプラッター映画なのか、鑑賞していて分からないのです。疑問だらけで、前半~中盤まで過ぎていきます。もう私は何を見せられているのか…。

そして、後半のアクション映画さながらのシーンと来たもんだから、びっくり仰天な展開です。からの、ラストは家族愛ですからね。

 

もう、なんのこっちゃな映画なのですが、思わず2度3度と観たくなるような感覚になりますし、正直最高に面白かったです。ちょっとネタバレになりますが、この映画を観ていて個人的にはブラックジャックのピノコを思い出しましたね。

マリグナント 狂暴な悪夢

 

そして、映画全体的なテーマとは裏腹に、なぜか音楽や映像の映し方なんかも、スタイリッシュな感じなんですよね。すでにオープニングから興奮してしまうくらいの見せかたで、そのまま一気に映画に入り込んでしまいます。

あの、殺害シーンになるときの、「サイレントヒル」ばりの周囲が変化していく様子も面白い演出でした。いやね、もうグロいシーンや怖いシーンを見せられながらも、なにかカッコよさを感じてしまうという感覚で自分がおかしいのかと思ってしまう程。

 

いや~、さすがジェームス・ワン監督です。鑑賞者の遥か斜め上を行くような新感覚のホラーには流石としか言いようがないです。

だいふく

ホラー映画もまだまだ色んな事が出来ると思ったニャ!

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映画「ソードフィッシュ」感想・レビュー:ラストで騙される!?

 

ソードフィッシュ

ソードフィッシュ

「ソードフィッシュ」映画情報

オンライン鑑賞

Prime Video Rakuten TV

※時期により鑑賞できない場合あり。

あらすじ

元スパイで天才的犯罪者、ガブリエル・シアーは95億ドル(1兆1500億円)を強奪するために、かつて世界一のハッカーと呼ばれたスタンリーを仲間に引き入れ、システムに侵入。そして白昼堂々装甲車で銀行に突入し、人質をとって立てこもったが…。

出典:映画.com

予告編

作品データ

原題 Swordfish
製作年 2001年
製作国 アメリカ
上映時間 99分
監督 ドミニク・セナ
製作 ジョエル・シルバー
ジョナサン・D・クレイン
脚本 スキップ・ウッズ
メインキャスト ジョン・トラボルタ
ヒュー・ジャックマン
ハル・ベリー
ドン・チードル
受賞歴 -


 

「ソードフィッシュ」映画解説

だいふく

豪華俳優陣が演じるテンポがとても良いアクション映画だニャ!

作品解説

豪華な俳優陣で描くクライムアクション映画。「パルプ・フィクション」のジョン・トラボルタを主演(ガブリエル役)として、世界一のハッカー役には「X-メン」でおなじみのヒュー・ジャックマンが演じ、共演に同じく「X-メン」のハル・バリーが出演しています。さらに刑事役には、「ホテル・ルワンダ」や「アイアンマン2」に出演しているドン・チードルと超豪華な俳優陣となっています。

 

刑務所から仮釈放中の天才ハッカーの力を利用し、政府から95億ドルを奪っていく物語なのですが、ラストでのどんでん返しが非常に見事で予想がつかない展開となっています。そのためネタバレ無しでの鑑賞がお勧め映画です。

映画タイトルの意味

映画タイトルの「ソードフィッシュ」とは、メカジキのことですが、映画ではメカジキの生態を意味しているようです。食物連鎖の上位に位置する強さや冷徹さ、つがいの絆が強いということでタイトルがついたようです。(つがいの強さの部分は映画でもキーポイントですね)

 

さらにはマジックの用語としても「ソードフィッシュ」は使われます。劇中ではガブリエルが、「なぜマジシャンは観客の前で象を消せるのか。人は目や耳から情報を信じるから、別の方を向けさせればいい」と話します。まさにマジックのような結末を示しているのではないでしょうか。

 

まだまだ意味は隠されています。1980年代前半に実際に行われたDEA(米国麻薬取締局)の麻薬撲滅極秘囮作戦が、「ソードフィッシュ作戦」と呼ばれています。映画では、ジンジャーがDEAを名乗っていました。そして映画を観ればわかりますが囮作戦というキーワードもぴったりでした。

「ソードフィッシュ」感想・レビュー

いや~、超豪勢な俳優陣の演技にしびれさせられた映画でした。映像の見せ方やカット割りなども見事といえる出来栄えではないでしょうか。それだけでも見どころ満載と言えるのですが、物語の捻りが素晴らしくラストの真実はまさに衝撃といえる面白さでした。

 

まずは、豪華俳優陣を触れずにいられないのですが、ジョン・トラボルタ渋すぎです!悪役なのですが、あまりのカッコよさと存在感に圧倒させられました。そして色気抜群のヒュー・ジャックマンも登場ですよ!体つきからは天才ハッカー役はちょっと無理がありますが、いつ何時もカッコよく同じく存在感抜群なんですよね。この二人ってまさに夢の競演だったのではないでしょうか!?それだけで興奮ものの映画です。

 

さらには、美しきハル・バリーの存在も抜群でした。濃ゆい役の男性2人のなかで一輪の花といったところでしょう。スタイル抜群と無駄なお色気シーン(おっぱいシーンは本当に必要だった?って思いますよね…)もありで魅力たっぷりでした。役柄としても、最後の最後まで関係する重要人物になりますから、目を外すことができない重要な存在です。

ソードフィッシュ

出典:映画.com

 

物語も上映時間100分弱で非常にテンポよく進んでいき、かなり面白い仕上がりになってます。正直言うと、意味が分からない(つじつまが合わない)部分が割とある映画ではあるのですが、心理的面白さと程よいアクションで全く飽きさせない演出により突っ走っていくので爽快感があります。

 

斬新で見どころシーンも多いんです。冒頭でのスローテンポな爆破シーンやラストでのバスをヘリコプターで持ち上げるシーンなど見ごたえ十分です。爆破シーンはソードフィッシュのプロモーションで必ずといっていいほど使われる有名なシーンでもあります。そのシーンYouTubeで上がっていますので上げておきます!(2:05くらいから爆破シーン)

 

映画としてはそこまで有名にはなっていないのが不思議なのですが、ネタバレ禁止のどんでん返し有りの、かなり面白い良作映画と思いますのでお勧め映画です!

だいふく

カッコイイという言葉がぴったしな、しびれる映画だったニャ!

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映画「SING シング ネクストステージ」感想・レビュー:豪華なアーティスト達の競演!

 

サイレントヒル

SING シング ネクストステージ

「SING シング ネクストステージ」映画情報

あらすじ

コアラのバスター・ムーンが再建に成功した「ニュー・ムーン・シアター」は地元で人気となり、連日満席の活気にあふれていた。しかし、バスターには、世界的なエンタテインメントの中心地レッド・ショア・シティにあるクリスタル・タワー・シアターで新しいショーを披露するという、さらなる夢があった。そのためには、クリスタル・エンターテインメント社の冷酷な経営者ジミーのオーディションに通過しなければならない。どうすればジミーの気を引くことができるか考えたバスターと仲間たちは、伝説のロック歌手で、今は隠遁生活を送っているクレイ・キャロウェイを自分たちのショーに出演させることを思いつくが……。

出典:映画.com

予告編

作品データ

原題 Sing 2
製作年 2021年
製作国 アメリカ
上映時間 110分
監督 ガース・ジェニングス
製作 クリス・メレダンドリ
ジャネット・ヒーリー
脚本 ガース・ジェニングス
メインキャスト マシュー・マコノヒー
トリー・ケリー
スカーレット・ヨハンソン
タロン・エガートン
受賞歴 ・NAACPイメージ・アワード キャラクター声優賞映画部門


 

「SING シング ネクストステージ」映画解説

だいふく

字幕と吹替えで2度楽しめる作品なんだニャ!

作品解説

「ミニオンズ」のイルミネーション・エンターテインメントが製作しユニバーサル・ピクチャーズが配給する、ミュージカルコメディアニメ「SING シング」の続編となります。

 

前作同様、本作には多くのアーティストの楽曲が使用され、2021年12月17日発売のサウンドドラックの収録曲は21曲となります。そして、声優陣も多くのアーティストが担当している賑やかな映画となります。

 

制作費8,500万ドルに対し、全世界で3億6,100万ドルを超える興行収入を記録し、2021年のアニメ映画で最高の興行収入を記録したという実績もあります。

関連作品

【前編】

SING/シング

豪勢な声優達

なんといっても、歌を楽しむ本作品ですが、アメリカのオリジナルの声優と日本語の吹替えでの声優でその歌声を2度楽しむことができます。役柄と声優の一覧を掲載しておきます。

声優一覧

・バスター・ムーン(コアラ):マコノヒー&内村光良
・ロジータ(豚): リース・ウィザースプーン&坂本真綾
・グンター(豚): ニック・クロール&斎藤司
・アッシュ(ヤマアラシ): スカーレット・ヨハンソン&長澤まさみ
・ジョニー(ゴリラ): タロン・エガートン&大橋卓弥
・ミーナ(インド象): トリー・ケリー&MISIA
・ダリウス(ヤク):エリック・アンドレ&木村昴
・ポーシャ・クリスタル(オオカミ): ホールジー&アイナ・ジ・エンド
・クレイ・キャロウェイ(ライオン): ボノ&稲葉浩志

SING シング ネクストステージ

出典:映画.com

「SING シング ネクストステージ」感想・レビュー

劇場で吹替え版を鑑賞しました。前作から家族ぐるみでファンな映画でして、家族そろって観に行きました。当日、私は睡眠不足で行ってしまい映画観る前かなりの睡魔に襲われてましたが、なんのそので映画に速攻でのめり込み、大興奮の時間を過ごしました!

 

何といっても、本作は素晴らしい音楽に尽きます。よく耳にするような洋楽が沢山はいっていますし、本映画のためにつくられたオリジナル楽曲も素晴らしいです!それが、動物のアニメの可愛らしい姿で、豪華なアーティスト声優陣が歌ってくれるからなおさらです。

 

アニメ自体もさすが、「ミニオンズ」のイルミネーション・エンターテインメントと思わせてくれます。数分に1回といっていいほど、笑い場面が出てくるので、本当に楽しいです。動物のキャラも個性派ぞろいですが、該当する動物の特徴をとらえつつもどこか人間味がある動きだったりもするので、全キャラ愛着がわきます。

個人的には、今回の新キャラのオオカミのポーシャが、我がままなんだけど素直で何気に好きになりました!

SING シング ネクストステージ

出典:映画.com

 

前作のゼロからスタートから、今回は地元で成功している状態からのまさしく”ネクストステージ”に登りつめていく様子を描いていますが、前作にも劣らない困難が待ち受けています。それもそれぞれの動物キャラ達が均等にぶつかる難題がありそれを乗り越えていくことを描くことにより、単なる音楽アニメでは終わらない面白さがありました。

相変わらず、イグアナのミス・クローリーが脇役でありつつも面白く絡んでくるのが、笑えますし。

 

ただ、1つだけあれ!?って思ってしまったのが、吹替え版のライオンのクレイの稲葉浩二の歌声がアニメと合わなかったのが残念でした。稲葉浩二の歌がどうこうと言う意味ではなく、クレイがめちゃくちゃ渋めで描かれています。セリフの時はそう思わなかったですが、稲葉さんってほら、歌声めちゃ高音じゃないですか!?なのでラストの歌のシーンが、ちょっとアニメのキャラと声の高さが合わなかったなぁって思った次第でした。といっても、歌声は素晴らしかったですがね!

 

大人も、子供も楽しめるアニメで映画館で観るとコンサートのような素晴らしい音楽も決めますので、是非お勧めの映画です~

だいふく

吹替え版だけでなくオリジナル版も観に行くニャ!

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映画「スターシップ・トゥルーパーズ」感想・レビュー:奴らは群れでやってくる!

 

スターシップ・トゥルーパーズ

スターシップ・トゥルーパーズ

「スターシップ・トゥルーパーズ」映画情報

オンライン鑑賞

Prime Video Rakuten TV

※時期により鑑賞できない場合あり。

あらすじ

未来の地球。民主主義崩壊後、人類は地球連邦政府の支配下に置かれ、兵役を経た者だけが市民権を得ることが出来た。ブエノスアイレスの高校を卒業した青年リコは、宇宙軍のパイロットを目指す恋人カルメンに影響されて軍に入隊する。最も過酷な機動歩兵部隊に配属された彼は、猛訓練の日々を経て分隊長に任命されるが、訓練中に仲間を死なせてしまい除隊を決意する。そんな矢先、昆虫型宇宙生物アラクニド=バグスの襲撃によって故郷が壊滅したことを知った彼は、仲間たちとともに壮絶な戦いに身を投じていく。

出典:映画.com

予告編

作品データ

原題 Starship Troopers
製作年 1997年
製作国 アメリカ
上映時間 128分
監督 ポール・バーホーベン
製作 ジョン・デイビソン
アラン・マーシャル
原作 ジョン・デイビソン
アラン・マーシャル
メインキャスト キャスパー・ヴァン・ディーン
ディナ・メイヤー
デニス・リチャーズ
ジェイク・ビジー
受賞歴 ・ロンドン映画祭最優秀賞


 

「スターシップ・トゥルーパーズ」映画解説

だいふく

人間と巨大昆虫の戦いを描いた傑作映画だニャ!

作品解説

ロバート・A・ハインラインの小説「宇宙の戦士」を『ロボコップ』『氷の微笑』のポール・ヴァーホーベン監督により映画化された作品ですが、1億ドル以上の巨額な製作費を投じて作られたが、興行的には失敗に終わってしまった作品です。

しかしながら、根強いファンがついている作品といっても過言ではなく、続編やアニメ化、CG化などなど数多くの関連作品が登場しているのも確かなのです。

 

その理由として何種類もの昆虫型宇宙生物アラクニド=バグスと呼ばれる巨大な集団と人間との闘いが圧巻であり、特徴的な姿のバグがたくさん登場することが魅力的な映画となっています。ただし、バグによる人体切断などの残虐シーンが多いことから、アメリカではR指定となってしまっています。

関連作品

【続編】

スターシップ・トゥルーパーズ2

スターシップ・トゥルーパーズ3

【アニメ版】

スターシップ・トゥルーパーズ インベイジョン

【CG版】

スターシップ・トゥルーパーズ・クロニクルズ

スターシップ・トゥルーパーズ レッドプラネット 

アラクニド=バグスの種類

ウォリアー・バグ
大量に登場する、働き蟻のような侵略行動を主任務とするバグで、腰椎に支えられた切断用の大顎状関節や第一歩脚の変化した鎌状の節足、鋭くとがった歩脚などで、人類側の兵士を圧倒する。

ホッパー・バグ
バッタのような姿で大きな羽を持っているが長く飛ぶことはできない。飛行エネルギーを鎌状の前脚脛節に乗せた体当たりで、歩兵を突き刺し切断する。

プラズマ・バグ
体色は暗い青で登場するバグの中で最も大型。腹部の砲口から放つプラズマによる超長距離対空射撃をおこない、宇宙船を撃墜したり小惑星にプラズマをぶつけることで軌道を変え、地球に直撃させた。

タンカー・バグ
2番目にに大型のバグでありウォリアー・バグの戦闘を補佐役。地中を進み、頭部からオレンジ色をした腐食性の有機酸を火炎放射器のように放出することができ、頭部のニッパーのような大顎で歩兵の身体を切断する。

ブレイン・バグ
他のバグズを統率する司令官的存在。ピンクがかかった体色、膨張したダニのような形状を持つ。頭部に折りたたんで収納されている鎌状の口吻は、人間の頭を突き刺すことで行動を支配したり、ストローのように脳を吸いとることができる。自力で動くことが出来ないため戦闘力は低い。

チャリオット・バグ
カメムシに似ており、体色は赤みがかかった茶色である。 自力移動できないブレイン・バグを運ぶのが役割で戦闘能力は無し。

「スターシップ・トゥルーパーズ」感想・レビュー

いや~、面白いですよ、この映画は。大好きで定期的に観たくなります。興行収入が振るわなかったみたいですが、根強いファンが居るのもわかるくらい傑作と思います。
簡単に言ってしまうと、人間VS巨大昆虫(アラクニド=バグス)の一言で表せれるのですが、笑いあり、涙あり、恋愛あり、友情あり、戦いあり、怖さあり、グロもあり、それでいて何かを訴える作品でもあり、観ていても全く飽きない映画でした。

 

時代は未来。物語のスタートは、学園もの?っと思わせられる展開です。高校を卒業後、バグから地球を守る軍隊に入るジョニーを中心に描いていますが、彼の入隊の動機は不純で、彼女が入隊するからだか。彼女は優秀であり宇宙船のパイロットに選ばれ、不純な動機のジョニーは番危険で死亡率が多い足軽隊に…。という、この地位の差が愛し合う二人の壁となることは間違いなく、恋愛物としてもしっかり描かれています。

二人の愛の関係だけではなく、数多くの人間ドラマも描かれているのです。戦争という立場に置かれた中での仲間との友情や絆、戦いを経験していくにつれお馬鹿学生卒だった若者がりりしい顔になり立派に成長していく姿等、単なるSF映画では終わらない、感動が数多くありました。

 

そして一番の見どころは、やはり大迫力な戦闘シーンです。うじゃうじゃと大群で襲ってくる気持ち悪いバグに対し、戦いを挑む人間達。奇妙なバグズばっかりで非常に強く、殺されていく人間が余りにも簡単にちょん切られグロく殺される様子は、戦いの壮絶さを物語っています。囲まれて絶体絶命シーンなんかは脱出は手に汗にぎりまくりでした。本当に勝てるのだろうかと思える程です。

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タンカー・バグ

バグズの司令塔のブレイン・バグを捕まえた時には、人間達の壮絶な苦労をみているので、思わず、やったよー!って一緒に喜びたくなりました。捕まえたのが元鬼教官ってところも非常にGoodな選択でした。だって彼は、バグを倒すため地位を捨ててまで戦ってきたんですもん!

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ブレイン・バグ

でもって、ただただ気持ち悪い姿がとっても印象的な昆虫達なのでした…。

だいふく

古い映画ですが未見の方はお勧めなんだニャー

 

「スターシップ・トゥルーパーズ」関連商品

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映画「サイレントヒル」感想・レビュー:そこからは、死んでも逃げれない。

 

サイレントヒル

サイレントヒル

「サイレントヒル」映画情報

オンライン鑑賞

Prime Video Rakuten TV

※時期により鑑賞できない場合あり。

あらすじ

赤ん坊の頃に養女としてシャロンを引き取ったローズ夫妻。だが、9歳になったシャロンが「サイレントヒル…」と呻き声を発するようになる。ローズはアメリカ・ウエストバージニア州にサイレントヒルという街があることを探り当て、シャロンと共にそこを訪れるが、街はすでに廃墟と化していた…。

出典:映画.com

予告編

作品データ

原題 Silent Hill
製作年 2006年
製作国 アメリカ
上映時間 126分
監督 クリストフ・ガンズ
製作 サミュエル・ハディダ
ドン・カーモディ
脚本 ロジャー・エイバリー
メインキャスト ラダ・ミッチェル
ショーン・ビーン
ローリー・ホールデン
ジョデル・フェルランド
受賞歴 -


 

「サイレントヒル」映画解説

だいふく

コナミのホラーゲームが映画化された作品なんだニャ!

作品解説

コナミのホラーゲームの映画化となり、アメリカ、カナダ、フランス、日本の合作ホラー映画となります。原作ゲームの本質を、この街の硬質な静謐と、クリーチャー群の独特な造形にあると見極め、映画に移植した作品となっています。

 

その実現に貢献したのが、デビッド・クローネンバーグ監督作の常連プロダクション・デザイナー、キャロル・スピアです、クローネンバーグ映画の体温の低さと緩やかな眩暈を、この異形の街に与えています。

 

監督は「ジェヴォーダンの獣」のクリストフ・ガンズで、原作となったゲームファンらしいです。現場にプレステ持ち込んで皆にやらせたか見せたかで、あるシーンをゲームと全く同じ構図にしたというエピソードまであるほどでした。

関連作品

【続編】

サイレントヒル:リベレーション

最恐ゲームのサイレントヒルシリーズ

ゲームのサイレントヒルシリーズは一通りやりましたが、めちゃくちゃ怖いです。バイオハザードシリーズもやっているのですがそれ以上で、サイレントヒルの怖さは異常でした。

 

まず、出てくるクリーチャーが意味が分からない造形なのです。わけが分からないものに襲われほど恐怖はありません。そして、最大の恐怖は暗さでした。ゲームなのに真っ暗なシーンが多くてまったく先が見えない。途中で何度も進むのを放棄したかったことか。

 

ちなみに、サイレントヒルシリーズでおなじみのクリーチャーといえば、三角頭(レッドピラミッドシング)とバブルヘッドナースです。ちなみに三角頭の頭の被り物の下は肉がぎっしり詰まっているのです。(ゲームをやらないと分かりません)

 

ゲームをやっている時は、夜寝ていて夢でうなされて叫んで起きてしまったことが何度かありました。もう一回やれるかと言われると、その勇気が出ません…。

「サイレントヒル」感想・レビュー

前述したように、これほどまでに怖いゲームの実写版ということで、期待半分で観ましたが、予想以上に出来がよかったです。割とゲームに忠実に作られていますが、知らない人も十分楽しめて怖いサイレントヒルでした。

サイレントヒル

出典:(C)Sony Pictures / 『サイレントヒル』

 

ストーリーは、魔女、信仰がテーマです。村人はひどいよねぇ。あれは、うらまれてもしょうがないですよ。生きたまま火あぶりなんて残酷すぎる…。自分たちの都合のいいようにしか解釈しない信仰心の身勝手さ、怖さが描かれています。

 

“サイレン”が鳴った瞬間、CG効果もプラスして恐怖感が非常に見事でした。ざわざわっと一気に闇の世界に変わる瞬間は当人たちは絶望でしかなく、逃げたくても逃げれない恐怖は相当なものです。

そして、クリーチャーも非常にリアルで怖かったです。まぁ、お馴染みの三角頭は、ゲームでは怖いですが実写になると人間っぽさも出てしまうのでそこまで怖くなかったのですがね。(ゲームでは三角頭と戦う時の絶望感はすごいものでした)

そして、サイレントヒルもう一つのお馴染みキャラ恐怖のナースもちゃんと登場。やっぱり動きが気持ち悪いですね。ナースの集団の中を通っていくなんて、絶対に無理だなぁ。

サイレントヒル

 

ゲームファンであればもう一つの興奮どころは、やはり音楽ですね。サイレントヒルの不気味さを表現した、怖すぎるくらい不気味な音楽もしっかりと映画でも使われていました。ただ、この映画を心底から楽しむにはゲームを知ったに越したことはないのですが、知らない人も十分楽しめる映画です。

だいふく

絶望感と、わけのわからなさが恐怖の映画だニャ!

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映画「ザ・フライ」感想・レビュー:人間と蠅との融合の結末は…!?

 

ザ・フライ

ザ・フライ

「ザ・フライ」映画情報

オンライン鑑賞

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※時期により鑑賞できない場合あり。

あらすじ

科学者のセスは記者のベロニカに開発中の物質転送装置を公開する。生物の転送実験で失敗が続くが、やがてセスは自らの体を転送することに成功。しかもその後、彼の体には驚異的な活力が備わる。セスは、転送装置に一匹のハエが紛れ込んでいたこと、そしてそれが転送後にセスの体と遺伝子レベルで融合したことを知る。彼の肉体はみるみる変化し、ついには惨たらしい姿に…

出典:映画.com

予告編

作品データ

原題 THE FLY
製作年 1986年
製作国 アメリカ
上映時間 96分
監督 デビッド・クローネンバーグ
製作 スチュアート・コーンフェルド
脚本 ジョルジュ・ランジュラン
メインキャスト ジェフ・ゴールドブラム
ジーナ・デイビス
ジョン・ゲッツ
受賞歴 ・アカデミー賞メイクアップ賞


 

「ザ・フライ」映画解説

だいふく

人間と蠅が遺伝子レベルで融合してしまう映画だニャ!

作品解説

1958年に公開されたホラー映画『ハエ男の恐怖』のリメイク作品で公開時のコピーは「Be afraid. Be very afraid.(怖がってください・・・とても、とても怖がってください・・・)」でした。

 

オリジナルは、蝿男&人間蝿と2つの生命体に分かれたのですが、本作は遺伝子レベルで融合した1生命体が誕生するという違いがあります。また、物質転送の研究者が、実験中のアクシデントにより悲劇に見舞われるというストーリーはオリジナルと同じですが、本作では、徐々に変化してゆく主人公と周囲を取り巻く人の苦悩を時系列に沿って追っていく仕上がりにもなっています。

 

監督は、数多くの個性的な作品を世に送り出してきた、デビッド・クローネンバーグですが、本作は監督作品の中で最大のヒットとなり、その独特なハエ男になっていく男の異形描写にてしアカデミー賞特殊効果賞を受賞した。ちなみに本人も産婦人科医役でカメオ出演しています。

関連作品

※タイトル後に外部リンクアイコンがあるものはAmazonに飛びます。

【オリジナル】

蝿男の恐怖

【続編】

ザ・フライ2

用意された2つのエンディング

本作は、劇場版のほかにもう一つエンディングが用意されていたようです。

 

まず、本作はベロニカがウジ虫を出産するシーンがありますが、代わりに蝶の羽が生えた赤ちゃんを生む展開になっていたそうです。

そのラストに異なる2つのエンディング用意されており、一つはウジ虫を出産する悪夢を見た彼女が、まだ赤ちゃんがお腹にいると知って安心するバージョン、そしてもう一つは彼女の出産について曖昧に描かれています。

 

2つのエンディングパターンとも科学雑誌の編集長が、「それは僕との赤ちゃんだから安心して」と悪夢を見たベロニカをなだめるシーンで終わっていたとのことです。

 

劇場版のラストとは全く違うのには驚きですが、やはり劇場版を選んで正解と思わされるばかりです。

「ザ・フライ」感想・レビュー

結末が予測できるネタバレ度

デビッド・クローネンバーグ監督作品は大好きで、ほとんどの作品鑑賞していますが、その中でも本作が一番好きです。ホラー映画ではありますが、ヒューマンドラマでもあります。蠅化していく科学者の苦悩とその周りの人間達の苦悩が単純にホラーと言い表せないくらい悲しいストーリーなのです。いや~この映画本当に名作だと思いますよ。


自分の体が、どんどん退化し蝿に変化していく姿に苦悩する科学者セス。そもそも蝿男になってしまうきっかけは、単なる嫉妬心だけから来たもの。どんなに醜い姿になっても彼を案じ続ける恋人ヴェロニカ。彼女はセスの子供を身ごもってしまったと分かった時、恐怖に怯えるのです。

ザ・フライ

 

ブランドルフライの新生命体が誕生!しかし、どんなに醜い姿になろうとも、最後まで心は蝿ではなく人間のままなのが辛い。見るも無残な姿になったセスは、ヴェロニカが持つ銃を自らの頭に当てて殺してくれと要望する姿は、自分の犯してしまった過ちに許しをこう姿にも見えます。なんだか、切ないシーンでもあります。

 

が、しかし、感動映画と思ったら大間違いで痛い目にあってしまうのです。

アカデミー賞メイクアップ賞を受賞した、そのSFX(特撮)技術はものすごいものでした。いや、もうねグチャドロと言う表現がぴったしで、ある意味芸術の域に達していると思えますが、遺伝子レベルで蠅と融合してしまったわけですから、容姿、雰囲気は抜群に特異な存在となり、蝿に変貌していく過程での、皮膚がとろけ、耳がもぎ取れ、爪が剥がれ落ちる映像は、まさに見事な演出にして技術。吐き気を覚えるほどです。その強烈なグロテスク姿はトラウマ必死です。

 

その強烈なグロテスク姿が大丈夫な方は、本当に観てほしい名作映画です。

人間って、弱いね・・・

と感じさせてくれる、秀作でした。

だいふく

グチャドロなのに泣けるラストシーンなんだニャ~

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