「ミスト」映画情報
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あらすじ
激しい嵐が過ぎ去った町に不気味な深い霧が立ち込め、住民たちは身動きが取れなくなってしまう。やがて霧の中に潜んだ正体不明の生物が彼らを襲いはじめ…。
出典:映画.com
予告編
作品データ
原題 | The Mist |
---|---|
製作年 | 2007年 |
製作国 | アメリカ |
上映時間 | 127分 |
監督 | フランク・ダラボン |
製作 | フランク・ダラボン リズ・グロッツァー |
脚本 | フランク・ダラボン |
メインキャスト | トーマス・ジェーン ローリー・ホールデン ネイサン・ギャンブル マーシャ・ゲイ・ハーデン |
受賞歴 | - |
「ミスト」映画解説
ラストが衝撃の胸糞映画なんだニャ!
作品解説
スティーヴン・キングの1980年の中編小説『霧』を映画化した作品で、監督は同じくスティーブン・キング原作の「ショーシャンクの空に」「グリーンマイル」を見事に映画化したフランク・ダラボン監督となります。
ただ、映画は原作とラストが変えてきており、その映画のラストが余りにも衝撃的となっており、小説の絶望的な結末の先を行く超絶望的な結末として観るものをどん底に落としてしまうことでしょう。
付け加えられたラスト
本作は、霧の中にいるモンスターという極限状態に追い込まれた人々の恐怖、不安、そして人間の本質を描いた映画となります。
出典:映画.com
そして、その最悪寄り心理の結末を表してしまった衝撃的なラストですが、原作は超巨大モンスターが出て来た所で終ってるのです。なので主人公一行の生死は不明ですが、今回の映画化に関してフランク・ダラボン監督がこのラストを提案し、原作者であるスティーヴン・キング氏も「それはいいね!」と快く了承したというエピソードがあります。
「ミスト」感想・レビュー
結末が予測できるネタバレ度
衝撃のラストのために1回鑑賞した後に観ないようにしていたのですが、十数年ぶりかに久々に鑑賞しました。
やっぱり凹む…
初見の時も凹む映画ということは先に知ってしまっていたので、ラストは車のガソリンがなくなった地点で予想できてしまいました。が、予想はしたものの、まさかまさかの子供までと疑いながら観ましたが、やっちまいやがった・・・。
「ボクを怪物に殺させないで」確かに怪物にはしていないのですが。。。ちょっと監督の性格の悪さがうかがえるラストですね。ほんと、悪趣味で意地悪だこと…。
でもね、個人的に一番凹んだ部分はラストより、狂気と化した集団が、軍人個人の責任ではないのに、モンスターが現れたことを彼の責任として、モンスターの“いけにえ”にしてしまうところ。“宗教”が確立される瞬間を見てしまった感覚です。
得体の知れないモンスターにおびえる人々のよりどころは、神をあがめる一人のヒステリックで自己中心の狂った女性。しかし人々は、恐怖心で自分の平常心を失い、彼女を教祖としてあがめるのです。正直、この女性が銃で撃たれたときは、せいぜいしました。
モンスターものとしてはどうだったかと言いますと、最初の触手のちゃっちさは逆に驚きましたが、終盤から出てくるモンスターはちゃんと作られており、CGも生かされてリアリティーあってよかったですね。
しかしモンスターとの攻防では「早くせんかい!」ってイライラさせる部分が多かった。例えば、「車はやく出さんかい!」とか「突っ立てないで早く逃げんかい!」ってなところが多かった。薬屋にあの大人数で行った理由も不明ですね。まぁ、やられキャラを作りたかったんでしょうがね。期待する行動をなかなか取らないところも監督の狙いだったとも思えるほどです。
そして冒頭で、家に残した子供を助けに行った母親は、なんと最後のシーンで彼女は無事子供を救い軍に救出されています。スーパーマーケットを同じく出て行ったディビッドの結末とあまりにも差が有りすぎ皮肉すぎるんですよね。(どうやって彼女は生き残ったのか…)
さてさて、賛否両論のラストですが、私は悪くは無いかなとは思いました。が、車がガス欠になってからの決定が速すぎやしません?少し前に超巨大モンスターが目に前をズシンズシンと横切った時、決めてしまっていたのかな???
でも、もうすこし生への執着が欲しかった。ガス欠で終わりではなく、車で助けを粘ってもう無理な状態まできてから決断してほしかったな。その方が、否定意見も少なくなったのではと思いますが。
こんなラストはもう御免だニャ!
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