こわいものみたさ

「こわいものみたさ」で経験した事を、思い立ったら何でも書くブログ。

MENU

「ジェーン・ドウの解剖」感想・レビュー:この死体は生きている

 

ジェーン・ドウの解剖ム

ジェーン・ドウの解剖

「ジェーン・ドウの解剖」映画情報

オンライン鑑賞

Prime Video Rakuten TV

※時期により鑑賞できない場合あり。

あらすじ

バージニア州の田舎町で息子のオースティンとともに遺体安置所と火葬場を経営するベテラン検死官トミー。ある夜、保安官から入った緊急の検死依頼は、一家3人が惨殺された家屋の地下から裸で発見された身元不明女性、通称「ジェーン・ドウ」の検死だった。解剖を進めていく中で、遺体に隠されたある事実が判明し、閉ざされた遺体安置所にさまざまな怪奇現象が発生する。

出典:映画.com

予告編

作品データ

原題 The Autopsy of Jane Doe
製作年 2016年
製作国 イギリス
上映時間 85分
監督 アンドレ・ウーブレダル
製作 フレッド・バーガー
エリック・ガルシア
脚本 イアン・ゴールドバーグ
リチャード・ナイン
メインキャスト エミール・ハーシュ
ブライアン・コックス
オフィリア・ラビボンド
受賞歴 ・シッチェス・カタロニア国際映画祭審査員特別賞
・オースティン・ファンタスティック映画祭最優秀作品賞
・ファンタスティック・フェスティバル最優秀作品賞


 

「ジェーン・ドウの解剖」映画解説

だいふく

ジェーン・ドウの死体が魅力的の映画だニャ…

作品解説

見ごたえ十分そして古典的の中に新感覚な要素を入れたホラー。怖さ、グロさ、緊張感、ミステリー、オカルト、そして親子愛と、これだけの要素をたった86分という時間で描き切った見事な作品。時間の割には、内容濃ゆ過ぎて、いい意味で疲弊する。。。

 

監督は、『トロールハンター』を手がけたノルウェー人監督アンドレ・ウーブレダルで、映画の方向性やジャンルがまったく違う作品となりました。

「ジェーン・ドウの解剖」感想・レビュー

結末が予測できるネタバレ度

これでもかってくらい、解剖シーンが見させられます。体内に脳にと非常にグロいシーンがずーっと続く。耐性ない人はここで辛いでしょう。が、いやいやグロいだけでない。オルウェン・ケリー演じるジェーン・ドウが神秘的かつ美しく、解剖されていく姿も一種の芸術と思えるほど。

 

そして彼女は身動き一つせず解剖されるだけなんです。一言も発生せず、瞬きもせず、なすがままに解剖されていく。でも、この何も動かず解剖されていくにつれ、恐怖な異変が次々と起こっていく。

 

前半の解剖攻めから、後半は霊なのか悪魔なのかもうなんだかわからないままの展開。死体が徘徊してしまうのですが、単純にゾンビみたいなものではなく、なにか日本で描かれる幽霊的な非常に不気味に暗闇から現れるので怖い。さらには、この日の死体安置所には個性的な死体ばかりが置かれていたから、たまったもんじゃない。冒頭で、息子の彼女が死体を見たいってのは後の恐怖への前置きになっていたのですね。あの鈴といい、久しぶりに緊張感で手を握るドキドキ感を体験させてもらいました。

 

そして、本作、単に恐怖だけではないのがまた面白いところで、親子愛がいたるところに見え隠れします。しかも母を亡くした父と息子という男二人で支えながら戦うのです。単なる怖がらせるだけのホラーとは違いとても応援したくなる良いお役でした。あの親子だからこそ、ある意味ここまでジェーン・ドウと戦えたのではないか、そう思えます。(実際にここまでジェーン・ドウの過去を明かしたのは、彼らだけでしょう)

ジェーン・ドウの解剖

出典:(C)2016 Autopsy Distribution, LLC. All Rights Reserved

 

いやー、低予算で作られた映画なのでしょうが、ここまで面白い。
やっぱりホラーはお金かけてなんぼではなく、素晴らしい脚本と撮影技術ですね。

 

しかし何度も言いますがジェーン・ドウ美しかった!

(死体の方が美しいと思えるのは私だけ!?)

ジェーン・ドウの解剖

出典:(C)2016 Autopsy Distribution, LLC. All Rights Reserved

だいふく

ゾクゾクする感覚で、かなり怖かったニャ~

「ジェーン・ドウの解剖」関連商品

映画レビュー検索

「LAMB ラム」感想・レビュー:おかしなことが静かに淡々と進んでいく…

 

LAMB ラム

LAMB ラム

「LAMB ラム」映画情報

オンライン鑑賞

Prime Video

※時期により鑑賞できない場合あり。

あらすじ

山間に住む羊飼いの夫婦イングヴァルとマリアが羊の出産に立ち会うと、羊ではない何かが産まれてくる。子どもを亡くしていた2人は、その「何か」に「アダ」と名付け育てることにする。アダとの生活は幸せな時間だったが、やがてアダは2人を破滅へと導いていく。

出典:映画.com

予告編

作品データ

原題 Lamb
製作年 2001年
製作国 アイスランド・スウェーデン・ポーランド合作
上映時間 106分
監督 バルディミール・ヨハンソン
製作 フロン・クリスティンスドッティル
サラ・ナッシム
脚本 ショーン
バルディミール・ヨハンソン
メインキャスト ノオミ・ラパス
ヒナミル・スナイル・グブズナソン
ビョルン・フリーヌル・ハラルドソン
イングバール・E・シーグルズソン
受賞歴 第74回 カンヌ国際映画祭ある視点部門


 

「LAMB ラム」映画解説

だいふく

かなり奇抜でおかしな映画なんだだニャ…

作品解説

カンヌ国際映画祭「ある視点」部門で受賞し、A24が北米での配給権を獲得したスリラー映画です。アイスランド映画史上最高のオープニングを記録した話題作でもあります。また、第94回アカデミー賞国際長編部門アイスランド代表作品に選出されています。

 

監督は、「ローグ・ワン スター・ウォーズ・ストーリー」などの特殊効果を担当したバルディミール・ヨハンソンの長編監督デビュー作となります。

 

アイスランドの人里離れた田舎で暮らす羊飼いの夫婦が、羊から産まれた“羊ではない何か”を育てていく……という奇妙な物語で超問題作ともいわれている映画。

アイスランドの羊

監督の生まれ故郷でもあるアイスランドの羊は、1,100年ほど前に種が持ち込まれて以来、他と一切交配していない世界でも希少な純血種として有名です。

 

そのことを知ると、突如産まれたアダの異端ぶりがより際立って感じと思います。いったいどうして産まれたのかは、映画の最後まで分からないですし、理解が不可能なのです。

「LAMB ラム」感想・レビュー

結末が予測できるネタバレ度

なんだろう。この映画を観ながらどんな感情で観ているか分からなくなりました。ホラーでもない、ヒューマンドラマでもない、サスペンスでもない。ただ、不条理な出来事が淡々と進んでいく…。

 

理由も語られず、自然と産まれた顔がヒツジ、身体が人間の子供。疑うこともなく、我が子として育てていく、羊飼いの夫婦。おかしなことなのに、淡々と物語は進んでいく。何も異常が無いように。なんなんだ、この映画はと言う感情が芽生えてきます。

LAMB ラム

出典:(C)2021 GO TO SHEEP, BLACK SPARK FILM &TV, MADANTS, FILM I VAST, CHIMNEY, RABBIT HOLE ALICJA GRAWON-JAKSIK, HELGI JOHANNSSON

 

弟の存在もいまいちよく分からなかった。良い人なのか悪いやつなのかも。正直、どっちつかずの人物なのが、また奇妙に思える存在でした。

 

色々よく分からないのに、アイスランドの見事な景色とセリフやら音楽少なめのためか、なんだかあっという間に観終わった気もします。面白かったのか?面白くなかったのかも、分からないまま終わってしまった不思議な映画でした。そして、鑑賞後は何か得るものがあったのだろうか?と思えてしまいました。

 

一つだけ、残念なのはラストに登場する、ある羊?の存在でした。おかしなことが淡々と進んでいく物語が良かったのに、なんだか、最後で台無しになった気分にもなったのが少し残念でした。

LAMB ラム

だいふく

ちょっとどういう感情で終わっていいか分からなかったニャ~

「LAMB ラム」関連商品

映画レビュー検索

「ウィッカーマン(1973)」感想・レビュー:異様な世界観の奇祭を描く伝説のカルト映画!

 

ウィッカーマン

ウィッカーマン

「ウィッカーマン(1973)」映画情報

オンライン鑑賞

Prime Video Rakuten TV

※時期により鑑賞できない場合あり。

あらすじ

スコットランド警察に勤める中年の巡査部長ニールは、ヘブリディーズ諸島の孤島、サマーアイル島で行方不明になった少女を探してほしいという匿名の手紙を受け取る。捜査のため島にやってきたニールは、島民がキリスト教普及以前のケルト的宗教生活を送っていることを知る。厳格なキリスト教徒のニールは島民の特異な風習に嫌悪感を抱きながらも捜査を続けた結果、少女は島の宗教儀式の生贄として殺されたのではないかと疑い始める…。

出典:Amazon.co.jp

予告編

作品データ

原題 The Wicker Man
製作年 1973年
製作国 イギリス
上映時間 88分
監督 ロビン・ハーディ
製作 ピーター・スネル
脚本 アンソニー・シェイファー
メインキャスト エドワード・ウッドワード
クリストファー・リー
受賞歴 -


 

「ウィッカーマン(1973)」映画解説

だいふく

かなり、おかしな映画だニャ…

作品解説

1970年代のイギリス製作伝説のカルト映画として知られ、後の2006年には、ニコラス・ケイジ主演でリメイクもされています。また、監督が自ら再編集した最終版が2019年に公開されています。

 

テーマは宗教。宗教の自由、そして宗教の怖さを異様な雰囲気で表現した作品と言えましょう。2006年のリメイク版と異なるのが、この独特の雰囲気ですがオリジナルでしか味わえない空気感となっています。

 

権利の問題などから様々な長さのヴァージョンが存在したカルト映画で、ケルト人の民族学的風習に裏打ちされた怪しくもどこかのどかな物語をミステリー、ホラー、ポルノ、ミュージカルなど様々な要素を混じえて描く作品。

 

いわゆる「奇祭映画」に位置づく映画ですが、最近では奇才映画と言えば『ミッドサマー』が有名ですが、内容はほぼ近いものがあります。

関連作品

【リメイク】

ウィッカーマン(リメイク版)

【類似作】

ミッドサマー

ウィッカーマンという儀式

古代ガリアで信仰されていたドルイド教における供犠・人身御供の一種で、巨大な人型の檻の中に犠牲に捧げる家畜や人間を閉じ込めたまま焼き殺す祭儀のことらしいです。「Wicker」は「編み細工」、「Man」は「人」という意味となり、映画にとって重要な意味をなす儀式となります。

 

このような人身御供は、ガリアのローマ化によって絶えたと思われるが、近世になって、ケルト人への関心の高まりとともに、ウィッカーマンは人々の好奇心をかきたて、さまざまな想像画が描かれてきた。

「ウィッカーマン(1973)」感想・レビュー

結末が予測できるネタバレ度

へ~ほ~♪

っと裸で歌い誘う美女、隣の部屋で欲に耐え続ける童貞おじさんの警官という前半からとんでもシーンが飛び出します。冒頭からこの映画の異様さが伺える1シーンです。この後もミュージカル映画!?と思ってしまうような全編を彩るフォークソングが続くのですが、歌が意味不明と、この映画を最後まで観るんためには世界感に慣れる必要があります…。

ウィッカーマン

出典:(C)2019 CANAL

 

閉鎖的な島全体の宗教観は、セックスに明け暮れ、男性性器を崇め、子供の頃から徹底した歪んだ性教育と島民は欲望のまま生きています。そんな中で行方不明の少女を探すために島に訪れた、根っからのキリスト教徒の警官ハウイーには絶対にありえない世界でした。それもそのはず、結婚するまで童貞を守るという、ド真面目一直線な真っ直ぐ人間なのです!まさしく島の人たちと正反対の性格のハウイーという面白い構図なのです。

 

捜索のため島には訪れたが、なぜか知らぬ存じぬの島民たち。挙句の果ては捜索を依頼した少女の母親までそんな娘は知らない!言われる始末で、普通の警官ならここでめげてしまいそうなんですが、真面目一直線のハウイーは、存在するかもわからないたった一人の少女のために、一生懸命も頑張り続けるのでした。

 

地獄へと突き落とされるとも知らずに・・・。

 

前半の異様な雰囲気そのままで、後半は一気に盛り上がっていきます。島の豊作を願ういけにえの祭りは、奇怪そのものの祭り。ハウイーは少女がいけにえにされると読み一人奮闘しますが、なんとも健気な姿…。ここらで観ている人は彼の結末は分かってくると思います。そうなんです。いけにえされるのはもちろん…。

ウィッカーマン

出典:(C)2019 CANAL

 

ウィッカーマンの中に閉じ込められ、「おお神よ!」と最後の最後までキリストを信じ救いを求め続けるのはハウイーでした。それを横目に、喜び歓喜しアホアホダンスを踊り続ける島民たち。この光景は救いようも無く残酷極まりない光景です。

ウィッカーマン

出典:(C)2019 CANAL

 

決して神は助けてくれず、キリスト教徒が異教徒に迫害される瞬間なのであります。いや違いますね、この島ではたった一人だけのキリスト教徒であるハウリーこそが異教徒なのでした。

だいふく

一生懸命ハウイーさんかわいそうだニャ~

「ウィッカーマン(1973)」関連商品

映画レビュー検索

映画「リング」感想・レビュー:世界にジャパニーズホラーと貞子を知らしめた!

 

リング

リング

「リング」映画情報

オンライン鑑賞

Prime Video Rakuten TV

※時期により鑑賞できない場合あり。

あらすじ

テレビディレクターの浅川玲子は、「見ると一週間後に死ぬ」と巷で噂されるビデオテープの存在を知る。親戚の娘も犠牲になったことを知り調査を開始するが、玲子自身もそのビデオを見てしまう。玲子は元夫である大学講師・高山竜司に相談し、ビデオの映像を分析。三原山の噴火に関係があることを突き止めた彼らは、大島へ向かう。

出典:映画.com

予告編

作品データ

原題 リング
製作年 1998年
製作国 日本
上映時間 95分
監督 中田秀夫
原作 鈴木光司
脚本 高橋洋
メインキャスト 松嶋菜々子
真田広之
中谷美紀
竹内結子
受賞歴 -


 

「リング」映画解説

だいふく

日本で最恐と呼ばれる映画なんだニャ!

作品解説

鈴木光司のベストセラー小説を、中田秀夫監督&高橋洋脚本で映画化し、配給収入10億円の大ヒットを記録したホラー映画です。その影響は、ハリウッドにまでも届き、ハリウッド版リメイクも上映され、中田秀夫監督はハリウッド映画の監督をするまでに押し上げた作品です。

 

第22回 日本アカデミー賞(1999年)に、主演女優賞(松嶋菜々子)、話題賞とノミネートされたのですが、惜しくも受賞にはいたらかったのですが、後のホラー業界に与えた影響は計り知れないです。

 

映画のキャッチコピーは、「ビデオに殺されるなんて。」今ではビデオテープと言う存在自体無くなてしまいましたが、当時ビデオテープはまだまだ主流で、何が録画されているんだろう?っと思ってしまうビデオテープはよくありました。うまくその状況を取り入れた作品であります。

そして、本作で登場する、山村 貞子は「貞子」の相性で映画以上に人気が出てしまったキャラクターで、「貞子」をテーマにした映画もできるほどでした。

関連作品

※タイトル後に外部リンクアイコンがあるものはAmazonに飛びます。

【続編】

らせん

リング2

リング0 ~バースデイ~

【リメイク】

ザ・リング

ザ・リング2

【関連映画】

貞子

貞子3D

貞子3D2

小説と映画の違い

鈴木光司の小説と映画版には違いがかなりありますがその違いを紹介。

①原作小説は、謎解きを重視したミステリ色強いが、映画は完全にホラー!

②原作小説は、山村貞子をしっかり描いて呪いのビデオが作られるまでが分かるが、映画は山村貞子の背景はだいぶカットされている。

③原作小説は、主人公が男性だが映画は女性。小説で主人公であった、高山は元夫婦という設定になっている。

④高山が呪いのビデオの謎を解く手段が、原作小説では現実的な手法で呪いのビデオの解析を進めるが、映画では超能力を駆使してビデオの内容を明らかにしていく。

⑤呪いのビデオを見た者を写真に撮ると、顔が不気味に歪んで写るのは映画版のみ。

⑥貞子の容姿や動き、井戸やテレビからはい出すは映画版のみ。

リング

以上、大きな違い部分の紹介ですが、細かくは他にもあります。ただ、これだけ変化をつけても映画も抜群に面白い(抜群に怖い!?)のは、やはり素晴らしいとしか言いようがありません。

「リング」感想・レビュー

日本のホラーを世界に知らしめた、代表作的作品ですね。そして、最恐と呼ばれるにふさわしい映画だと思います。当時、映画館で観た時は正直、恐怖で死ぬかと思いました。ホラー耐性はそれなりにある方ですが、これほどまで映画館から出たいと思った映画は、これまでもこれからもないと思える程怖かったです。

しかも、映画を見る前に原作小説を読んでいました。TVドラマも見ていました。で、でも予習なんか関係なく、ほっっんと怖かったです。しばらく、夜一人で消したTVを見ると、ゾゾッとしました。

 

ジャパニーズホラーって、恐怖が独特なんですよね。湿っぽく暗い雰囲気に不気味な幽霊の存在…。外国のホラーと怖さの質が違います。外国ホラーは、ガツンと映像や音声で驚かせグロいシーン満載です。それに対して日本ホラーは、ジワジワ精神をつついてきます。ゾンビで育んだ歴史と四谷怪談で育んだ歴史の違いでしょうか???

 

当時、「ビデオテープ」というどこの家庭でもある物から恐怖が始まりますから、親近感がありすぎて、それがまた怖いのです。呪いのビデオの意味不明で不気味な映像、こんな映像見てしまったら、どんな人でも気持ち悪く不安になるでしょう。

リング

Golden Scene / Photofest / ゲッティ イメージズ

ビデオを見ると1週間後に死ぬっていう展開も凄い発想です。嫌がおうにも、死にたくなければ謎(呪い)を解くしかないんです。必死で、呪いを解くために主人公達が駆けずり回るんですが、だんだん謎が解けていくにつれ、さらに恐怖も同時に増していきます。もう怖いから観たくないって思っても、ついつい先が知りたくなるそんな映画でした。

 

松嶋奈々子演ずる役は、原作では男性なので少し違和感がありましたが、子供を必死で守ろうとする姿が現れており、映画としては正解だったと思います。子供に勝るものがない(怖さなんか子供のためなら)という親心が痛いほど感じられ適役だったと思います。しかし、お美しいこと!

リング

「リング」「らせん」製作委員会

 

そして、ラストシーン・・・。
言いたいことが分かりますよね・・・。

(||゚Д゚)ヒィィィ!(゚Д゚||)

日本ホラーの歴史に残る名シーンでしょう。日本国民、いや世界の人々にぬぐいきれない恐怖を与えたシーンです。もうこのシーンは絶対見たくない!

 

ラストシーンの動画がありました。勇気ある方だけご覧ください…。

 

だいふく

最近は冴えないジャパニーズホラー多いニャんだが、この時代のような最恐のジャパニーズホラーの復活を祈るばかりだニャ!

「リング」関連商品

映画レビュー検索

映画「ラストナイト・イン・ソーホー」感想・レビュー:60年代のロンドンへようこそ!

 

ラストナイト・イン・ソーホー

ラストナイト・イン・ソーホー

「ラストナイト・イン・ソーホー」映画情報

オンライン鑑賞

Prime Video Rakuten TV

※時期により鑑賞できない場合あり。

あらすじ

ファッションデザイナーを夢見て、ロンドンのソーホーにあるデザイン専門学校に入学したエロイーズは、寮生活になじめずアパートで一人暮らしを始める。ある時、夢の中できらびやかな1960年代のソーホーで歌手を目指す美しい女性サンディに出会い、その姿に魅了されたエロイーズは、夜ごと夢の中でサンディを追いかけるようになる。次第に身体も感覚もサンディとシンクロし、夢の中での体験が現実世界にも影響を与え、充実した毎日を送れるようになったエロイーズ。夢の中で何度も60年代ソーホーに繰り出すようになった彼女だったが、ある日、夢の中でサンディが殺されるところを目撃してしまう。さらに現実では謎の亡霊が出現し、エロイーズは徐々に精神をむしばまれていく。

出典:映画.com

予告編

作品データ

原題 Last Night in Soho
製作年 2021年
製作国 イギリス
上映時間 115分
監督 エドガー・ライト
製作 ティム・ビーバン
ナイラ・パーク
脚本 エドガー・ライト
クリスティ・ウィルソン=ケアンズ
メインキャスト トーマシン・マッケンジー
アニヤ・テイラー=ジョイ
マット・スミス
受賞歴 -


 

「ラストナイト・イン・ソーホー」映画解説

だいふく

人類の起源の謎を追ったSF映画だニャ!

作品解説

「ベイビー・ドライバー」のエドガー・ライト監督によるタイムリープ・ホラー。ライトの原案からライトとクリスティ・ウィルソン=ケアンズが脚本を務め、2021年9月4日に開催された第78回ヴェネツィア国際映画祭でワールド・プレミア上映された作品です。

 

Wヒロインの映画でもあり、エロイーズ役を「ジョジョ・ラビット」「オールド」のトーマシン・マッケンジー、サンディ役をNetflixの大ヒットシリーズ「クイーンズ・ギャンビット」や M・ナイト・シャマラン監督の「スプリット」「ミスター・ガラス」のヒロイン役だったアニヤ・テイラー=ジョイがそれぞれ演じています。

ソーホー(Soho)とは

ロンドンのシティ・オブ・ウェストミンスターにある一地区のことです。

 

ソーホーは、20世紀には性風俗店や映画産業施設が並ぶ歓楽街として栄えた長い歴史をもっている。20世紀初頭のパブでは毎晩、酔っ払いの作家や詩人、芸術家であふれており、決して出世できるほどまでに節制していることはなく、パブの主人らが彼らを定着させたのもちょうどこの頃だとの伝承があります。

 

1980年代初頭以降は、高級レストランやメディア関連企業が立ち並ぶファッション街へと大きく変貌し、性産業の店舗はそのほとんどがソーホーから姿を消しています。

「ラストナイト・イン・ソーホー」感想・レビュー

この映画、ホラーのジャンルと言うことですが、ホラー色はないですね。ダークファンタジーもしくは壮絶な人間ドラマに近いです。まぁ、確かに霊感的な要素があるのでホラーといえばホラーですが、ゴリゴリの恐怖と言う感じは全くありません。

 

むしろ、1960年代の時代ソーホーの華やかさを、視覚と年代の音楽で飾ったスタイリッシュな映画ともいえましょう。が、しかしそこには、夢を見る若い女性、それを利用する男性という、華やかな世界にある、悲しく重苦しい世界が描かれます。

 

デザイナーと言う夢を目指し現代を生きるエロイーズ、1960年代のソーホーで歌手を目指す美しい女性サンディとシンクロしてからが、一気に映画が加速し面白くなってきます。現代でうまくいかないエロイーズと風俗店や映画産業施設が並ぶ歓楽街の闇に堕ちてしまったサンディが、交互に容姿を変えて物語が進む作りはとても新鮮で面白く感じました。

 

Wヒロインを演じるは、どちらも今を代表する若手女優の美しい二人です。特に、ホラーの新ヒロインと言われる、アニヤ・テイラー=ジョイの美しさと色気が飛びぬけて素晴らしいですが、それゆえに闇に陥れられていく姿が、悲しく残酷にも思うのです。

ラストナイト・イン・ソーホー

出典:(C)2021 FOCUS FEATURES LLC. ALL RIGHTS RESERVED

 

映画自体の面白みはどうかって言いますと、割とレビューを見ると賛否両論ですが絶賛する声の方が多そうですね。個人的には、やはりストーリー性としては奇抜な感じでしたが、納得性には欠けるしWヒロインのシンクロが何でするのかが分からずでした。

ただ、この映画の魅力って、もしかしたらホラーでスタイリッシュで音楽を楽しむ映画とも思える次第。イギリスソーホーの文化と歴史を楽しむ映画なのかなっても思った次第です。

 

ま、あとはヒロインと音楽ですかね。何気にアニヤ・テイラー=ジョイって歌もうまいのねって思った次第でした。(しかも曲のアレンジが物語にとても合っている)

だいふく

若い女性の夢、利用する男たち。悲しいニャ…

「ラストナイト・イン・ソーホー」関連商品

映画レビュー検索

映画「死霊のはらわた(1981)」感想・レビュー:スプラッターホラーの火付け役作品!

 

悪魔のいけにえ

死霊のはらわた

「死霊のはらわた(1981)」映画情報

オンライン鑑賞

Prime Video Rakuten TV

※時期により鑑賞できない場合あり。

あらすじ

休暇で森にやってきた5人の男女は廃屋の地下で“死者の書”を発見。やがてテープレコーダーに録音されていた呪文によって、死霊が復活してしまう。死霊に乗り移られた者は他の者を襲撃。阿鼻叫喚の中、アッシュは必死の抵抗を試みるが……。

出典:映画.com

予告編

作品データ

原題 The Evil Dead
製作年 1981年
製作国 アメリカ
上映時間 86分
監督 サム・ライミ
製作 ロバート・G・タパート
脚本 サム・ライミ
メインキャスト ブルース・キャンベル
エレン・サンドワイズ
ベッツィ・ベイカー
ハル・デルリッチ
サラ・ヨーク
受賞歴 -


 

「死霊のはらわた(1981)」映画解説

だいふく

めちゃくちゃ大好きなホラー映画だニャ!スプラッタの火付け役ともいわれているニャ!

作品解説

「スパイダーマン」シリーズや数々のヒットホラーを生み出している、サム・ライミ監督の長編デビュー作品となり、ミシガン州立大学時代に撮った映画をリメイクした映画です。

 

本作は、日本でも大ヒットをしスプラッター・ホラーブームの火付け役となった映画と言われ、続編の2作品を含む3部作はカルト映画としても非常に有名です。後世のホラー映画にも数多くの影響を与えた映画で、リメイク、さらにはTVドラマシリーズと関連作品も多く出ています。

 

邦題につけられた「はらわた」という表現は全く作品には関係ありません。当時の日本映画では「悪魔の〇〇」「死霊の〇〇」というタイトルがブームとなり、本作品も同様につけられた背景があります。

関連作品

【続編】

死霊のはらわたII

死霊のはらわたⅢ キャプテン・スーパーマーケット

【リメイク】

死霊のはらわた

【TVドラマ】

死霊のはらわた リターンズ

アッシュ・ウィリアムズ伝説始まる

「死霊のはらわた」シリーズではお馴染みのアッシュ・ウィリアムズですが、ホラーファン(特に本国アメリカ)の間では大人気のキャラです。本作が登場となったのですが、何のとりえもないただの一般市民なのですが、何故だか悪霊に対してだけめっぽう強いというキャラです。

それだけでなく、彼の行動や動きが完全に面白おかしいのです。そいでもってお調子者でどこか間抜けときたものですから、ホラー映画なのにコメディーかというくらいの面白さです。

 

1作目の本作では、まだ真面目に作られている方なのですが、2作目3作目とどんどんアッシュのギャグっぷりが上がっていき、一気に人気キャラと昇りつめました。演じるのは、ブルース・キャンベルです。リメイク映画はアッシュは出ないのですが、それ以外の作品はTVドラマを含めすべて演じています。もう、ブルース・キャンベル=アッシュという印象が出来上がったといっても過言ではありません。

死霊のはらわた

「死霊のはらわた(1981)」感想・レビュー

めちゃくちゃ大好きなホラー映画です。ホラー好きにさせてくれた映画と言っても過言でないくらいです。といっても、学生だった頃は「死霊のはらわた」という、なんとも恐ろしいタイトルにビビッてしまい、大学生になるまで鑑賞が出来なかった懐かしい記憶があります。

でも、鑑賞した瞬間にこの映画の虜になり、続編を一気に観てDVDも購入したという(今はBlu-ray)ファンになりました。

死霊のはらわた

出典:映画.com

 

とにかく悪霊に取り付かれた人間が怖い。どんどん顔がぐちゃぐちゃになってく、声がいやぁ~な声質で、取り付かれた人間と一緒に居るだけでも精神がいかれそうな状況です。たちが悪いことに、悪霊だから肉体を切り刻んでもびくともせず、頭ちょんぎっても笑うは、体中ちょんぎってもぴくぴくして動くわで、胸くそ悪くなります。

死霊のはらわた

 

でもね、アッシュ・ウィリアムズのキャラもあってか、そのグロさや怖さも嫌じゃなく人間 VS 悪霊(しかも人間に取り付いた)の戦いがすさまじく、何とも面白い映像が繰り広げられるんです。

 

ラストは圧巻、いや伝説的いってよいシーンでした。悪霊に取り付かれた人間がどんどん溶けていくのですが、1コマ1コマ丁寧に肉が崩れていく映像が続きます。「普通ここまでやる?」って程に人間溶解のグロシーンが続けます。

「さすがに、もう終わりでしょ?」って思っても、いやいやまだまだっと、どんどん溶け続け、しまいには訳分からないエイリアンのようなものが体から飛び出てきたり、気持ちわるい物体が出てくるは、ゴキブリのようなものは出てくるで、監督完全に遊んでますね。ここまで行くと、グロさを越して逆に笑えてしまいます。

 

「いや~、お見事です!」の一言でした。よけいな前置きや説明などもなくシンプルに悪霊との戦いのみを主体にしているので常に緊迫状態ですし、カメラアングルもこの時代ならでわ技術で固定されて撮影されている所が多く怖さが引き立っています。上映時間も86分とだらけずサクッと終わるのも好印象です。

サム・ライミにより新しいホラーの形を提案した作品がここに登場したのでした。

だいふく

定期的に観たくなる映画なんだニャ。アッシュも最高だニャ~

「死霊のはらわた(1981)」関連商品

映画レビュー検索

映画「スリーデイズ・ボディ 彼女がゾンビになるまでの3日間」感想・レビュー:3日後も愛せますか?

 

スリーデイズ・ボディ 彼女がゾンビになるまでの3日間

スリーデイズ・ボディ

「スリーデイズ・ボディ 彼女がゾンビになるまでの3日間」映画情報

オンライン鑑賞

Prime Video

※時期により鑑賞できない場合あり。

あらすじ

母親と2人暮らしの女性サマンサは、ある夜、パーティで出会った行きずりの男と関係を持つ。その日から体が変調をきたし、サマンサは性病にかかってしまったのではと思いこむ。しかし、体に起こる異変は生やさしいものではなく、髪は抜け落ち、目は充血し、体が腐敗していく。サマンサはなんとかして症状を抑え込もうとするが……。

出典:映画.com

予告編

作品データ

原題 Contracted
製作年 2013年
製作国 アメリカ
上映時間 84分
監督 エリック・イングランド
製作 エリック・イングランド
J・D・リフシッツ
脚本 エリック・イングランド
メインキャスト ナジャラ・タウンゼント
マット・マーサー
受賞歴 -


 

「スリーデイズ・ボディ 彼女がゾンビになるまでの3日間」映画解説

だいふく

一風変わったゾンビ映画だニャ!

作品解説

邦題でストーリーのの全てを語ってしまっているのですが、タイトル通り3日間かかって自分の身体が腐ってゾンビになっていく過程を描いた作品です。

本来ゾンビ映画といえば、かじられてからや死んでからゾンビへ変化してしまいますが、その過程をじっくり3日かけて描いてしまったのが本作で有り、もちろん人間のまま腐っていくわけですから、その3日間の変化への苦悩をも描いた心理的な作品にもなっています。

そういう理由もあり、ゾンビ映画ですがホラー要素よりサスペンス要素が強い作品です。

関連作品

【続編】

アフターデイズ・ボディ 彼女がゾンビと化した世界

3日間ゾンビへの変化

ゾンビになっていく3日間の変化をまとめてみました!

Day1

・下腹部の腹痛
・二日酔いのような状態

Day2

・頭痛
・耳鳴り
・局部からの出血(少量のウジ)
・目が少し充血
・爪がはがれる

Day3

・抜け落ちる髪
・目の充血が異常な状態
・歯が抜ける
・局部から大量のウジ
・爪が簡単にはがれる
・体全体腐っていく

「スリーデイズ・ボディ 彼女がゾンビになるまでの3日間」感想・レビュー

一夜の過ちがとんでもないことに…。恋人(女性)とうまくいっていないサマンサは、パーティーで見知らぬ男性と関係を持ってしいますが、映画冒頭の場面から予測すると、彼はネクロフィリア(屍姦)なのでしょう。彼から体が腐っていくという病気を移された事になるんですよね。サマンサの自業自得との意見もあるみたいですが、友人や男に無理やり飲まされた感じもあるため、完全に被害者でかわいそうな感じがします。

 

そして映画はここからの3日間が見どころですが、息ながらに体が腐っていくって本当につらいですよね。腐っていく自分の身体とその心理が良く描かれた映画だったと思います。ゾンビ物は多々ありますが、ありそうでなかった設定ですからね。

こんなきれいなお顔の女性が…

スリーデイズ・ボディ 彼女がゾンビになるまでの3日間

 徐々に腐っていく…

スリーデイズ・ボディ 彼女がゾンビになるまでの3日間

 

容姿の変化とともに、彼女の心理状態もだんだん醜くなっていきます。最初は、あんなにおとなしく純粋そうなサマンサが、恋人を殺し、友人を殺し、孤独となる…。腐りはてた彼女は自分に好意を抱く、男にぬくもりを求め、交わるのです。が・・・・・。

 

ゾンビ映画と思えないくらい、切なくなる映画でした。そして腐っていくサマンサの容姿は、どこかエロスを感じられます。そこが映画の見どころでもありながらも、個人的には、容姿の変貌にはすこし物足りなさも感じられてしまいます。綺麗さを残しすぎのような気がしており、Day3では、もっと大胆に身も心も腐って行く様子が見えたら、もっと面白かっただろうにと感じました。

 

だいふく

自分が腐っていく3日間なんて耐えられないニャ…。

「スリーデイズ・ボディ 彼女がゾンビになるまでの3日間」関連商品

映画「チェンジリング(1980年)」感想・レビュー:午前5時59分の不気味な声…!

 

チェンジリング

チェンジリング

「チェンジリング」映画情報

あらすじ

午後5時59分、あの不思議な声が聞こえてくる…交通事故で妻と娘を亡くした作曲家は別荘に移り住むが、そこで彼は子供の幽霊と出合う。70年前に起きた惨劇が引き起こす怪異現象を、ミステリー・タッチで淡々と描く。

予告編

作品データ

原題 The Changeling
製作年 1980年
製作国 カナダ
上映時間 107分
監督 ピーター・メダック
製作 ジョエル・B・マイケルズ
ガース・H・ドラビンスキー
脚本 ウィリアム・グレイ
ダイアナ・マドックス
メインキャスト ジョージ・C・スコット
トリッシュ・ヴァン・ディーヴァー
ルヴィン・ダグラス
受賞歴 -


 

「チェンジリング」映画解説

だいふく

ミステリー色強い古典的ホラー映画だニャ!

作品解説

7~80年代ホラーを代表する傑作といえますが、案外知名度が低い作品でも有ります。

しかしながら屋敷物ホラーの中では群を抜いて面白く、怖いだけではなく、もの悲しく静かに流れていく物語が、単なるホラーと一言では言えない名作です。また、ホラーなのに特殊メイクや血糊などを全く使用せず、音響と雰囲気だけで勝負した、正当派の作品でもあります。

 

監督は「スピーシーズ2」のピーター・メダック監督が担当しています。同タイトルのクリント・イーストウッド監督による映画もありますが、全く別作品ですのでお間違いなく。

恐怖の技術

本作は、なんといっても当時盛んだった特殊メーキャップや大量の流血などを演出に使用しないで、唐突な関連小道具の出現や音響効果を使って恐怖を作り出したことが見事にはまった映画でしょう。

 

レコーダーの音声のボリュームを上げていくと幽霊の声が聞こえたり、勝手に動く車いすなどのポルターガイスト現象。そして捨てたはずの亡くした子供のボールが家でまた見つかる。など古典的ですが、その分ミステリー作品としても評価される理由があるでしょう。

「チェンジリング」感想・レビュー

ストーリーが分かる程度のネタバレ度

冒頭でいきなり、主人公の作曲家ジョン・ラッセルの妻子が交通事故で亡くなるシーンから始まるのですが、いきなりすぎてショックやら悲しいやらの複雑な感情からのスタートです。悲しみにふけるジョンが悲しみを紛らわすために巨大な古屋敷に引っ越してから、幽霊との不思議で面白い関係が始まるのです。

 

毎朝6時に鳴り響く異音、突如流れる水、次第に何かを訴える霊、それは妻子を失ったジョンだから選ばれたのでしょうか?映画の中で霊が頻繁にメッセージを送るのですが、ジョンの悲しい心境のまま、霊と接していくので、怖さは感じられず不思議な感覚を受けます。ホラー映画では珍しく、主人公ジョンが霊にあっても怖がらず冷静なのです。

 

本作は、まず霊と言う存在は示しても、霊を映像化を全くしていないのです。声やモノが動くなど古典的に怖がらせる手法です。そのおかげか、ホラーというイメージよりもミステリー作品を観ている感覚にもなります。そして音響や視覚効果が見事に使われています。おそらく、この作品に影響受けたホラー映画はたくさんあるのでしょう。

チェンジリング

 

隠された屋根裏部屋を見つけてからは、一気にそのミステリー展開が加速します。レコーダーに録音された子供の幽霊の声をヒントに、どんどんジョンが謎を解いていくのですが、物語が進むにつれ、次第に幽霊の存在と悲しき過去が明らかになる様子は、良質な推理映画を観ているような感覚さえ覚えます。

 

明らかになった過去、しかし幽霊の訴え(うらみ)を、達成させることができず、ジョンが思わず幽霊に対し「うるさい!やることはやったんだ!」と叫ぶシーンがとても印象的でした。しかし、ジョンは諦めず必死に事件を追い続けるんです!思わずがんばれって応援したくなります。

チェンジリング

 

20年以上ぶりに観賞したのですが(謎の部分はすっかり忘れてました)、今観ても見ごたえ十分で面白いと思いました。怖さもほとんど無いのでホラー嫌いでも問題なく鑑賞できる作品ですね。

だいふく

直接的な映像なくても音響と特殊効果で良質のホラーはつくれるんだニャ!

「チェンジリング」関連商品

映画レビュー検索

映画「マリグナント 狂暴な悪夢」感想・レビュー:あらゆるジャンルを入れ込んだ究極のホラー!

 

マリグナント 狂暴な悪夢

マリグナント 狂暴な悪夢

「マリグナント 狂暴な悪夢」映画情報

オンライン鑑賞

Prime Video Rakuten TV

※時期により鑑賞できない場合あり。

あらすじ

ある日を境に、目の前で恐ろしい殺人が繰り広げられるのを目撃するという悪夢に苛まれるようになったマディソン。彼女の夢の中で、謎めいた漆黒の殺人鬼が、予測不能な素早い動きと超人的な能力で次々と人を殺めていく。やがてマディソンが夢で見た殺人が、現実世界でも起こるようになる。殺人が起きるたび、マディソンはリアルな幻覚かのように殺人現場を疑似体験し、少しずつ自らの秘められた過去に導かれていく。そして邪悪な魔の手がマディソン自身に伸びてきたとき、悪夢の正体が明らかになる。

出典:映画.com

予告編

作品データ

原題 Malignant
製作年 2021年
製作国 アメリカ
上映時間 111分
監督 ジェームズ・ワン
製作 ジェームズ・ワン
マイケル・クリアー
脚本 アケラ・クーパー
メインキャスト アナベル・ウォーリス
マディー・ハッソン
ジョージ・ヤング
受賞歴 -


 

「マリグナント 狂暴な悪夢」映画解説

だいふく

ジェームス・ワン監督が新感覚ホラーに戻ってきただニャ!

作品解説

「ソウや「インシディアス」シリーズのホラーや「ワイルド・スピード SKY MISSION」「アクアマン」などの超大作をヒットさせているジェームズ・ワン監督が、今回は新感覚ホラーでオリジナルストーリーで描きます。

 

ホラーに原点回帰しつつも、今までになかったホラーを作りたかったという監督ですが、本作は見事にその意思が織り込まれており、いったい何を観ているのかが分からなくなってくるような作りです。

ホラーとアクションが極まった!?

作品解説でも述べましたが、ジェームス・ワン監督はある意味、ホラーとメジャーアクション映画で成功をおさめ、極めたといっていい監督であります。

 

そして、ホラーの集大成ともいわれる本作ですが、色々な要素を組み合わせた、ある意味多ジャンルともいえる、ホラーともいえ、犯人は人間か、または全く別の存在か。その正体を巧みに隠しながら畳みかけるようにストーリーが進んでいきます。

 

そんななか、ホラーとは一番遠いともいえる、アクションも織り込んでいるところも注目で有ります。ホラーにアクションって面白いって思われるのですが、まさにそれが新感覚なのです。

「マリグナント 狂暴な悪夢」感想・レビュー

ストーリーが分かる程度のネタバレ度

やっぱりホラー映画は最高だって改めて思わしてくれた作品でした。ホラーはルールも何もないので、それをうまく使った映画に出会えると、アドレナリンが出るような、興奮を思えますね。網病みつきになります。

 

そんな気持ちを出してくれた本作は、やはりジェームス・ワン監督でした。あの「ソウ」を鑑賞した時にもにた、突拍子もない映画を作ったなと言った感じです。

 

もうね、この映画ですが、ホラーなのですが、幽霊物なのか、カルト系なのか、異常殺人鬼のサスペンス物なのか、モンスターなのか、スプラッター映画なのか、鑑賞していて分からないのです。疑問だらけで、前半~中盤まで過ぎていきます。もう私は何を見せられているのか…。

そして、後半のアクション映画さながらのシーンと来たもんだから、びっくり仰天な展開です。からの、ラストは家族愛ですからね。

 

もう、なんのこっちゃな映画なのですが、思わず2度3度と観たくなるような感覚になりますし、正直最高に面白かったです。ちょっとネタバレになりますが、この映画を観ていて個人的にはブラックジャックのピノコを思い出しましたね。

マリグナント 狂暴な悪夢

 

そして、映画全体的なテーマとは裏腹に、なぜか音楽や映像の映し方なんかも、スタイリッシュな感じなんですよね。すでにオープニングから興奮してしまうくらいの見せかたで、そのまま一気に映画に入り込んでしまいます。

あの、殺害シーンになるときの、「サイレントヒル」ばりの周囲が変化していく様子も面白い演出でした。いやね、もうグロいシーンや怖いシーンを見せられながらも、なにかカッコよさを感じてしまうという感覚で自分がおかしいのかと思ってしまう程。

 

いや~、さすがジェームス・ワン監督です。鑑賞者の遥か斜め上を行くような新感覚のホラーには流石としか言いようがないです。

だいふく

ホラー映画もまだまだ色んな事が出来ると思ったニャ!

「マリグナント 狂暴な悪夢」関連商品

映画レビュー検索

映画「サイレントヒル」感想・レビュー:そこからは、死んでも逃げれない。

 

サイレントヒル

サイレントヒル

「サイレントヒル」映画情報

オンライン鑑賞

Prime Video Rakuten TV

※時期により鑑賞できない場合あり。

あらすじ

赤ん坊の頃に養女としてシャロンを引き取ったローズ夫妻。だが、9歳になったシャロンが「サイレントヒル…」と呻き声を発するようになる。ローズはアメリカ・ウエストバージニア州にサイレントヒルという街があることを探り当て、シャロンと共にそこを訪れるが、街はすでに廃墟と化していた…。

出典:映画.com

予告編

作品データ

原題 Silent Hill
製作年 2006年
製作国 アメリカ
上映時間 126分
監督 クリストフ・ガンズ
製作 サミュエル・ハディダ
ドン・カーモディ
脚本 ロジャー・エイバリー
メインキャスト ラダ・ミッチェル
ショーン・ビーン
ローリー・ホールデン
ジョデル・フェルランド
受賞歴 -


 

「サイレントヒル」映画解説

だいふく

コナミのホラーゲームが映画化された作品なんだニャ!

作品解説

コナミのホラーゲームの映画化となり、アメリカ、カナダ、フランス、日本の合作ホラー映画となります。原作ゲームの本質を、この街の硬質な静謐と、クリーチャー群の独特な造形にあると見極め、映画に移植した作品となっています。

 

その実現に貢献したのが、デビッド・クローネンバーグ監督作の常連プロダクション・デザイナー、キャロル・スピアです、クローネンバーグ映画の体温の低さと緩やかな眩暈を、この異形の街に与えています。

 

監督は「ジェヴォーダンの獣」のクリストフ・ガンズで、原作となったゲームファンらしいです。現場にプレステ持ち込んで皆にやらせたか見せたかで、あるシーンをゲームと全く同じ構図にしたというエピソードまであるほどでした。

関連作品

【続編】

サイレントヒル:リベレーション

最恐ゲームのサイレントヒルシリーズ

ゲームのサイレントヒルシリーズは一通りやりましたが、めちゃくちゃ怖いです。バイオハザードシリーズもやっているのですがそれ以上で、サイレントヒルの怖さは異常でした。

 

まず、出てくるクリーチャーが意味が分からない造形なのです。わけが分からないものに襲われほど恐怖はありません。そして、最大の恐怖は暗さでした。ゲームなのに真っ暗なシーンが多くてまったく先が見えない。途中で何度も進むのを放棄したかったことか。

 

ちなみに、サイレントヒルシリーズでおなじみのクリーチャーといえば、三角頭(レッドピラミッドシング)とバブルヘッドナースです。ちなみに三角頭の頭の被り物の下は肉がぎっしり詰まっているのです。(ゲームをやらないと分かりません)

 

ゲームをやっている時は、夜寝ていて夢でうなされて叫んで起きてしまったことが何度かありました。もう一回やれるかと言われると、その勇気が出ません…。

「サイレントヒル」感想・レビュー

前述したように、これほどまでに怖いゲームの実写版ということで、期待半分で観ましたが、予想以上に出来がよかったです。割とゲームに忠実に作られていますが、知らない人も十分楽しめて怖いサイレントヒルでした。

サイレントヒル

出典:(C)Sony Pictures / 『サイレントヒル』

 

ストーリーは、魔女、信仰がテーマです。村人はひどいよねぇ。あれは、うらまれてもしょうがないですよ。生きたまま火あぶりなんて残酷すぎる…。自分たちの都合のいいようにしか解釈しない信仰心の身勝手さ、怖さが描かれています。

 

“サイレン”が鳴った瞬間、CG効果もプラスして恐怖感が非常に見事でした。ざわざわっと一気に闇の世界に変わる瞬間は当人たちは絶望でしかなく、逃げたくても逃げれない恐怖は相当なものです。

そして、クリーチャーも非常にリアルで怖かったです。まぁ、お馴染みの三角頭は、ゲームでは怖いですが実写になると人間っぽさも出てしまうのでそこまで怖くなかったのですがね。(ゲームでは三角頭と戦う時の絶望感はすごいものでした)

そして、サイレントヒルもう一つのお馴染みキャラ恐怖のナースもちゃんと登場。やっぱり動きが気持ち悪いですね。ナースの集団の中を通っていくなんて、絶対に無理だなぁ。

サイレントヒル

 

ゲームファンであればもう一つの興奮どころは、やはり音楽ですね。サイレントヒルの不気味さを表現した、怖すぎるくらい不気味な音楽もしっかりと映画でも使われていました。ただ、この映画を心底から楽しむにはゲームを知ったに越したことはないのですが、知らない人も十分楽しめる映画です。

だいふく

絶望感と、わけのわからなさが恐怖の映画だニャ!

「サイレントヒル」関連商品

映画レビュー検索

映画「ザ・フライ」感想・レビュー:人間と蠅との融合の結末は…!?

 

ザ・フライ

ザ・フライ

「ザ・フライ」映画情報

オンライン鑑賞

Prime Video Rakuten TV

※時期により鑑賞できない場合あり。

あらすじ

科学者のセスは記者のベロニカに開発中の物質転送装置を公開する。生物の転送実験で失敗が続くが、やがてセスは自らの体を転送することに成功。しかもその後、彼の体には驚異的な活力が備わる。セスは、転送装置に一匹のハエが紛れ込んでいたこと、そしてそれが転送後にセスの体と遺伝子レベルで融合したことを知る。彼の肉体はみるみる変化し、ついには惨たらしい姿に…

出典:映画.com

予告編

作品データ

原題 THE FLY
製作年 1986年
製作国 アメリカ
上映時間 96分
監督 デビッド・クローネンバーグ
製作 スチュアート・コーンフェルド
脚本 ジョルジュ・ランジュラン
メインキャスト ジェフ・ゴールドブラム
ジーナ・デイビス
ジョン・ゲッツ
受賞歴 ・アカデミー賞メイクアップ賞


 

「ザ・フライ」映画解説

だいふく

人間と蠅が遺伝子レベルで融合してしまう映画だニャ!

作品解説

1958年に公開されたホラー映画『ハエ男の恐怖』のリメイク作品で公開時のコピーは「Be afraid. Be very afraid.(怖がってください・・・とても、とても怖がってください・・・)」でした。

 

オリジナルは、蝿男&人間蝿と2つの生命体に分かれたのですが、本作は遺伝子レベルで融合した1生命体が誕生するという違いがあります。また、物質転送の研究者が、実験中のアクシデントにより悲劇に見舞われるというストーリーはオリジナルと同じですが、本作では、徐々に変化してゆく主人公と周囲を取り巻く人の苦悩を時系列に沿って追っていく仕上がりにもなっています。

 

監督は、数多くの個性的な作品を世に送り出してきた、デビッド・クローネンバーグですが、本作は監督作品の中で最大のヒットとなり、その独特なハエ男になっていく男の異形描写にてしアカデミー賞特殊効果賞を受賞した。ちなみに本人も産婦人科医役でカメオ出演しています。

関連作品

※タイトル後に外部リンクアイコンがあるものはAmazonに飛びます。

【オリジナル】

蝿男の恐怖

【続編】

ザ・フライ2

用意された2つのエンディング

本作は、劇場版のほかにもう一つエンディングが用意されていたようです。

 

まず、本作はベロニカがウジ虫を出産するシーンがありますが、代わりに蝶の羽が生えた赤ちゃんを生む展開になっていたそうです。

そのラストに異なる2つのエンディング用意されており、一つはウジ虫を出産する悪夢を見た彼女が、まだ赤ちゃんがお腹にいると知って安心するバージョン、そしてもう一つは彼女の出産について曖昧に描かれています。

 

2つのエンディングパターンとも科学雑誌の編集長が、「それは僕との赤ちゃんだから安心して」と悪夢を見たベロニカをなだめるシーンで終わっていたとのことです。

 

劇場版のラストとは全く違うのには驚きですが、やはり劇場版を選んで正解と思わされるばかりです。

「ザ・フライ」感想・レビュー

結末が予測できるネタバレ度

デビッド・クローネンバーグ監督作品は大好きで、ほとんどの作品鑑賞していますが、その中でも本作が一番好きです。ホラー映画ではありますが、ヒューマンドラマでもあります。蠅化していく科学者の苦悩とその周りの人間達の苦悩が単純にホラーと言い表せないくらい悲しいストーリーなのです。いや~この映画本当に名作だと思いますよ。


自分の体が、どんどん退化し蝿に変化していく姿に苦悩する科学者セス。そもそも蝿男になってしまうきっかけは、単なる嫉妬心だけから来たもの。どんなに醜い姿になっても彼を案じ続ける恋人ヴェロニカ。彼女はセスの子供を身ごもってしまったと分かった時、恐怖に怯えるのです。

ザ・フライ

 

ブランドルフライの新生命体が誕生!しかし、どんなに醜い姿になろうとも、最後まで心は蝿ではなく人間のままなのが辛い。見るも無残な姿になったセスは、ヴェロニカが持つ銃を自らの頭に当てて殺してくれと要望する姿は、自分の犯してしまった過ちに許しをこう姿にも見えます。なんだか、切ないシーンでもあります。

 

が、しかし、感動映画と思ったら大間違いで痛い目にあってしまうのです。

アカデミー賞メイクアップ賞を受賞した、そのSFX(特撮)技術はものすごいものでした。いや、もうねグチャドロと言う表現がぴったしで、ある意味芸術の域に達していると思えますが、遺伝子レベルで蠅と融合してしまったわけですから、容姿、雰囲気は抜群に特異な存在となり、蝿に変貌していく過程での、皮膚がとろけ、耳がもぎ取れ、爪が剥がれ落ちる映像は、まさに見事な演出にして技術。吐き気を覚えるほどです。その強烈なグロテスク姿はトラウマ必死です。

 

その強烈なグロテスク姿が大丈夫な方は、本当に観てほしい名作映画です。

人間って、弱いね・・・

と感じさせてくれる、秀作でした。

だいふく

グチャドロなのに泣けるラストシーンなんだニャ~

「ザ・フライ」関連商品

映画レビュー検索

映画「クリープショー」感想・レビュー:ロメロ×キングが手掛けるオムニバスホラー

 

クリープショー

クリープショー

「クリープショー」映画情報

あらすじ

ビリー少年は大のホラー好き。しかし理解のない彼の父親は、ホラー雑誌「クリープショー」を勝手に捨ててしまう。怒ったビリーは父親を呪い殺そうと雑誌の通販でブードゥー教の呪いのワラ人形を購入する…。

予告編

作品データ

原題 Creepshow
製作年 1982年
製作国 アメリカ
上映時間 120分
監督 ジョージ・A・ロメロ
製作 リチャード・P・ルビンスタイン
脚本 スティーヴン・キング
メインキャスト スティーヴン・キング
レスリー・ニールセン
ハル・ホルブルック
E・G・マーシャル
受賞歴 -


 

「クリープショー」映画解説

だいふく

5話の短編で構成されたオムニバスホラー映画ニャ!

作品解説

ホラーや犯罪物語を題材としたアメリカン・コミックス”の再現を作品全体のテーマとし、スティーヴン・キングがオリジナル脚本を書き下ろし、製作陣にはゾンビの産みの親と言われるジョージ・A・ロメロ監督、特殊メイクアーティストにはトム・サヴィーニなど数多くの著名人が名を連ねた、5話からなるオムニバスホラー映画です。

 

プロローグとして、少年が夢中になっている俗悪ホラー・コミックが父親から反対され捨てられるところから、本編ではコミックの世界が再現されていくという構成で繰り広げられます。

関連作品

【続編】

クリープショー2/怨霊

クリープショー3

【TVドラマ】

クリープショー SeasonI 

「クリープショー」感想・レビュー

結末が予測できるネタバレ度

大好きで最近Blu-rayも買ってしまった古きオムニバスホラーです!オムニバスって短編で気軽にたくさんのストーリーが観れるので個人的に好きなんですよね。ほら、日本で言う「世にも奇妙な物語」みたいな感覚ですよね。

本作は、5話の話をそれぞれ簡単に紹介していきたいと思います。

クリープショー

第1話『父の日』

年に一度、父の日に横柄だった父親を殺害した叔母が訪れ、父の墓前で瞑想し、親戚一同食事する。なぜか、生前からケーキ好きな父が、見るも汚いゾンビになって一家を惨殺していくという作品でした。

死んでもなお父の日お祝いしてもらいたいんかい!って突っ込みたくなりますが、みんながケーキ作ってくれないから、自分で(生首で)作っちゃった!な悪乗り具合(笑)

第2話『ジョディ・ベリルの孤独な死』 

降ってきた隕石を触ってしまったら、体中(家や街中)がコケがどんどん生えてきちゃうお話です。なんと、若かりし頃のスティーブン・キングが俳優として熱演しているんです!!!それだけでも、見る価値有ります。

最後は、体中コケだらけで、自ら頭を銃で打ち抜くのでした。。。ホラーよりも、すこしコメディー入ってますね。

クリープショー

第3話『押し寄せる波』

名優レスリー・ニールセンが悪役で登場します。

恋人の元夫から、卑劣な拷問を。砂浜に顔だけだし満潮までジワリジワリと殺していく。その様子を酒を飲みながら自宅で鑑賞というなんとも悪趣味具合。

しかししかし、殺された者の恨みは彼を逃しはしません!ゾンビ?のような姿で戻り、逆に同じ拷問に合わせるというオチでした。

自ら考えた拷問をくらい永遠に息を止める!っと狂い叫ぶのです!

第4話『箱』

大学の用務員が偶然見つけた古い木箱。箱を調べると、中身はサルにも似た怪物。次々と怪物に食べられていく、関係者。恐れおののく、大学教授をよそに、妻に愛想をつかした夫のみが、怪物を利用した妻の殺害計画であざ笑うのでした。

キャーキャー妻にイライラだったので、少しすっきりしましたがね~。しかし、この怪物はなんだったんでしょうか???

第5話『奴らは群がり寄ってくる』

警告!!!警告!!!

これは、ものすごい作品です。ホラーの恐怖を越えて憎悪すら覚える内容。すべて本物で、3万匹を使ったとか。ホラー界史上、いやこれから先も含めて、映画史上絶対にありえないんじゃないでしょうか???

ん?それは何かって???







ゴキブリだ!!!

真っ白い部屋に、潔癖症の支配人。彼は人間を虫けらのように使う性格の悪さ。次々と出てくるゴキブリに怒り浸透。そして、停電になり電気が点いたその瞬間・・・

うじゃうじゃ、もさもさ、わさわさ・・・。

いたるところからあふれるゴキちゃん。
ラストで体から湧き出るゴキちゃんの映像にはノックアウト!

ホラー云々よりもですよ、ゴキブリ3万匹の破壊力はものすごいものです。このブログを楽しみに見てくださるためにも、どんな画像を掲載しても、ゴキ3万匹画像だけは駄目ですよね!?

 

といった、なんとも楽しい5作品なのでした。もうサイコーです!
最後は、クリープショーの雑誌の懸賞のブードゥー藁人形で、雑誌を捨てた父親にチクリ!!!

だいふく

最高に楽しめる作品だニャ!でも、ゴキは…ゾゾゾゾゾゾ~

「クリープショー」関連商品

映画レビュー検索

映画「マウス・オブ・マッドネス」のあらすじ・感想レビュー:覗くな、狂うぞ。恐怖の洗脳小説!

「マウス・オブ・マッドネス」映画情報

フライトナイト 製作年:1995年
 製作国:アメリカ
 上映時間:96分
 [Amazonで買う]
 [楽天ブックスで買う]
 

あらすじ

保険調査員のジョンは失踪した作家サター・ケーンの捜索を依頼される。やがてジョンは編集者のリンダとともに、ケーンの小説に出てくる架空の町にたどり着く。不可解な出来事が相次ぐ中、ジョンはケーンを見つけるが、彼の新作小説「マウス・オブ・マッドネス」に絡む恐ろしい企みを知る一方、次第に正気を失っていくことに…。

予告
映画データ
原題 In the Mouth of Madness
監督 ジョン・カーペンター
製作 サンディ・キング
主なキャスト サム・ニール
ユルゲン・プロフノウ
ジュリー・カーメン
受賞歴 -


 

「マウス・オブ・マッドネス」感想レビュー

管理人

今回は、ジョン・カーペンター監督作品の中で、黙示録三部作の1つを紹介します。カルトホラーです。

だいふく

なかなか理解が難しい映画なんだニャ!

作品について

鬼才ジョン・カーペンター監督が描く、カルトホラーの名作でH・P・ラヴクラフトの“クトゥルー神話”を元に現実と妄想の狂気に翻弄される主人公トレントを中心に、異様な世界観を見せ付けてくれる作品です。

 

本作は、ジョン・カーペンター監督作品の中で、黙示録三部作の1つに位置付けられています。他は、『遊星からの物体X』と『パラダイム』があげられ、ストーリー自体に3作品が関係することはないのですが、世界の終末を描くという点で共通点があります。その中でも本作は、最も強く世界の終末を話題とした作品でしょう。

 

作品は、現実と小説の中の世界が交錯する幻想的な怪奇ホラーですが、鑑賞者が混乱してしまうような展開と映像が繰り広げられます。理解が困難な作品でもあり、悪夢を漂っているような感覚に陥ってしまう、不思議な映画です。

感想

保険調査員のトレントが失踪したホラー小説の作者サター・ケインを追跡するうちに、徐々にはまり込んでいく世界観や異常さが観ていてびっくりするのですが、どこか無限ループに陥っている感覚を持ち、異界へにでも飛び込んでしまったのではないかと終始不安な気持ちにさせられます。

 

そんな不気味な展開の中に、いたるところに伏線が散りばめられています。さすがカーペンター監督と言いたいところなのですが、つながりそうでなかなかつながらない、理解できそうで全く理解できないのが本作です。監督の奇才っぷりをふんだんに入れ込んでいますが、正直、私には???が常に付きまといました。

 

ただ、全く理解ができないかというと、これから起きようとする物語の軸は理解できているのです。物語が進むにつれ自分なりの解釈もできる映画なんです。ただ、その意味不明な世界観が難しくさせています。おそらく観る人によって、解釈も異なってしまう映画だと思います。

 

ものすごいストーリに負けじと、登場するクリーチャーも見どころ満載です。まさにカーペンター監督が好む造形は非常に注目で、想像を超えてくる異様な不気味さがたまらない出来栄えなんです。不気味なのはクリーチャーだけでなく、あのカルトホラーの名作『エクソシスト』の体がブリッジ状態で歩くスパイダーウォークまで登場するという、ある意味笑ってしまうようなシーンもあります。

 

ラストでは、世紀末を迎えまいと孤軍奮闘するトレントが、追い続けたホラー小説が上映される誰も客が居ない映画館で、彼自身が主人公の映画を見て一人、狂気の笑い声をあげ続けるのでした…。まさに映画自体を表すがごとく、意味が難しく解釈がなんとでもできるようなラストでした。いや~、やっぱり難しい!

迷宮に入ったかのような映画で、かなり賛否両論ですが、ホラーファンそしてカーペンター監督ファンなら抑えておきたい映画でもありますね。

だいふく

永遠と同じ場面を繰り返すシーンは不思議だったニャ!

「マウス・オブ・マッドネス」関連商品

映画レビュー検索

映画「フライトナイト」のあらすじ・感想レビュー:隣人の正体はバンパイア!

「フライトナイト」映画情報

フライトナイト 製作年:1985年
 製作国:アメリカ
 上映時間:107分
 [Amazon Primeで観る]
 [楽天ブックスで買う]
 

あらすじ

TVのホラー番組“フライトナイト"に目がない高校生チャーリーは、ある日、隣家に住む男たちの不審な行動を目撃する。なんと、男たちは美女の生血を吸い尽くすヴァンパイアだったのだ。 誰からも本気にされず狼狽するチャーリーに、正体を知られた男たちの魔の手が迫る! 恋人エイミー、親友エドに助けを求めたチャーリーは、なぜか“フライトナイト"の役者=ヴァンパイア・キラーのピーターを引き連れ、壮絶な闘いに挑む!

予告
映画データ
原題 Fright Night
監督 トム・ホランド
製作 ハーブ・ジャッフェ
主なキャスト クリス・サランドン
ウィリアム・ラグズデール
アマンダ・ビアース
受賞歴 ・サターン賞ホラー映画賞
・サターン賞脚本賞
・サターン賞助演男優賞


 

「フライトナイト」感想レビュー

管理人

今回は、1980年代古きバンパイア映画を紹介します。コメディ要素もある楽しめるホラー映画です。

だいふく

今観ても全然おもしろいニャ!

作品について

バンパイア物でコメディ寄りのホラー映画になり、第13回(1985年度)サターン賞でホラー映画賞など3部門で受賞した作品となります。後に続編の公開、さらには2度のリメイクが公開されています。

 

監督・脚本は『サイコ2』の脚本を執筆したトム・ホランドで、これが監督デビュー作となりました。後の代表作として『チャイルド・プレイ』の監督というほうが知られていますが、管理人個人的には大好きな作品の『ランゴリアーズ』の監督の方が強かったりします。

 

コメディ色を入れつつ、セオリー通りの吸血鬼映画で十字架や聖水に弱いなど古典的でありつつ、何故か狼男への変身シーンがありますが、その変身シーンでのSFX技術が非常に見事な出来栄えで、映画の見どころでもあります。

感想

なぜかAmazonでセール中でもないのに激安の600円でBlu-rayが売られていました(後日見ると1600円なんですよ???)ので迷わず購入です!いや~、久しぶりに鑑賞しましたが、この映画やっぱり面白いです。怖さは全く無いですが、コメディ要素ありホラーとしてもしっかり作られており、なんといってもSFX技術が見ごたえありと、古い映画ですが名作でしょう。

 

突然ですが、あなたなら隣に引っ越してきた隣人がバンパイアだったらどうしますか?しかも、夜な夜な美女が餌食になっている真実を知ってしまったら???当然、警察も家族も信じてくれないんですよね。そんな主人公チャーリーの苦悩を描いた前半戦でした。

 

狙われるチャーリーの恋人エイミー。怖いけど守りたい、退治したいけど怖い。といった苦悩の中、協力してもらうはTV番組「フライトナイト」で活躍中のバンパイア・キラーのヴィンセントおじさん!もちろん、俳優でTVでは演技なのですから、素性はただのおじさんにすぎないのですが、最終的に素人同然の二人が最恐バンパイアに一緒に戦っていくハチャメチャっぷりが楽しいのです!番組の小道具を使っての、退治劇&エイミー救出劇は見所たっぷりでした。

 

こんなハチャメチャ映画なのですが、真面目にしっかりと作られてもいるのです。バンパイアの弱点(十字架、聖水、招かれないと家に入れないなど)も忠実に守っており、古典的な要素も守りつつ、噛まれた少年が、なぜか狼男になってしまうという独自のアレンジを加わり、古典要素とアレンジ要素が見事に融合した面白さも見ごたえがあります。

 

そんなバンパイア役は、若かりしクリス・サランドン。非常に顔がこい~です。どちらかといえば、バンパイアよりも狼男が似合いそうなお顔立ちでもありますが、その濃さがバンパイアとしての色気にもつながっているのです。

はい、女性は彼にみつめられると虜になっちゃう遊び人バンパイアです!エイミーすら彼の虜になり、チャーリー達の努力むなしく自らが求めるようにガブリとされちゃい遂にバンパイアに…。そして色っぽく変貌。でも人間を襲うシーンでは見事な口裂け女になってしまうというこれまた衝撃なシーンでした。

 

といいますが、主人公でもあるチャーリーが全然イケてないのです!エイミーちゃんのことも恋人として扱ってあげてないし聞く耳もたないし、観ていてイライラするんですよね。そりゃ~、カッコイイバンパイアがいたら、彼女もなびくよな~って思ってしまいました。

 

古い映画ではありますが、バンパイア物が好きな方や、愉快なホラー映画が好きな方にはお勧めの映画ですので、未見の方は是非観てください!

 

だいふく

バンパイア物はどの時代の映画も名作が多いニャ!

「フライトナイト」関連商品

映画レビュー検索

Copyright ©2019 こわいものみたさ All rights reserved.
【プライバシーポリシー】 【お問い合わせ】