「ウィッカーマン(1973)」の映画情報
製作年:1998年
製作国:イギリス
上映時間:88分
[Amazonで買う]
[楽天ブックスで買う]
あらすじ
行方不明の少女を探すためにスコットランド本土からサマーアイル島へやって来た警官ハウイー。だが人々は少女の存在を否定し、何かを隠しているような素振りを見せる。ハウイーはやがてこの島を支配している異様な古代宗教に行き当たるのだが…。
予告
映画データ
原題 | The Wicker Man |
---|---|
監督 | ロビン・ハーディ |
製作 | ピーター・スネル |
主なキャスト | エドワード・ウッドワード クリストファー・リー |
受賞歴 | - |
「ウィッカーマン」感想レビュー

本日は、伝説のカルト映画と言われる映画の紹介です。異様な世界観についていけますでしょうか!?

ちょ~っとおかしな映画だニャ…
作品について
1970年代のイギリス製作伝説のカルト映画として知られ、後の2006年には、ニコラス・ケイジ主演でリメイクもされています。(オリジナルの本作の方が断然面白いです)
テーマは宗教。宗教の自由、そして宗教の怖さを異様な雰囲気で表現した作品と言えましょう。2006年のリメイク版と異なるのが、この独特の雰囲気ですがオリジナルでしか味わえない空気感となっています。
そして、ウィッカーマンとは、古代ガリアで信仰されていたドルイド教における供犠・人身御供の一種で、巨大な人型の檻の中に犠牲に捧げる家畜や人間を閉じ込めたまま焼き殺す祭儀のことらしいです。「Wicker」は「編み細工」、「Man」は「人」という意味となり、映画にとって重要な意味をなす儀式となります。
感想
へ~ほ~♪
っと裸で歌い誘う美女、隣の部屋で欲に耐え続ける童貞おじさんの警官という前半からヘンテコシーンが飛び出します。この映画の異様さが伺える1シーンです。この後もミュージカル映画!?と思ってしまうような展開が続くのですが、歌が意味不明と、この映画を最後まで観るんためには世界感に慣れる必要があります…。
閉鎖的な島全体の宗教観は、セックスに明け暮れ、男性性器を崇め、子供の頃から徹底した歪んだ性教育と島民は欲望のまま生きています。そんな中で行方不明の少女を探すために島に訪れた、根っからのキリスト教徒の警官ハウイーには絶対にありえない世界でした。それもそのはず、結婚するまで童貞を守るという、ド真面目一直線な真っ直ぐ人間なのです!まさしく島の人たちと正反対の性格のハウイーという面白い構図です。
捜索のため島には訪れたが、なぜか知らぬ存じぬの島民たち。挙句の果ては捜索を依頼した少女の母親までそんな娘は知らない!言われる始末で、普通の警官ならここでめげてしまいそうなんですが、真面目一直線のハウイーは、存在するかもわからないたった一人の少女のために、一生懸命も頑張り続けるのでした。
地獄へと突き落とされるとも知らずに・・・。
前半の異様な雰囲気そのままで、後半は一気に盛り上がっていきます。
島の豊作を願ういけにえの祭りは、奇怪そのものの祭り。ハウイーは少女がいけにえにされると読み一人奮闘しますが、なんとも健気な姿…。ここらで観ている人は彼の結末は分かってくると思います。そうなんです。いけにえされるのはもちろん…。
ウィッカーマンの中に閉じ込められ、「おお神よ!」と最後の最後までキリストを信じ救いを求め続けるのはハウイーでした。それを横目に、喜び歓喜しアホアホダンスを踊り続ける島民たち。この光景は救いようも無く残酷極まりない光景です。
決して神は助けてくれず、キリスト教徒が異教徒に迫害される瞬間なのであります。いや違いますね、この島ではたった一人だけのキリスト教徒であるハウリーこそが異教徒なのでした。

一生懸命ハウイーさんかわいそうだニャ~
「ウィッカーマン」関連商品
映画レビュー検索
その他の映画レビューを検索できます。
<50音検索>
<ジャンル別検索>