「追悼のざわめき」映画情報
あらすじ
大阪の廃墟ビルで暮らす孤独な青年・誠は、愛するマネキン“菜穂子”に惨殺した女性の生殖器を埋め込み、“愛の結晶”が生まれることを夢見ている。やがて何かに導かれるように、様々な人間が廃墟ビルを訪れ始め…。
出典:映画.com
予告編
作品データ
原題 | 追悼のざわめき |
---|---|
製作年 | 1988年 |
製作国 | 日本 |
上映時間 | 150分 |
監督 | 松井良彦 |
製作 | 安岡卓治 |
脚本 | 松井良彦 |
メインキャスト | 佐野和宏 隈井士門 村田友紀子 |
受賞歴 | - |
「追悼のざわめき」映画解説
この映画は、本気で閲覧注意だニャ!!!
作品解説
松井良彦は本作の脚本を書き上げたが、誰もが映像化不可能と考えられており、「この脚本が映画になれば、スキャンダルを起こすだろう」と言われていたほどでしたが、製作に3年の歳月を費やし完成された映画です。
1988年、中野武蔵野ホールにて公開されて以後、2004年の閉館まで同館で毎年5月に上映されており、本作は、同館で最高の観客動員数の記録を打ち立てるという記録も持っている。
異質な評論家の評価
上映当時、あまりにもひどい内容に途中で観る事を断念した人が続出、一方では一部の人からは最高傑作という称号も得ているとてつもない映画です。これほどまでに賛否両論の評価が分かれる映画は、無いと思われるほど。
評論家の中でも賛否両論のコメントも余りにも他の映画と異なる異質の物です。
「自分はいったい、何をみせられているのか」
「この作品を通して、松井良彦にもっともっと触れたくなった」
「自分の下半身の実感がまざまざと甦り、自分の原点を見る思いをした」
「手加減を知らない残酷で美しいざわめきが、全身に響きわたる」
「どこか放火してやりたくなる」
「私は、追悼のざわめきになりたい」
こんな評論は他の映画で観たことありますでしょうか…。
「追悼のざわめき」感想・レビュー
この映画の存在なんて知らなくても良かった、知りたくもなかった…。
なのにインターネットで偶然見つけたレビューに書かれた、おぞましい評価の数々、賞賛と批判の両極端の感想…。もう、見たくてしょうがなくなくなってしまいました。完全に「こわいものみたさ」の心情でした。ただ、観た後には後悔の念しか浮かびませんでした。
殺人、差別、暴力、嫉妬、近親相姦、強姦、カンニバル、嘔吐とありとあらゆる見たくないものを見せつけられます。その見たくないものには必ず"性"が描写されます。そして醜く、汚れたものを静かにモノクロ映像で次々と見せつけられていきます。
小人症の女性の嫉妬の悲しき狂気の沙汰、浮浪者の性への最後までのこだわり、女性の肉片(子宮)をマネキンに詰め続けた男のあっけない最後。そして、純粋だった幼い兄妹の汚れた結末。その妹を演じる子役が、本当にかわいらしいこと…。
出典:映画.com
なんでこんな映画見てしまったのだろう…
後悔ばかりが残る映画です。はっきりいって私には理解できなかった。途中意味が分からず1度観ることをやめたほど。
ホラー映画好きで、どんなスプラッターやグロいシーンを見ても全く平気な人間です。でも、こういった系統は本当に苦手です。一番怖いものそれはやはり人間。ホラー映画は、どんなにグロくても作り物、作り話。でも、人間の狂気は現実にこの世の中で毎日繰り広げられている悲しき世界。この映画に描写されている事は、決して作り話ではなく現実にありえる世界。いや、現代にはもっと"汚らわしくて醜い世界"はたくさんあるんでしょう。
観るか観ないかは、あなた次第になると思います。ただし、観るにはかなりの覚悟が必要ます。きっと映画の人間描写がとてつもなく嫌になると思います。最後まで観てしまったときには、何かもやもやした納得できない気持ちになるはず。
この映画を鑑賞して10年以上たちます。再見もしておりません。ただ一つだけ言えること、いまだにこの映画が頭から無くなりません。忘れたくても忘れられないのです。そして、心の中でいまだにざわめいています。
とにかく賛否両論のこの映画、もし観た人がいるのなら、「最低」と「最高」どちらの感想ですか?是非、評価を聞きたいです。
もうこんな映画無理だニャ!
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