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東池袋「大勝軒」とラーメンの神様「山岸一雄」によるつけ麺の歴史

 

今でこそ一般的にありつつある、つけ麺ですが、その元祖をご存知でしょうか!?それは、日本全国至る所にある、「大勝軒」の「特製もりそば」が元祖といわれています。大勝軒の生みの親でもある、山岸一雄氏と共に、紹介したいと思います。

東池袋「大勝軒」

1951年山岸一雄氏は兄と共に中野「大勝軒」を立ち上げる。順調に売り上げを伸ばし、1954年には代々木上原「大勝軒」を出店し本店とし、1961年には中野「大勝軒」を支店として山岸氏が受け持ちます。その後、山岸氏は1961年に東池袋「大勝軒」を開業し、一気に全国区へ昇り詰めるまでの有名店になりました。

山岸氏は、“こだわり”を追い続けて研究を重ねた出来上がったのが、看板メニューである「特製もりそば」と「中華そば」になります。「特製もりそば」はつけ麺の元祖と言われています。

残念ながら、東池袋「大勝軒」は、再開発計画による立ち退きのために、2007年3月20日閉店しました…。

当時、私は閉店の2週間前に最後の味と思い食べに行きました!同様にファンが押し寄せ、開店1時間前に行ったにもかかわらず、行列で食べるまでには3時間かかりました。後にも先にも、ラーメンを食べるのに3時間も並んだのはこの時限りです。しかしながら、山岸氏が作る「特製もりそば」を食せたのが本当にいい思い出です!

現在も東池袋「大勝軒」の味は食べれます!周囲からの復活の熱い要望に応え、2008年1月5日、旧店舗からほど近い場所に新店舗・東池袋「大勝軒」本店として復活しました!!!

山岸一雄氏について

「つけ麺の生みの親」「ラーメンの神様」といわれる、山岸一雄氏について少し語ってみましょう!

1934年に長野県中野市で生を受け、若い時に阿佐ヶ谷・栄楽でラーメン修行を始め、最終的に東池袋「大勝軒」に店を構えました。

山岸一雄氏が大切にすることは、お客さんへの感謝の気持ちです。

「精いっぱい努力して、美味しいものをつくって、お客さんに喜んでもらう」

を常に心がけていました。

本当にお客様思いだなと思ったのは、新店舗・東池袋「大勝軒」を作られたときに、すでに店舗に立つことは引退していましたが、なんとお店の前に山岸氏が座っておられお客様一人一人にあいさつをされていました。当時思わず子供と一緒に写真を撮ってもらいましたが、気さくで本当に優しい方でしたね。本当に記念になりました!

その時の写真はこちらです!

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山岸一雄氏と記念写真

さらに山岸氏の凄い所は、築き上げてきた東池袋「大勝軒」の味と心を、弟子さんを沢山取り惜しげもなく伝授していったことです。来る者を拒むことなく弟子入り志願者は誰でも受け入れ、弟子が独立する際にも、大勝軒の看板を自由に使わせ、のれん使用料などを要求することはなかったそうです。東池袋大勝軒が区画整理で閉店するまで、100人以上の弟子が誕生し、全国各地で自分たちの店を出しました。

全国至る所に「大勝軒」の看板をみかけるのもそのおかげなのです。ラーメン業界を盛り上げた方ともいえましょうか。「ラーメンの神様」と呼ばれる所以もここにあるのかもしれません。

山岸氏は残念ながら、2015年4月1日、心不全のため東京都内の病院で逝去しております。ご冥福をお祈りします。

「大勝軒」派閥

創業者山岸氏の思いは空しく、現在「大勝軒」は2つの派閥に分かれてしまっています。約60人の弟子たちで発足した「大勝軒のれん会」とそれに反発する32人の弟子たちで発足した「大勝軒 味と心を守る会」とに分かれています。

この件に関しては、深くは触れませんが、ラーメンファンそして山岸氏ファンとしては、少し残念だなとも思う次第です…。

そして「のれん会」VS「守る会」は今後どうなってしまうのでしょうか…。

東池袋「大勝軒」の味

山岸一雄氏がこだわった「大勝軒」の味を紹介します!

大勝軒の味

自家製麺

「多加水卵中太麺」で艶やかな白色に卵の黄色がほんのりとかかっており、つるりとしたソフト感の中にもコシがしっかりとした食感。

スープ

げんこつ・豚足・鳥をベースとし、ひき肉の旨みと甘みがミックスされ、煮干・さばぶし・魚粉といった海の幸も加えることで、魚の風味とコクがしっかりと活きた豊かな味わい。つけ麺用のスープは、しょうゆ・甘酢を加え、あっさり感をプラス。

チャーシュー

精選した国産のもも肉を使用し、山岸一雄が完成させた秘伝のたれでじっくりと炊き上げて作る。

メンマ

乾燥メンマから丁寧に戻しを加え、特製のタレで味付け。3~4日をかけ、歯ごたえと濃厚な味に仕上げてる。

東池袋「大勝軒」本店の味(感想)

実際に食した時のレポートを上げてみます。

残念ながら、山岸氏の店舗の東池袋「大勝軒」の写真は撮っておりませんでした…。でも閉店後に再オープンした、新店舗・東池袋「大勝軒」本店のオープン間もない時に訪問した時の写真が残っていました!訪問日は2008年5月ですのでオープン後3カ月後くらいの時です。(古いので画像が小さくてすみません)

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新店舗・東池袋「大勝軒」本店オープン当時のあつもり

実は、当時ラーメン好きの私は訪問した店舗の感想メモしていたので、当時の感想がそのまま残っていましたので乗せておきます!感想①と②があるのは、私と嫁さんの感想です!

【感想①】
ついに行きました~。2代目大勝軒本店。な、なんと店先に山岸氏は座っており、お客一人一人に感謝の挨拶をしておりました。感動です。思わず、写真を一緒に撮って貰いました(^_^) お味ですが、閉店した大勝軒本店をかなり忠実に再現できていると思われます。つけだれは決して濃くは無く、つけ麺としては薄めです。でも、なんだか優しい味ですね。

【感想②】
相変わらず、旧店舗のお店のときと変わらない酸味と甘みのあるのスープ。スープ自体ではとっても美味しく好みなのですが麺と一緒に食べると薄く感じてしまいます。そこが少し残念のところ。食べるときはレンゲでスープと一緒が良いかも!具は玉子の半身が一つ。チャーシュー。メンマ。ネギ。海苔。今回はもりそばだったせいか、水切りがしっかりできていて最後までスープが薄くならずに美味しく完食できました!

というような感想を残していました。まさか、約12年前の感想を改めてブログに掲載するとは思っても居ませんでしたが(笑)

「大勝軒」関連商品

山岸一雄氏のドキュメンタリ映画です。

これ観ましたが山岸一氏の生き様が本当によくわかります。奥さんを52歳で亡くしてからお店に寝泊まりして、体がボロボロになっても厨房に立ち続ける姿は何か心打たれるものがあります。<Amazon Primeで観る>

 

山岸一雄氏の生き方を書いた書籍!

 

以上、東池袋「大勝軒」と山岸一雄氏の紹介でした!

だいふく

なんだか「大勝軒」のつけ麺食べたくなったにゃ

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