「アス」映画情報
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あらすじ
夫のゲイブ、娘のゾーラ、息子のジェイソンとともに夏休みを過ごすため、幼少期に住んでいたカリフォルニア州サンタクルーズの家を訪れたアデレードは、不気味な偶然に見舞われたことで過去のトラウマがフラッシュバックするようになってしまう。そして、家族の身に何か恐ろしいことが起こるという妄想を次第に強めていく彼女の前に、自分たちとそっくりな“わたしたち”が現れ…。
出典:映画.com
予告編
作品データ
原題 | Us |
---|---|
製作年 | 2019年 |
製作国 | アメリカ |
上映時間 | 116分 |
監督 | ジョーダン・ピール |
製作 | ジョーダン・ピール ショーン・マッキトリック |
脚本 | ジョーダン・ピール |
メインキャスト | ルピタ・ニョンゴ ウィンストン・デューク シャハディ・ライト・ジョセフ エバン・アレックス |
受賞歴 | - |
「アス」映画解説
予告からも不思議なホラー感が満載なんだニャ!
作品解説
製作費約500万ドルという低予算ながらも、アカデミー賞脚本賞を受賞した「ゲット・アウト」のジョーダン・ピール監督がまたまた奇妙なホラー映画を作りました。「ゲット・アウト」と同じく黒人を主役に抜擢し、予想がつかない展開を繰り広げるサスペンススリラーで仕上げた作品です。
出典:映画.com
本作は、批評家から絶賛されており、米批評家サイト「Rotten Tomatoes」では支持率94%の高評価。これは2019年公開映画において『アベンジャーズ エンドゲーム』を超えるNo.1スコアというから驚きです。一般的に「デビュー作で脚光を浴びても、2作目はパッとしない」といわれます、そのジンクスを打破したとまで言われてるほどです。
予告からすでに興味と不安が入り乱れるような印象的な作りです。頭に残ってしまう音楽と共に、自分たちとそっくりな存在と対峙する一家の恐怖が垣間見れますが、まさにアス(わたしたち)が目の前に存在したらどうなってしまうんだろうという、奇妙な感覚を感じ、鑑賞前からなにかざわつく恐怖と、何が起こるだろうという期待感あふれる広告となりました。広告の作り方もうまいですね。
トッペルゲンガーの特徴
本作で出てくるトッペルゲンガーがあまりにも特徴的なのでちょっとまとめてみました。
・服装は真っ赤なつなぎ
・巨大なハサミを持つ
・会話ができない(アデレード以外)
・手と手を取り合い横並びになる
・本人を殺しにやって来る!
いや~、なんなんだこの集団は!っと思ってしまう特徴的なトッペルゲンガーなのですが、いったい正体は何なのか!?って冒頭から後半のネタバレされるまで、ずっと気になっていても立っても居られない存在なのです。
「アス」感想・レビュー
またまた、面白い脚本のホラーを作りましたねぇ。「ゲット・アウト」に続き、監督の奇才っぷりといったら見事としか言いようがないです。
予告やタイトルからも、ドッペルゲンガーである"わたしたち"が登場するのはすでに分かっており、その正体ばかりが気になってしまう映画なんですが、その謎を暴こうと冒頭から最後までずっと、ヒントを探し続ける必要が出てきます。すべてのシーンが何か意図があるように思えてしょうがないのです。
冒頭では主人公のアデレードが幼少時代にいきなりドッペルゲンガーと出会うのですが、すぐに大人の時代まで物語は進むので、確実に冒頭シーンは何かしらの意味があるということは分かります。ただ、その意味が何かが全く理解ができないのです。そして早々とアデレートの一家の前にドッペルゲンガーが別荘の玄関先にたたずみ、その姿の異様な雰囲気は不気味としか言いようがありません。
出典:映画.com
ここから一気に物語が加速していくのですが、一家と自分のトッペルゲンガーとの闘いが非常に面白く描かれてます。何気に少し笑えるところもありますが、そこはホラーです、きっちりグロめシーンもありで見どころ十分でした。しかし自分の姿の人間を自ら殺すって、どんな気持ちになるんでしょうかね?
ラストで、知りたくて知りたくてうずうずしていた、謎が一気にネタバレになります。が、これはすぐに理解するのは難しかったです。1回では理解が追い付きかないむずかしさがあります。ただ、結構理由が、こじつけ感が否めない気がしており、その点は少し残念に思いましたね。
言ってしまえば、裕福の人間は不幸な人間の上に立ち、その存在すら認識をされず幸せに生きている。貧しい不幸な人間は耐え抜いていく人生ですが、諦めきれない影の逆襲といいましょうか。割と、社会問題を風刺的に訴えた理由でもあるんだと思った次第です。
そして、ラストのラストで持ってきました衝撃の一撃!いや~驚きましたね。う~~と唸りを上げたくなりました。と、同時に一気に色々つながっていった気がします…。こういう場面では、やっぱりさすがなジョーダン・ピール監督だなって思わせてくれます。一筋縄では終わらせてはくれないですよね!
監督の次回作にも大期待だニャ!
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