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映画「縞模様のパジャマの少年」のあらすじ・感想レビュー:フェンス越しの禁じられた友情を描く!

「縞模様のパジャマの少年」の映画情報

縞模様のパジャマの少年上映日:2009年08月08日
製作国:イギリス
上映時間:95分
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STORY

第2次世界大戦下のドイツ、ユダヤ人強制収容所の指揮官を父に持つ少年ブルーノはある日、有刺鉄線で囲まれた風変わりな農場を見つける。そこで縞模様のパシャマを着た少年シュムエルに出会い、次第に心を通わせていくが…。

TRAILER

REVIEW

だいふく

重要なネタバレしてるので気を付けてニャ!

フェンスで挟まれた境界は地獄との境目。しかし、少年達はその違いを分かるのにはあまりにも幼すぎました…。縞模様のパジャマ=囚人服ということすら理由が分からないのです。ナチス将校の8歳の息子ブルーノとユダヤ人シュムエルと無知で純粋からうまれた友情。

その結末はあまりにも残酷じゃないですか…。

二人の友情はシュムエルが屋敷のお手伝いになったことで、一時的に二人の間のフェンスを越えることができます。よけれと思いブルーノはシュムエルに置かれているお菓子をあげるのでした。ただ、そんなことは大人には認められなかった。「勝手に食べました」のブルーノの一言…。あまりにも無垢であるから故の残酷な裏切りという仕打ちでした。シュムエルは、厳しい暴力を受けることになるのです。

起こってしまった裏切りという苦しみ以上に絆はゆるぎないものでした。時間と共に二人はいつもの金網越しでの楽しい仲に戻ります。二人の間には、人種も差別も何もないのです。

が、この頃から観ていると嫌なざわつきを覚えます。

無知が悪いのではない。大人たちが自分たちの都合が悪い事を子供に伝えていないことが悪いんです…。

シュムエルの父親を捜すために、今度はブルーノがフェンスを越える。何も知らないで着てしまった縞模様のパジャマ。何も知らないでついて行ってしまった大人たちの行進。何も知らず入ってしまった部屋…。

泣き叫ぶ母親、息子の名前を呼ぶ父親、もう遅いのです。ガス室で純粋な二人は大人たちの身勝手な争いのために苦しみ悶えて亡くなっていくのです。なぜ、なぜなんだという無念の気持ちしか残らない映画です。二人の全く間違っていない純粋な友情と行動の結末としては余りにも悲くはないでしょうか!

いろんな戦争映画がありますが、ここまでどんよりとそしてどっしりと凹む映画は無いですね。子供達が簡単に超えれる境界線は大人はなぜこだわり続けるのか…。是非日本の子供達にも観てもらいたい映画です。

INFORMATION

英題 The Boy in the Striped Pyjamas
製作年 2008
監督 マーク・ハーマン
製作 デビッド・ハイマン
出演者 エイサ・バターフィールド
ジャック・スキャンロン
ジャック・スキャンロン
デビッド・シューリス
アンバー・ビーティー
リチャード・ジョンソン
配給 ディズニー
受賞歴 -
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