今回目黒寄生虫館に訪問した様子を紹介します。
閲覧注意の「こわいものみたさ」シリーズは恐怖だニャ!
案外好評!?の閲覧注意の「こわいものみたさ」シリーズ今回は寄生虫だにゃ!
ということで、前回記事にしたシリアルキラー展の記事がしばらくアクセス数がトップを走っていまして、人気記事でございました。
今回は、さらに閲覧注意になりそうな、公益財団法人の目黒寄生虫館に行ってきた様子を、寄生虫写真と共に!紹介いたします。
目黒寄生虫館とは
医学博士の亀谷了(かめたにさとる)の創意と私財投入により1953年に設立された研究博物館です。すばらしいのは、創業以来、入場料は取らず財産の運用益や寄付金のみで運営を続けているようです。
1953年 創設
1957年 財団法人設立の許可を受ける
1992年 6階建てビルに新築
1993年 リニューアルオープン
2001年 登録博物館認定を受ける
2013年 交易財団法人の認定を受ける
場所は、東京都目黒区にあります。一般の方が入って見学ができるのは、1Fと2Fです。2Fではショップがあり、寄生虫に関するグッズが購入できます。
さて、ここからは館内の実際の寄生虫の写真と共に紹介します。結構うげ~な写真が登場しますので、耐性が無い方はこの先の閲覧はお控えください!
自己責任で閲覧してニャ!食事前後は見るのやめた方がいいニャ!
魚の寄生虫
入って1Fにはかなり多くな寄生虫標本がぎっしり展示されています。中でも魚の寄生虫はかなり多くの展示がされておりました。その中で結構印象に残った寄生虫は写真に収めていますので、ご覧ください!
グルゲア
魚類の内臓に無数の胞子を含んだ数ミリの袋を作る微胞子虫の一種。魚は食欲や活力が衰えてやがて衰弱死する。外観的には各鰭、皮膚や眼球に小突起を形成したり、あるいは眼球突出の症状を呈することもある。また、腹腔内では、脂肪組織、幽門垂、肝臓、脾臓や生殖腺など、ほとんどの臓器に影響を及ぼす。写真左の状態がグルゲア症に感染したアユ。
タノイエ
魚類の口腔に雄と雌でペアで寄生する甲殻類の一種。魚の口の中を覗いた時にこいつが居た時の状態は結構衝撃的ですが、つがい(夫婦)で寄生し、宿主が死ぬまで離れないことから結婚式などの祝い事でタイノエ付きの鯛が振舞われたりすることもあるそうです。甲殻類につき食べても人間には害がないとのことですが、いやいや食べたくはないよねぇ…。写真は、右側がタノイエです。シャコみたいなやつですね。
フクロムシ
カニの寄生虫。幼生になったメスはカニの体内に侵入。カニの体中に根のような器官を張り巡らせて栄養を吸収し、十分に成長したメスは、カニの表皮を突き破って生殖器を体外に露出させ、オスと受精する。カニにとって不幸なのは、栄養をとられるばかりか、カニのオスは生殖能力を奪われるという厄介な奴みたいです。
ウミエラビル
胴の両側に7対のエラをもったヒルの仲間。ウミガメに寄生し血液を吸いカメを弱らせていく。この寄生虫は自然界では発生せずに、狭い水槽なんかで飼育していると大発生するらしく、人間の手が加わることで寄生してしまうようです。
サヨリヤドリムシ
サヨリのエラに寄生しており、なんとサヨリのほぼ半分は寄生されているらしいです。ダンゴムシのような体で割と大きいためにサヨリに傷や変形を及ぼすので、サヨリからすると本当に迷惑なヤツ。人間が食べても害はないそうです。
クジラの寄生虫
次は、海の哺乳類であるクジラの寄生虫の紹介です。あれだけ大きな体ですから、寄生虫にとても居心地がいいのでしょう。色んな部位で寄生虫が発見されるようです。
ボルボソーマ
腸壁に頭をでっぱりを突っ込んで寄生する鉤頭虫の一種。ヒトへの寄生も報告されており腸を穿孔して腹膜炎を引き起こすといわれています。なんだか気持ち悪いやつですねぇ。
クラシカウダ
ツチクジラの腎臓に寄生したクラシカウダ。こいつは人間にも寄生するようで、寄生してしまったら外科手術をするしか取り除く手段が無いようです。しかしものすごい巨大化してますね。まるで腎臓が分割されたようです。
アニサキス成虫
海産哺乳類(クジラやイルカ)の消化管の中に生息する線虫です。ヒトの体内にも寄生するようですが、人間の場合は成虫にはならず消化管の粘膜にもぐりこみ、はげしい腹痛をおこすアニサキス症をおこす恐ろしい寄生虫です。なんだかこの辺になると、そもそも胃自体が気持ち悪いのに、そこからウニウニ出ているのが、本当に気持ち悪いですね。
クジラシラミ
哺乳類の上で一生を過ごす節足動物として広く知られてます。クジラや小型のイルカの表面のひだや傷跡にくっついてます。クジラの表面にある独特な白いまだら模様は、このシラミによるものらしいですが、クジラにとって害はないようです。
獣の寄生虫
次の紹介は獣達(陸の動物)への寄生虫です。動物たちにとっても、寄生虫は厄介なやつらですね。
豚回虫&鶏回虫
人や多くの哺乳類の腸に寄生します。感染は回虫の虫卵を飲み込むことで起こり、汚染された食べものが原因ということです。ミミズみたいで体中を動き回るという音で回虫という名前になったようです。
ムネアカウマバエ
馬の胃や十二指腸にウマバエの幼虫が寄生します。馬の脚に卵を産み、馬が足をなめることにより体内に取り込み、胃の中で幼虫になってしまうらしいです。
多包条虫
条虫の1種といわれており、まず中間宿主に摂取された虫卵が体内で六鉤幼虫となり肝臓や肺に移動して包虫囊へと発育します。包虫囊は中間宿主とともに食べられることで、終宿主の動物に摂取され、そのまま成虫へと発育してしまうという恐ろしい寄生虫です。
人への寄生虫
人への寄生虫も多数展示されてました。写真も何枚か撮りましたが、なんだかガラスに自分が写っており、ちょっと写真としては掲示できないので紹介は少なくなりました。
サナダムシ
名前の由来は真田紐に似ていることによるものですが、魚を食べて感染するものと、豚肉や牛肉を食べて感染するものの2グループに大きく分けられるそうです。展示されているのは、実際に人間の身体から出た8.8mのサナダムシです。原因は感染しているマスを食べたということですが、3ヵ月前だそうです。3か月で8.8mとは驚きの成長力です。体験用に同じ長さのひもが用意されています。しかしよくぞ、この長さが体内に入っていたものです。
人間の寄生で結構衝撃だったのが、睾丸が足元まで腫れ上がるフィラリア感染の写真でした。あの西郷隆盛も感染したという。こちらの写真は流石に気持ち悪くて自主規制します。
目黒寄生虫館の場所
目黒寄生虫館 【HP】
住所:東京都目黒区下目黒4‐1‐1
以上、目黒寄生虫館の紹介です。写真で紹介したものは一部です。たくさんの寄生虫が展示されています。夏休みシーズンのため、宿題の研究でしょうか?お子さんが結構きて熱心にメモを取ってました。若い女性の方やカップルもいましたね。ひっきりなしに来場していましたので人気もうかがえます。
是非、一度いらしてみてはいかがでしょう?ただし、観終わった後気持ち悪くなりますが。(写真より実物みるとやっぱり萎えます・・・汗)