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映画「ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド」のあらすじ・感想レビュー:鑑賞前に予備知識必須!

「ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド」の映画情報

ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド上映日:2019年08月30日
製作国:アメリカ
上映時間:161分


 

STORY

人気が落ちてきたドラマ俳優、リック・ダルトンは、映画俳優への転身に苦心している。彼に雇われた付き人兼スタントマンで親友のクリフ・ブースは、そんなリックをサポートしてきた。ある時、映画監督のロマン・ポランスキーとその妻で女優のシャロン・テートがリックの家の隣に引っ越してくる。

TRAILER

REVIEW

良くも悪くもタランティーノ監督の世界観たっぷりな映画でした!

といいますかやられた!久しぶりのタラちゃん作品、もちろん面白いには間違いなかったのですが前半の作風忘れてました!寝不足で映画観に行きましたが、あっと驚く盛り上がりどころは中盤過ぎくらいまでは少なく淡々と進んでいく物語は、睡眠不足での鑑賞だと思わず寝そうになり耐えて耐えてでした。(爆) ※ちなみに寝ないで全部観ました。

本作はタランティーノ監督が子供の頃だった1969年のハリウッドの様子を、ほぼ全般で描いた作品となります。なので当時のアメリカ(特にハリウッド)を知っている方にはニヤニヤするシーン満載ですが。知らないと分からないことだらけになってしまうのでしっかり予習して臨むことが必須です。

ちなみに、私はシリアルキラーを調べたりすることに一時はまっていたので、マシソン・ファミリーの事件は詳しく知っている方でした。ということもあり、最低限の予備知識を少し紹介しますね。(細かいことはネットで調べてください)

 

【マシソン・ファミリーとシャロン・テート殺害】

チャールズ・ミルズ・マシソンは、当時アメリカ中で流行していたヒッピーとなり、彼もまた髪が伸びマリファナを好みギターを弾きながら生活していました。そんな中、彼を慕う仲間がどんどん集まっていき、ついに「マシソン・ファミリー」を結成しています。そして根城にしていたのが、映画でも出てきた通り牧場で、ドラックとセックス三昧の暮らしでした。

チャールズは信者と窃盗などの犯罪をも犯す生活をしており、ついにはファミリーで殺人まで犯してしまいます。最初の殺人と同年には、妊娠中の女優シャロン・テートとその友人を惨殺し、ハリウッドの歴史の中で最も震撼させた闇の事件といわれてます。シャロン・テートの夫は、『ローズマリーの赤ちゃん』の監督のロマン・ポランスキーです。この映画はホラーなのですが、内容は悪魔の子どもを妊娠するという設定です。シャロンも妊娠中に殺害されるという何とも皮肉な映画にもなってしまいました。映画レビューも参考にしてみてください。 

ファミリーは、最終的には8名もの殺害を行い、後にチャールズは死刑判決となっています。ただし、州の法律が変わり死刑廃止となり最終的には終身刑になったそうで、服役中の2017年死亡しています。

 

はい、という予備知識の上で映画レビューに戻りましょう。

映画は161分で、ほぼ1969年のハリウッドを描いたものです。そしてラストの数十分で強烈なタランティーノ節が炸裂でございます。

1969年当時を知っているアメリカの方にはたまらない映画となります。当時上映されていた映画が出てきたり、当時の車や街の様子や服装、そしてヒッピー文化といったように、まさしく1969年の光と闇が描かれてます。それもそのはず、監督自身が“映画”や“ポップカルチャー”をCGなしで描きたかったと話しております。実際にハリウッド大通りの数ブロックを昔の外観に戻し、通行止めにしてクラシック・カーで埋めて撮影もされているようです。

映画で中心になるのは、レオナルド・ディカプリオ演じる落ち目俳優リックとブラッド・ピット演じるスタントマンのクリフの友情を描いています。ちなみに二人は初共演です。もう、映画の9割がたは二人の渋い演技を楽しむ映画なのです。なので、ファンにはたまらない作品となります。

そしてタランティーノ監督が、この映画でどうしても描きたかったこと。それは女優のシャロン・テートでした。現実は、残念ながら惨殺されてしまいましたが、監督は彼女が生き生きと人生を楽しんでいるところを見てほしかったと言ってます。劇中では、彼女が笑顔で明るく楽しんでいるシーンが沢山出てきますし彼女の魅力がたっぷり描かれています。演じるのは、マーゴット・ロビーですが、いやほんとに似ている!そして美しいです。まさに監督有言実行です!そこにはシャロン・テートが生き生きと人生を楽しんでいる様子が映し出されていました。

劇中には、ブルース・リーも出てきます。なんで出てきたんだろうと思ってましたが、後で調べるとシャロン・テートやロマン・ポランスキーと深いつながりがあったんですね。そこまでは私も知らなかったですので、映画観る前にブルース・リーとの関係も調べておくと面白いかもです。

俳優といえば、何気にものすごいビックスターも出演し大変豪華な顔ぶれです。しかもチョイ役でしか出ていなかったりしますので、映画を観ながら見つけてるのが面白いかと思います。私は出演している俳優を事前に見てなかったので、あ!アル・パチーノやカート・ラッセルや!って心でつぶやきながら楽しんで観てました。

さて、結構長々とレビュー書いてきましたが、実際の映画の印象もこんな感じです(笑)長々ーーーーな感じで、淡々と当時のハリウッドの様子が続きます。

しかししかししかし!!!

これで終わらないのがタランティーノ監督!ラストの数十分で大爆発!!!これですこれです、タランティーノ監督が描く世界は!実際、映画観てもらって体験してもらった方がいいかと思いますので多くは語りませんが、参考に隣にいた女性(知らない方ですが)、かなりショックを受けて目を覆ってましたね。

この感覚は、同監督作品の『デス・プルーフ in グラインドハウス』でも体験した感覚でした。いわゆる静から動へガツン!って変化する感じです!

レビューというより予備知識展開な感じになりましたが、いつもなら是非観てください!というのですが、この映画は恐らく万人受けしないし割と上級者向けなので、興味が有ったら是非観てください!程度にしておきます。

INFORMATION

英題 Once Upon a Time... in Hollywood
製作年 2019
監督 クエンティン・タランティーノ
製作 デビッド・ハイマン
シャノン・マッキントッシュ
出演者 レオナルド・ディカプリオ
ブラッド・ピット
マーゴット・ロビー
エミール・ハーシュ
マーガレット・クアリー
ティモシー・オリファント
配給 ソニー・ピクチャーズエンタテインメント
受賞歴 -
リンク 公式サイト
ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド オリジナル・サウンドトラック

ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド オリジナル・サウンドトラック

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