こわいものみたさ

映画や旅行、グルメにマニアックな記事等「こわいものみたさ」で経験した事を、ブログに綴っています。

MENU

映画「フリークス」のあらすじ・感想レビュー:映画史上に残る問題作と言われた映画!

「フリークス」映画情報

フリークス 製作年:1932年
 製作国:アメリカ
 上映時間:64分
 [Amazonで買う]
 [楽天市場で買う]
 

あらすじ

フランスの曲馬団の一員である小人のハンスは小人の曲芸師のフリーダと婚約していたが、美貌の軽業師のクレオパトラに魅せられてもいた。ハンスが親戚からの莫大な資産を相続することを知ったクレオパトラは金目当てに彼を誘惑し、クレオパトラに眩まされるままハンスは彼女との結婚を決めてしまう。婚約者を奪われて悲嘆にくれるフリーダを、一座の仲間のフロソとヴィーナスは心配して慰める。実はクレオパトラは一座の怪力男のヘラクレスと通じており、結婚式のあとにハンスを毒殺する計画を進めていた…。

予告
映画データ
原題 Freaks
監督 トッド・ブラウニング
原作 トッド・ロビン
主なキャスト ウォーレス・フォード
レイラ・ハイアムズ
受賞歴 -


 

「フリークス」感想レビュー

管理人

今回は、あえて1930年代の映画を紹介します。知ってほしい、いや知るべき映画と言いましょう。実際のフリークス(畸形者)を俳優に使った映画なのです。

だいふく

映画史上に残る問題作と言われている映画だニャ!

作品について

旅回りの見世物小屋が舞台で、出演者は実際の見世物小屋のスターを含む本物のフリークスが出演していますが、アメリカでの公開時に、失神者が続出した、あるいは妊婦が流産したといったスキャンダラスな話題が続出、全米各州で上映禁止となるなど世界中で一大センセーションを巻き起こした映画史上に残る問題作です。

もともとは90分の映画でしたが、試写会のときに非常に衝撃的で残虐な内容とみなされ、さまざまなシーンがカットされた結果64分に短縮されて一般公開されました。残念ながら、90分のオリジナル版は現存していないということです。

トッド・ブラウニング監督はこの作品以降仕事が出来ず、彼の映画監督の人生を閉ざしてしまったといった作品になりました。ただ、監督自身はサーカスの芸人達と友人関係にあり、彼らをそのままスクリーンに映し出すことは当然のことであったのです…。

直近では、ヒュー・ジャックマン主演の『グレイテスト・ショーマン』が、いわゆるフリーク・ショー(見世物小屋)のサーカスを描いた映画がありましたが、1930年代にも同様な映画は作られていたという事になります。

出演したフリークス

実際に本作に出演したフリークスとその症状を紹介しておきます。ちなみに、当時彼らは人気者で見世物小屋だけでなく映画やTVにも引っ張りだこな方も居るほどでした。

【出演者&症状】

・ドール・ファミリー:小人症

・デイジー&ヴァイオレット・ヒルトン:結合双生児

・シュリッツ:小頭症

・ジップ&ピップ:小頭症

・クー・クー:ゼッケル症候群

・ジョセフィーヌ・ジョセフ:半陰陽者

・フランス・オコナー:腕のない少女

・ランディアン王子:四股欠損

・ジョニー・エック:下半身欠損

・アンジェロ:小人症

・オルガ・ロデリック:ヒゲの女性

・ピーター・ロビンソン:骨人間

・エリザベス・グリーン:鳥人間

感想

映画史上に残る問題作?ブラウニング監督の映画人生を閉ざした映画???

いや、そんなことは無い!
これほど、深くて考えさせられる作品も無いと思えるのです。

 

なぜ、そこまで毛嫌いされたかというと、本物のフリークスが出演しているためなので、単にそれだけなのです。そこには、決して観てはいけないもの、グロイものは全くないのです。ただ、本作は健常者を精神的な悪と描いてしまったため、当時批判のやり玉になったのではと思います。

ストーリーは至ってシンプルで、空中ブランコの美しい健常者クレオパトラが小人ハンスのお金目当てのために近寄り毒殺しようとする。そして結婚式当日、思わずフリークスをあざ笑い禁断の侮辱の言葉を発してしまう。そこから仲間達は復讐を遂げ、その結果クレオパトラは見るも無残な姿に変貌し、見世物小屋で活躍する1人となってしまうというお話です。

内容を読むだけだと結構ショッキングなのですが、このくらいの残酷な内容は当時もあったはずです。そして映画はコミカルにかつ真面目に作られた作品でした。監督は、外見よりも本質は中身なのだと訴えたかっただけなのです。映画を観ていると分かりますが、ブラウニング監督のフリークスに対する愛すらも感じられる映画なのです。

 

では、世間の反応はどうだったのでしょう?差別や虐待だと罵りまくったということです。しかしどうでしょう?映画を観ていると、監督が一番差別無く扱っていると思えるんですよね。よっぽど世間の反応のほうが差別を生んでいるような気がしませんか?

本作とは関係ないのですが、こんなエピソードもあります。フリークスが投げ捨てられるある映画が撮られていたのですが、世間の大反対により撮影は中止になりました。しかし、彼らは「我々の仕事を取らないで」と嘆いたといいます。

そうなんです。フリークスを特別扱い、そして遠ざけることこそが差別で彼らの行き場所をなくしている気がします。日本では、重度の畸形者は施設で隔離されています。そして日の目に出ることはありません。(うちの嫁の妹が施設で働いていたことあり)だからこそ、こういう映画を観たときに拒否反応を示してしまうのでしょう。もし日ごろ子供の頃から畸形者と共に暮らしていたとしたらどうでしょうか?それが当たり前と思えれば?少なからず、彼らは少しでも人間らしく生きていけるのではないでしょうか?

出てくる役者は、小人、結合双生児(ヒルトン姉妹は他の映画にも多数出演している)、髭女、半陰陽、小頭症、吃りがひどい男、下半身が無い男、胴体しかない男が出てきます。でも、彼らはのびのびと演技しているように見えました。立派な彼らの仕事場と感じるのです。

だいふく

本当は映画史上に残さないといけない作品と、あたいは思ったニャ!

「フリークス」関連商品

関連作品

フリークを描いた名作と言えば『エレファントマン』もあります。是非そちらも映画レビューを見てください!

映画レビュー検索

その他の映画レビューを検索できます。

<50音検索>

<ジャンル別検索>

Copyright ©2019 こわいものみたさ All rights reserved.
【プライバシーポリシー】 【お問い合わせ】