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映画「サスペリア(1977)」のあらすじ・感想レビュー:ダリオ・アルジェント傑作にして最も美しいホラー!

「サスペリア(1977)」の映画情報

サスペリア上映日:2019年06月29日
製作国:イタリア
上映時間:99分
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STORY

バレリーナを目指すスージーはアメリカからドイツのバレエ学校に留学するが、到着早々、奇妙な出来事が次々と起こる。さらに、天井から大量のうじ虫が落ちてきたり、盲目のピアニストが盲導犬に噛み殺されたりと不可解な事件が続発。やがて、この学校に隠された恐ろしい秘密が明らかになり…。

TRAILER

REVIEW

ホラー映画が大好きなのですが、これまで数あるホラー映画を観てきた中でも、最も美しいホラーといえるでしょう。ちなみに、好きな映画なので何度も何度も観ておりBlu-Rayで見事なまでに修復された綺麗な映像を今見れるのは本当にありがたいことです。映画自体は1977年公開されたのですが、4Kで生まれ変わり再度上映されましたので、上映情報が今年になっています。本作はリメイク版も出ていますあちゃ~な感じの仕上がり。

後に製作された『インフェルノ』、『サスペリア・テルザ 最後の魔女』とあわせて「魔女3部作」といわれる第1作目にあたります。イタリアを代表するホラー映画監督、ダリオ・アルジェントの地位を確固たるものにした映画でもあります。

この映画は芸術なのです!

視覚と聴覚を見事なまでに圧倒させてくれ、芸術度で見ると今だに本作を越える映画は出てきていないと思っても過言ではありません。血の赤をベースに青色・黄色・緑色と原色の光と建物の原色の色彩、そしてアルジェント監督作品ではつきものの、"ゴブリン"の人間の感覚に直接襲い掛かるような音楽とのコラボレーションは、すばらし過ぎます。

「決して一人では観ないで下さい」というキャッチフレーズで当時は宣伝をしていたのですが、残酷描写はこの時代としてはかなりショッキングなものだったでしょう。冒頭での首吊り&顔にガラスの破片が刺さっているシーンはいきなり最高潮で、緊迫感をさらに掻き立て追い討ちをかける見事なカメラワークも醍醐味です。この時代ならではの恐怖を表現する技法ですね。

歴史あるバレエ学校を舞台にして繰り広げられる、"魔女"がテーマのストーリーですが、よーくよく真剣に考えると、かなり辻褄が合わないし強引すぎな展開と結局何が言いたかったのだろうか???と分からなくなるような作品なんですが(まぁ、アルジェント監督作品は大体そうなんですが)、映画を観ていると不思議と辻褄合わないことなんて感じさせられることなく虜になりのめり込んでしまします。そして、ラストシーンで明かされる衝撃の真相では、一気にテンション上がり最後の最後まで結末がどうなるかも読めないのです。

さらに本作なんといっても、花を添えるジェシカ・ハーパーの存在です。非常にかわいらしいですね。彼女をずっと見ていても飽きません。(といっても、今はおばさんになってしまいましたが…)芸術的なホラー作品にぴったりの配役だったと思います。

芸術ホラーとして名をとどろかせる名作。すばらしいの一言に尽きます。

だいふく

大好きなホラー映画の1つ!お勧めニャ!

【おまけ】

サスペリアと言えばもう一つ話題になっていることがあります。今だに心霊番組で取り上げられることもありますが、雷光に照らされた瞬間に、タクシー運転手の首元に叫ぶような男の顔が映る瞬間があり心霊だっと言われていますが、実はこれはアルジェント監督のの茶目っ気あるいたずらで、監督本人ですので、騙されないように(爆)

問題のシーン、YouTubeにありました。3:20くらいのタクシードライバーの首当たりです。いたずらと分かっていても、結構怖い!

INFORMATION

英題 Suspiria
製作年 1977
監督 ダリオ・アルジェント
製作 クラウディオ・アルジェント
出演者 ジェシカ・ハーパー
ステファニア・カッシーニ
ジョーン・ベネット
アリダ・バリ
フラビオ・ブッチ
ウド・キア
配給 ハピネット
受賞歴 インディペンデント・スピリット賞 撮影賞
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