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映画「ペット・セメタリー(1989)」のあらすじ・感想レビュー:スティーブン・キング禁断の作品!

「ペット・セメタリー(1989)」映画情報

ペット・セメタリー(1989) 製作年:1989年
 製作国:アメリカ
 上映時間:103分
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あらすじ

アメリカ・メイン州の小さな街ルドロー。トラックが行き交う道路沿いに引っ越してきたルイス一家は新しい家に大喜び。だが、数日後、ペットの猫が轢死。近くにあるペット・セメタリー(動物墓地)の奥の“禁断の場所"に埋めると、なんと翌日猫は生き返った。日を置かずして幼い息子ゲイジがトラックにはねられ死亡。歎き悲しむルイスはこっそり遺体を例の場所に埋葬するが…。

予告

映画データ
原題 Pet Sematary
監督 メアリー・ランバート
原作 スティーブン・キング
キャスト デイル・ミッドキフ
フレッド・グウィン
デニーズ・クロスビー
ブレーズ・バーダール
ミコ・ヒューズ
受賞歴 -

「ペット・セメタリー(1989)」感想レビュー

だいふく

ネタバレなので未見の方は注意してニャ!

作品について

2020年1月にいよいよ『ペット・セメタリー』のリメイクが上映されます。個人的には、スティーブン・キング原作の映画化の中で、本年度リメイクされた『IT/イット』と同じくらい好きな映画ですが、ハッピーエンドではない本作の方が、あまりに余韻が強烈なため、深く印象に残っています。

原作者のスティーブン・キング自身「あまりの気味の悪さに発表を見合わせている」と噂された"いわくつき"の作品でもあります。ただし、ひとたび映画化するならと、キング自身が脚色した力の入れようです。

残念ながら、興行成績はいまいちで、批評家たちからも酷評を受けたということです。私は好きな映画なのですが、たぶん題材が題材だからでしょうか。トラック事故で死亡した息子を儀式で蘇らせてしまうのです。甦ってしまった息子は、死臭を漂わせながら、生前の人格とは変わり、残酷極まりなく人間の肉を食らうまでの化け物に変わってしまうあまりにも衝撃的な映画です。

女性監督のメアリー・ランバートが実に見事に幼い息子のゲイジ君の化け物姿を表現していましたね。ゲイジ君はかなり可愛らしいのですが、甦った後の演技力が凄い!あの幼さでよく頑張っています。素晴らしい!

ちなみに、原題の『PET SEMETARY』(ペットの霊園)の正しいスペルは、CEMETARYです。これは、映画の中で出てくる、霊園の看板がスペルミスしている描写がそのまま原題になったそうです。

感想

ずるいよ…。

もう、この一言に尽きます。。。

好きで生き返ったんじゃない。好きでこんな化け物になったんじゃない。生き返らせておいてなぜすぐに殺すんだ…。幼いゲイジの悲しみは、2度目の死の間際のたったこの一言で十分過ぎました。このシーン、心が本当に痛くなります。

自らの子に2度も死を体験させてしまった父親のルイス、しかも2度目は父自らの手で子供を殺めてしまうんです。化け物で蘇らせた挙句、父親に殺される体験までゲイジはどんなに悲しかったのだろうか…。

もうルイスの精神状態は壊れていましたね。こんなことがあっても、まさか、まさか、まさかの3度目の禁断のドアも開けてしまうなんて…。

なんて人間は愚かなんだろう。
なんて人間は弱いんだろうか。

隣人のジャドは、「時には死の方がいいのだ」まで伝えたのに、愛する人を失った人間がもろくも崩れていく姿を見てしまいました。(まだ、可愛い娘さんが残っているのに…)

非常に、重くるしく悲しい映画でした。観終わった後は少し放心状態になります。子供を持つ親として、なんとも考えさせられる映画でした。そして、映画を観ていて感じたのは、この物語の展開、「あぁ、スティーブン・キングらしい作品だな」って思った次第です。

だいふく

キングさんなんて作品作ったんだニャ…。

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