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呪われたホテルが目を覚ます!映画「ドクター・スリープ」のあらすじ・感想レビュー

「ドクター・スリープ」映画情報

ドクター・スリープ 製作年:2019年
 製作国:アメリカ
 上映時間:152分
 [前作を観る]


 

あらすじ

40年前、狂った父親に殺されかけるという壮絶な体験を生き延びたダニーは、トラウマを抱え、大人になったいまも人を避けるように孤独に生きていた。そんな彼の周囲で児童ばかりを狙った不可解な連続殺人事件が発生し、あわせて不思議な力をもった謎の少女アブラが現れる。その力で事件を目撃してしまったというアブラとともに、ダニーは事件を追うが、その中で40年前の惨劇が起きたホテルへとたどり着く。

予告

映画データ
原題 Doctor Sleep
監督 マイク・フラナガン
製作 トレバー・メイシー
ジョン・バーグ
キャスト ユアン・マクレガー
レベッカ・ファーガソン
カイリー・カラン
カール・ランブリー
受賞歴 -

「ドクター・スリープ」感想レビュー

<軽いネタバレあり。未見の方は注意!>

作品について

40年の時を経て映画『シャイニング』(以降前作と書きます)の続編となります。ストーリーだけでなく映画自体も前作は1980年製作ですのでほぼ40年ぶりとなります。原作も引き続き、スティーブン・キングとなります。

前作では、監督のスタンリー・キューブリックが原作から改変させすぎたために、スティーブン・キングの怒りに触れてしまったという過去があるのですが、それに反しホラー史に残る名作映画とまでも言われる作品にもなりました。

今作は、マイク・フラナガン監督が、キング原作を忠実に再現しつつも、ファンが多い前作の印象を壊さないように、つなぎ合わせたといっても過言ではない作品となり、前作の映画ファンの心もつかみ、さらにはスティーブン・キングからも絶賛を受けという離れ業を見事に達成しました。

なお、前作『シャイニング』を観ていなくても、本作は楽しめるか?っという疑問は結構出ているようです!私個人としては、前作観ていなくても本作は楽しめると思いました。単純に超能力バトル対決!っとみれば問題ないでしょう。主演のユアン・マクレガーも同様のコメントを残しているようです。

ただし、ダニーの過去背景や幽霊たちの存在、後半のホテルでの出来事は、前作観ていないと分からないと思います。ホテルのシーンでは前作を彷彿とさせるシーンが目白押しなので、前作観ていれば思わずニンマリできます。ただし、前述したように直接本作の展開自体に影響はしないため、前作観た方が映画の深みを味わえるので、面白さは増すという感覚でしょう。

40年の歳月

この映画、前作から40年の歳月はたっていますが、回想シーンや幽霊たちはもちろん40年の歳月がたってしまい、演じている役者はもうかなりの年齢ですし、ダニー飲み方になってくれた黒人のスキャットマン・クローザースはすでにお亡くなりになられてますので再び演じるわけにはいきません。ジャック・ニコルソンも、怖いおじさんでなくって、今ではいいおじいちゃんになってますしね!

ということで、前作の回想や幽霊はオールそっくりさんで演技しています。でも、これがまた全員似ているんです。特にダニーの両親のトランス一家が見事な再現だったかと。母親役を演じるはアレックス・エッソーですが、外見もそうですがちょっとヒステリック気味な演技もなんだか似ている。そして、ダニーの父親を演じるヘンリー・トーマスはいやこれ似すぎてませんか?思わず、若かりしジャック・ニコルソンが復活したのかと思いました!

ホテルも完璧といっていいほどの再現でした。というのも、このホテルは実在しておらず、すべてセットだったんです!ということは、今回も再度セットとして作り上げないといけないのですが、ホント見事な再現といっていい出来栄えで、廊下や部屋等1つ1つが本当に40年の歳月がたちつつも甦っていくような感覚を受けました。

現代技術のCG等に逃げず、様々な工夫と努力にてレベルが高い再現をしていることは本当に見事ですし、監督や製作者による前作へのリスペクトが非常に感じられました。

前作ファンとしては涙が出る位な再現だったにゃ!

感想

『ドクター・フリープ』の原作は未見ままで、映画『シャイニング』の続編という事で、あえて予備知識を入れずに鑑賞しましたが、予想を反するストーリーでした。(ドクター・スリープという名前も劇中で納得した)

まさかまさかの正義と悪の"超能力対決決戦"という展開になろうとは!前作の重苦しい精神的にくるホラーから、完全に娯楽要素を含んだ、サスペンス映画ともいえるような出来栄えです。(ジャンルはホラーみたいですが)

悪役側は永遠の命を持ち、超能力者(シャイニング=輝く者)の魂をむさぼるグループ。永遠の命という設定と人間の血ではないのですが、苦痛や死の瞬間に出す能力者から出る煙をむさぼって生きるという姿は、完全にバンパイアと重なりました。そして、ボスであるローズ役のレベッカ・ファーガソンが余りにも美人でカッコイイので、美しき吸血鬼をイメージしました。

対するは、前作から成人になったダニーと少女能力者のアブラーのコンビです。一見は、さえないおじさんと子供の凸凹コンビなので、完全に悪役側の方が強そうなのですが、二人の力は超能力というすさまじく強い武器があるから面白いんです!二人の人間味があるやり取りもとても魅力的に感じました。

中盤以降は、終始善悪の戦いや駆け引き、超能力で頭の中に入りあいとなりますので、完全に娯楽映画に変わっていきます。思わず「あれ?今シャイニングの続編みているんだっけね?」って自問自答してしまいました。でもね、その戦いにチープさが無いためか、全く興ざめせずに楽しませてくれました。それもやっぱり大げさなCGに頼り過ぎていないからだと思います。(煙など小さい部分は使っているんでしょうが)

さてさて、お待ちかねの前作の場所である、幽霊が住むホテルは最後の決着の場でしたね。いつになったら、ホテルに行くんだろうっともどかしく映画を観ていましたが、後半ようやく、ようやく登場です!

そしてあのテーマ曲が!もう思わずにやけちゃいます!

是非映画を観てほしいところなのですが、前作ファンは全てにニヤニヤさせてくれこと間違いなしです。お馴染みの絨毯に雪で覆われた迷路、血の海、双子、裸の老婆等々、そしてそして!ダニーの父親が母親を襲う時に斧で空けたドアの穴から覗くシーンは、子供のダニーが覗くという。くぅ~、なんと素晴らしいサービスカットでしょう!

ホテルシーンは、新旧映画の素晴らしいコラボと感じました。マイク・フラナガン監督がここまで慎重に慎重に新旧の物語を繋ぎ合わせてきた結果、最後の最後で一つの作品として見事に融合させたのです。いや~、素晴らしいです!

スティーブン・キングを納得させた理由が分かりました。なんだか40年の歳月がたって、和解させちゃったのではと思える、完璧な続編であったと思いました。

見ごたえあり娯楽性もある、見事な映画だったにゃ!

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