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映画「見えない目撃者」のあらすじ・感想レビュー:視力を失った元警察官が犯人を追い詰める!

「見えない目撃者」の映画情報

見えない目撃者上映日:2019年09月20日
製作国:日本
上映時間:128分


 

STORY

浜中なつめは警察学校の卒業式の夜、過失で弟を事故死させ、自分の視力も失う。警察官になることを諦めたなつめはある日、自動車事故の現場で少女が助けを求める声を聞く。誘拐事件を疑ったなつめは警察に訴えるが十分に捜査してもらえず、自ら動き出す。

TRAILER

REVIEW

2011年の韓国映画「ブラインド」を日本でリメイクとなっております。オリジナルは未鑑賞で予備知識なしで映画館鑑賞でした。

サスペンススリラーとして王道かつ飽きさせない出来でした。猟奇的な連続殺人気に犯人は誰なのか?その動機はという謎解き要素もあり、警察が案外無能でわからずや組織で有ったりとこれまでもよくあるストーリーです。

しかしながら、本作が面白ところは犯人を追うのが視力を失った元警察官(なつめ)という設定です。どうやって盲目で犯人を追い詰めていくのか?という部分が非常に面白く、盲目だからこそ通常の人より嗅覚・聴覚がすぐれ犯人をつきとめていく展開が見事であります。そして元警察官という設定に関してもしっかり活かされています。

なつめ演じるのは吉岡里帆ですが、今までは可愛い系やヒロイン役が多く男性ファンは多く女性からは敬遠されることが多かったのですが、本作で新たな彼女の魅力が開花したのではないでしょうか。自分のせいで弟と視力を失った絶望の淵から、犯人を捕まえるという希望を持ちたくましく挑む役柄や視力ない演技(目の黒目視点が見事)が、すばらしくまさに熱演といった感じです。しかも、ほぼほぼすっぴんで挑んでますからね。

ただ本作でもったいないなぁと思えるところは、後半になればなるほど、現実味離れしすぎてしまっているところです。例えば、なつめが犯人に追われるシーンでは他人と会わなすぎですし(駅中で誰も会わないのはあり得ない)、犯人自身も追い詰められている割には主人公たちを殺せる機会が何度もあるのに、中途半端なまま生かしてしまい自ら次の展開に持ち込む気満々な展開です。物語を進行する上での無理やりな設定を作り込んだ感が見え隠れし、もう少しどうにかできなかったのかなぁっと思った次第です。細かい部分ではありますが案外大事だと思うんですよね。

とはいいつつも、リメイクではありつつも日本のオリジナル要素を結構入れ込んでいるようで、久々日本映画で良質で面白いと思えるサスペンススリラーの映画が誕生したと思いますし、すでにオリジナル版を超えたとまで言われています。えー、この人死んでしまうの!ってな展開もあり意外感もありますし。

また、鑑賞前はなぜレーティングがR15+(15歳以上しか鑑賞できない)なんだろうと思っていましたが、しっかりグロめなシーンがあります。吉岡里帆=清楚系というイメージが余にも強すぎて、先入観先行しまさかグロありとは思いもしなかったです。ただ、そこまで強めのグロではないため、耐性が無い方でも問題なく鑑賞は出来ますので、ご心配なく。

恐らく映画の面白さ度合いは、人によって違うと思いますが、間違いなく面白くなかったという意見はほとんど出ない映画ではないかなと思いますので、楽しめることは間違いなしです。

INFORMATION

題名 見えない目撃者   
製作年 2019
監督 森淳一
脚本作 藤井清美
森淳一
出演者 吉岡里帆
高杉真宙
大倉孝二
浅香航大
松大航也
國村隼
配給 東映
受賞歴 -
リンク 公式サイト
見えない目撃者 (小学館文庫)

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