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映画「テッド・バンディ」のあらすじ・感想レビュー:IQ160の美しきシリアルキラー!

「テッド・バンディ」映画情報

テッド・バンディ 製作年:2019年
 製作国:アメリカ
 上映時間:109分
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あらすじ

1969年、ワシントン州シアトル。とあるバーで出会い恋に落ちたテッド・バンディとシングルマザーのリズは、リズの幼い娘モリーとともに3人で幸福な家庭生活を築いていた。しかし、ある時、信号無視で警官に止められたテッドは、車の後部座席に積んであった疑わしい道具袋の存在から、誘拐未遂事件の容疑で逮捕されてしまう。また、その前年にも女性の誘拐事件が起きており、目撃された犯人らしき男はテッドと同じフォルクスワーゲンに乗り、その似顔絵はテッドの顔に酷似していた。

予告
映画データ
原題 Extremely Wicked, Shockingly Evil and Vile
監督 エリザベス・クレプファー
製作 マイケル・コスティガン
ニコラス・シャルティエ
主なキャスト ザック・エフロン
リリー・コリンズ
受賞歴 -


 

「テッド・バンディ」感想レビュー

管理人

今回は、実在した残酷なシリアルキラーのデット・バンディを描いた作品を紹介します。グロ映像などはなく人間心理ドラマ的な作品です。

だいふく

シリアルキラー語源となった人物なんだニャ!

作品について

『グレイテスト・ショーマン』のザック・エフロンが残虐なアメリカのシリアルキラーのテッド・バンディを演じる犯罪ドラマとなっています。女性ばかりを殺害した中で、テッド・バンディに唯一殺されなかった一人の女性目線から描いた物語です。

監督はドキュメンタリーが得意なジョー・バリンジャ―であり、テッド・バンディのドキュメントも手掛けており、知り尽くした上で事実に近い形で作られた映画です。

ジャケット写真に書かれた、「極めて邪悪 衝撃的に邪悪で卑劣」という言葉は実際に裁判官の言葉です。

実際のデッド・バンディ

デッド・バンディは、1946年~1989年の42歳で電気椅子による死刑で死亡した、アメリカのシリアルキラーです。シリアルキラーという語源となったともいわれている非常に残虐な人物です。

その犯罪歴は、1970年代から多数の若い女性を強姦、殺害しさらには屍姦まで行ったという異常な凶悪犯です。少なくとも30人は殺害していることは明らかになっており、被害者の実数は不明者をいれるとこの数字を上回るといわれています。また、IQが高かったことと容姿がハンサムということもあり、それを利用して次々と女性に近づいたという知能犯でもあります。

2度の脱獄を成功させたことや、2回の裁判で3回の死刑判決をされたこと、そして裁判では弁護士を解雇し自分で弁護をしたことが有名で、さらには獄中結婚までしているという何かとお騒がせなシリアルキラーなのです。

さらには、信じられないことに、これだけの吐き気が出るような犯罪を犯しているのに、そのカリスマ性に多くの女性ファンが多数いて、裁判は全米にテレビ中継までされ裁判では女性ファンから声援までもが飛んだというエピソードもあります。裁判でさえもショーに変えてしまったという、恐ろしい人物でもあるのです。

感想

テッド・バンディを知るための映画と言った感じでした。残虐な場面などもないため、誰でも観れる映画でもあります。エンドロール時に、テッド・バンディ本人の言動や周りの女性のインタビューが流れるのですが、まさに映画で描いたそのものと思える程なので、かなり忠実に描いてはいることは分かりました。

ただ、ちょっと映画として面白みに欠けているなとった感想を持ちました。予告では、これだけデッド・バンディの言動や容姿を持ち上げているので期待していましたが、デッド・バンディが警察や裁判官を振り回したり、世間を振り回したりといったシーンがあんまり目立っておらず、もっと過剰に描いてくれた方が映画としては面白かったかもしれません。

肝心のデッド・バンディは、単に強がりを言っているホラ吹きだけな人物に映ってしまいました。脱獄も実現はするのですが、すぐにつかまり何だか成功したとも思えず。女性ファンを虜にする姿も突然感があります。それが故に、なんだか消化不良で中途半端な人物映画のような出来栄えでした。

個人的見解として、本作をもう一つ二つ面白いスパイスを加えるとしたら、1つ目は裁判シーンをもっとしっかり描いてほしかった。自分で弁護をする前代未聞な状況ですから、法廷ものとしてもしっかり描いても面白かったかなと。

もう一つは、なんといっても是非是非!!!イケメン俳優ザック・エフロンのシリアルキラーっぷりなシーンが見たかったと思った次第なのです。凶悪な裏の顔との女性受けがいい表の顔とのギャップが感じられた方が、映画としては面白かったと思えます。

酷評はしてしまいましたが、もちろん映画として見ごたえもあります。テッド・バンディと恋に落ちてしまったシングルマザーのリズの心理描写が非常に興味深く描かれていました。愛する人が残酷なシリアルキラーと信じたくない気持ち、相反して判決は死刑判決をくだされて信じれない気持ち、苦悩の様子が痛々しいほどに伝わってきます。(しかし、テッド・バンディは本当に罪な男だと思いますよね…)

現実にあったとは思えない、エンターテインメント的な実在したシリアルキラー、興味がある方は鑑賞してみる価値はあるかもしれません。

だいふく

こんな異常な犯人に、女性ファンになる人が不明だニャ!

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