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映画「バッド・ジーニアス 危険な天才たち」のあらすじ・感想レビュー:スパイ映画さながらでカンニングを描く!

「バッド・ジーニアス 危険な天才たち」の映画情報

バッド・ジーニアス 危険な天才たち上映日:2018年09月22日
製作国:タイ
上映時間:130分
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STORY

小学校、中学校と優秀な成績を収め、その頭脳を見込まれて進学校に特待奨学生として転入を果たした女子高生リン。テストの最中に友人のグレースをある方法で手助けしたリンの噂を耳にしたグレースの彼氏パットは、試験中にリンが答えを教え、代金をもらうというビジネスを持ちかける。さまざまな高度な手段を駆使し、学生たちは試験を攻略。リンの売り上げも増加していった。そして多くの受験生の期待を背に受けたリンたちは、アメリカの大学に留学するため世界各国で行われる大学統一入試「STIC」攻略という巨大な舞台に挑むが…。

TRAILER

REVIEW

中国で実際に起こった"カンニング事件"をモチーフに製作されたタイ映画となり、数々の賞を受賞している作品です。うん、面白かったって!って純粋に言える映画で万人受けするんじゃないでしょうか!

貧乏人は一生懸命勉強して自ら切り開いていくしかない人生であり、一方でお金持ちはお金の力で学力も人生も手に入れてしまうという、皮肉にも近い作品でもあります。その貧乏人とお金持ちがチームを組み、ありとあらゆる手段でカンニングを繰り広げていきます。

実にカンニングの方法が見事!

最初は消しゴムに回答を書くという初歩的なところから、4択方式のテストでは手の動き(ピアノを弾く動き)で、A~Dまでの回答を伝えるまでなり、しまいにはアメリカの大学に留学するため世界各国で行われる大学統一入試「STIC」攻略を成功させるに至ります!その最終カンニングの仕方はが、手に汗握る展開となりますので、是非映画確認してみてください。

世界的試験の監督官も流石ですよ!ちゃ~んとカンニングを見抜きますからね。試験監督者から逃げながら回答を送るシーンは、一流のサスペンス映画さながらの手に汗握る緊迫したシーンです。思わず頑張れ!見つかるな!って応援したくなりますが、なんだろ落ち着いて考えたらカンニングという悪事なんですよね(汗)

本作の面白いところは、超優秀な天才少女リンの真面目な性格ゆえに、友人グレースを助けるという純粋さから始まったカンニングという些細な悪事が、徐々にお金儲けという欲に変化していく様子が非常に面白いです。そしてもう一人の貧乏一家の息子で天才努力家バンクまで悪の道に染めていくのです。その才能をもっと違うところに使えれば人生も切り開けているだろうに、目の前のお金という欲に負けてしまうという、貧乏人の悲しいサガですね…。

でも、カンニングがテーマなので暗めな映画と思いきや、とってもテンポがよいので観ていて全く飽きません。先にも述べましたがどうやってばれずにカンニングするかという頭脳的な要素と『ミッション・インポッシブル』のようなバレないようにするスパイ感覚の要素があり緊張感がたまらなく面白いのです。

リンの最後の決断は心を揺さぶる何かがありました。好きになった男性を陥れて悪人に変えてしまったという後悔を捨て去るように、自分自身を変えるように!

本作でさらに注目したいのは、俳優陣がとても魅力的なのです!

まずは主人公リンを演じるは、チュティモン・ジョンジャルーンスックジン(名前長すぎ)ですが、最初はさえない女優さんだなぁって思っていたのですが、後半にかけて彼女の魅力が発揮されてきます。演技初挑戦とは思えない表現力は見事なのですが、さえない真面目少女から後半では9頭身スタイルを一気に解放するようなファッションとなります。

脇を固める俳優陣も美男美女がそろいです。天才少年を演じるバンク演じるチャーノン・サンティナトーンクンですが、めちゃくちゃイケメンだと思います。細マッチョな感じもよく嫌みが無い好青年な雰囲気が良く同性からも見ても嫌みが無いカッコよさでした。リンの友人役のグレースを演じるイッサヤー・ホースワンがこれまた美女すぎます!このお顔立ちで甘えた感じでお願いされたらそりゃ断れないなぁって思いますよ。おどけなさを売りにした小悪魔ですね。金持ち息子役のティーラドン・スパパンピンヨーもちょっと間抜けキャラではありますが韓流スターな感じですね。日本人好みの4人だったと思います。なにこれタイの俳優陣レベル高しです!

リンのさえない風貌のお父さん演じるタネート・ワラークンヌクロに関しては、年配な味があってよかったです。物語でもお父さんが要所要所に登場して非常に重要な役柄だったと思います。どんなに罪を犯してもリンを唯一正しい方向に導いてくれる、心温まる人物でした。

ということで、とにかくタイ映画ということで敬遠せず、是非観てもらいたい作品です。物語も面白いですし俳優陣を楽しむのもあり、でも最後はちゃんと感動できる良い映画と思います。全体的に満足度が高い作品です。今後のタイ映画も注目したいと思える映画でした!

INFORMATION

英題 Bad Genius
製作年 2017
監督 ナタウット・プーンピリヤ
製作 ジラ・マリクン
ワンリディー・ポンシティサック
出演者 チュティモン・ジョンジャルーンスックジン
チャーノン・サンティナトーンクン
ティーラドン・スパパンピンヨー
イッサヤー・ホースワン
タネート・ワラークンヌクロ
配給 マクザム
ザジフィルムズ
受賞歴 第27回スパンナホン賞12部門
ファンタスティック・フェスト作品賞
アジアフォーカス福岡国際映画祭観客賞
他多数
リンク 公式サイト
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