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映画「屋根裏の殺人鬼フリッツ・ホンカ」のあらすじ・感想レビュー:愛されるすべを持たない男の狂気!

「屋根裏の殺人鬼フリッツ・ホンカ」映画情報

屋根裏の殺人鬼フリッツ・ホンカ 製作年:2019年
 製作国:ドイツ
 上映時間:110分
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あらすじ

第2次世界大戦前に生まれ、敗戦後のドイツで幼少期を過ごしたフリッツ・ホンカ。彼はハンブルクにある安アパートの屋根裏部屋に暮らし、夜になると寂しい男と女が集まるバー「ゴールデン・グローブ」に足繁く通い、カウンターで酒をあおっていた。フリッツがカウンターに座る女に声をかけても、鼻が曲がり、歯がボロボロな容姿のフリッツを相手にする女はいなかった。フリッツは誰の目から見ても無害そうに見える男だった。そんなフリッツだったが、彼が店で出会った娼婦を次々と家に招き入れ、「ある行為」に及んでいたことに、常連客の誰ひとりも気づいておらず…。

予告
映画データ
原題 Der Goldene Handschuh
監督 ファティ・アキン
製作 ヌアハン・シェケルチ=ポルスト
ファティ・アキン
主なキャスト ヨナス・ダスラー
グレタ・ゾフィー・シュミット
受賞歴 ・ドイツ映画賞 メイクアップ賞
・ベルリン国際映画祭コンペティション部門出品作品


 

「屋根裏の殺人鬼フリッツ・ホンカ」感想レビュー

管理人

今回は、実在したシリアルキラーをリアルに描いた映画を紹介します。メイクアップ賞を受賞した殺人鬼の顔にも注目!

だいふく

結構、不快な映画に仕上がっているので注意だニャ!

作品について

1970年代のドイツ・ハンブルクに実在した5年間で4人の娼婦を殺害した連続殺人犯の日常を淡々と描いたサスペンスとなります。監督は、30代で世界三大国際映画祭すべてで主要賞受賞の快挙を成し遂げた、ファティ・アキン監督です。

 

2019年第69回ベルリン国際映画祭コンペティション部門出品作品となり、ドイツ映画賞ではメイクアップ賞を受賞しました。そのメイクアップは、若手俳優のヨナス・ダスラーの美しい容姿を、実年齢よりも20歳以上も上の、ホンカへ大変身させるという見事な技術でした。

 

劇中ではフリッツが行きつけのバー「ゴールデン・グローブ」で娼婦を誘い入れるシーンが何度も描かれていますが、このお店実在します。ハンブルクのザンクト・パウリ地区にある歓楽街にあり、お店の入口に「ホンカの部屋」と看板に書かれているという悪趣味っぷりです。HPもありますよ! ⇒ ゴールデン・グローブ

実在した連続殺人鬼

映画で描かれるフリッツ・ホンカがドイツで1970~1975年にかけて4人の女性殺害し、死体をバラバラにして、自室の屋根裏に隠し続けるという、衝撃な事件を起こした猟奇的殺人鬼です。ドイツでは、子供に「気を付けないとホンカにつかまる!」と言われるほど、知られている人物です。

 

幼いころ交通事故で鼻が潰れ、目は斜視、頭髪は薄いという容姿へのコンプレックスと重度のアルコール依存症だったという、フリッツは自分より弱い女性のみに大柄な態度をとるような人物でした。

 

娼婦4人を殺害していますが、40代1人と50代3人と年配者が多いです。その理由は、性的不全のフリッツは、オーラルセックスを好み、局部を女性に噛まれるのではないか、という恐怖心から、自分より非力で身長の低い「歯のない娼婦」を選んでいたそうです。娼婦に性的不全を笑われた瞬間、アルコール中毒のフリッツの悪魔が瞬間的に出てしまうのでした。

感想

実在するシリアルキラーを描いた映画は幾度か見てきましたが、本作ほど娯楽性を一切取り除き、すべてが不快で不潔に実在の殺人鬼を描いた映画は今までに類を見なかったでしょう。あまりにもフリッツの言動がリアルに描かれているので、殺害ドキュメンタリを観ている感覚に陥いりました。

 

フリッツを、実在に似せイケてない不幸でブ男にし、言動すらイケてなさを表現することで嫌な人間味をリアルに感じてしまいます。愛されるすべを持たないフリッツが選ぶ女性も、誰が見ても見た目も精神状態もイケてない年配の女性ばかりですが、弱者である彼女ですら手こずるフリッツがこれまた妙にリアルです。感情に任せた無計画な殺害も不快感を一層引き立てました。

 

屋根裏部屋の家の作りや雰囲気も実在とうり二つに作られていますし、行きつけのバー「ゴールデン・グローブ」も実在のお店での撮影ということで、雰囲気も抜群でした。癖のある常連客もフリッツに対して敵でもなく味方でもない、微妙な関係性も何とも言えない距離感でした。フリッツ自身はこの店でちゃんと認められた存在なのですよね。

 

そんな不快さのリアルを追求した映画の中で、唯一といってよい娯楽性(花?)を描いたのが、女学生のペトラの存在でした。一瞬にして彼女に惚れてしまうフリッツですが、結局手を出すことが出来ず映画は終わってしまうのです。フリッツの人生を象徴するかのような、醜さと対照的に描いた花が決して手が届かない存在として描いたのではないでしょうか。

 

さて、結局のところ映画全体の感想ですが、面白いと思うような要素は全く無く嫌な気持ちにさせられますが、実在したシリアルキラーの心理面が手に取るようにわかる映画でしたので、見ごたえ十分で興味が持てる作品でありました。でも、2回目は絶対に観たいと思わない映画でもありますね…。

だいふく

観るときは心して鑑賞するだニャ!

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