こわいものみたさ

「こわいものみたさ」で経験した事を、思い立ったら何でも書くブログ。

MENU

映画「永遠に僕のもの」のあらすじ・感想レビュー:天使の顔をした連続殺人犯!

「永遠に僕のもの」映画情報

永遠に僕のもの 製作年:2018年
 製作国:アルゼンチン・イタリア
 上映時間:115分
 [Amazon Primeで観る]
 [楽天ブックスで買う]


 

あらすじ

1971年のブエノスアイレス。思春期を迎えたカルリートスは、子どもの頃から他人が持っている物を無性に欲しがる性格だった自分の天職が、窃盗であることに気づいてしまう。新しく入った学校で出会ったラモンという青年にたちまち魅了されたカルリートスは、ラモンの気をひくためにこれ見よがしな対応を取り、2人はいとも簡単に殺人を犯してしまう。次第にカルリートスとラモンの蛮行はエスカレートし、事態は連続殺人へと発展していく。

予告

映画データ
原題 El Angel
監督 ルイス・オルテガ
製作 ウーゴ・シグマン
セバスティアン・オルテガ
キャスト ロレンソ・フェロ
チノ・ダリン
ダニエル・ファネゴ
受賞歴 -

「永遠に僕のもの」感想レビュー

作品について

『私が、生きる肌』『ジュリエッタ』で知られている、スペインの巨匠ペドロ・アルモドバルがプロデュースを行った本作は、アルゼンチンで実在した史上最悪の連続殺人犯カルロス・エドゥアルド・ロブレド・プッチが犯罪を犯していく中の繊細な心情を描いた映画です。

カルロスを演じるのは、新星ロレンソ・フェロで、“南米のディカプリオ”とも呼ばれている彼ですが、本作のオーディションに「試しに行ってみよう」という軽い気持ちで行き、全く緊張もしていなく、「役を勝ち取ろう」という気もなく、1000人の中から主役の座を射止めてしまったという驚きの事実があるようです。

実際の事件について

アルゼンチン史上最悪の連続殺人犯で「黒い天使」「死の天使」とも言われた、カルロス・エドゥアルド・ロブレド・プッチの事件について書いておきます。

カルロスは1971年~1972年の間に、11人殺害、1人殺害未遂、17件の強盗、2人の強姦や性的虐待、2人の誘拐、2件の窃盗と逮捕されたときはまだ20歳という若さでの凶悪犯です。

1971年3月15日
共犯者ホルヘ・アントニオ・イバニェスと強盗に入り、貴金属や35万ペソ(約240万円)を奪った。逃亡する前に所有者と見張り役を銃で射殺。

1971年5月9日
ベンツのスペアパーツ店にイバニェスと侵入。夫婦を銃撃し夫が死亡、妻も打たれたが一命をとりとめた。(のちに裁判で証言した)40万ペソ(約270万円)を強奪し逃亡。

1971年5月24日
イバニェスとスーパーマーケットで夜間監視員を殺害。

1971年6月13日
イバニェスが盗難車で少女を強姦。その後カルロスが殺害。

1971年6月24日
カルロスが女性を殺害。イバニェスが殺した女性を強姦。

1971年8月5日
カルロスが運転していた車が事故をおこす。自身は無傷だがイバニェスが交通事故で死亡。事故死で処理されたが、実際はカルロスが事故に見せかけて殺害した。

1971年11月15日
カルロスは新しい相棒のヘクトル・ソモザと手を組み、スーパーマーケットを襲撃。警備員に発砲し負傷をおわせた。

1971年11月17日
カルロスとヘクトルで車の販売代理店に押し入り、従業員を射殺。

1971年11月24日
カルロスとヘクトルで車の販売代理店に侵入し、100万ペソ(約680万円)を強奪。監視員を射殺し逃亡。

1972年2月1日
カルロスとヘクトルでハードウェアストアで警備員を殺害して店舗に侵入。強盗中に、カルロスがヘクトルを射殺。その後ソモザの顔を殴打し火をつけ、商品を盗んで逃走。

1972年2月4日
ヘクトルの身分証明書がカルロスのズボンのポケットから見つかったことで、カルロスが20歳になった直後に逮捕される。

以降、現在もいまだ刑務所に服役中です。

感想

事件の事は映画を観るまで知らなかったのですが、映画では過剰に描いているのかなと思ってみていましたが、現実の事件をこうやって調べていくと、ほぼ忠実に再現されているんだとびっくりしました。まさか20歳にも満たない少年がここまで凶悪になれるものかと。

映画では、「黒い天使」「死の天使」と言われる所以もしっかり描かれております。カルリートスを演じるは、新星のロレンソ・フェロですが、まさに美しき連続殺人犯にぴったしの美少年の容姿でした。淡々と悪びれることなく楽しむがごとく犯していく犯罪は恐ろしいものです。

相棒のラモンとの関係性、そしてなぜ相棒をカルリートスが殺害してしまったのかがよく描かれています。男同士だが惹かれあう二人、最初の出会いから共に強盗をし、最終的には相棒を殺害してしまう、少年の微妙で繊細な心情は少年だからこそ起きてしまったとも言えますね。

そして本作で印象的なシーンは、カルリートスの冒頭と終盤の"ダンスシーン"です。一瞬、『ジョーカー』のダンスシーンと重ねてしまい悪役はダンスが好きなのか!?と思ってしまうのですが、このダンスが意味するものは何だったのでしょうか?冒頭と終盤ではカルリートス自身が違う人間になっているので異なるものだと製作者は語っていますが、私は彼自身の本質は変わっていないので、逆にどんなことが起こっても何も変わらないカルリートスの怖さが見えたんですよね。(製作者とは違う視点で観てしまったことになりますが)

※ジョーカーのレビュー記事 

映画自体は、娯楽要素もなく結構辛いシーンが多いものでした。事件の事を知らずにみると正直分からないことが多いのですが、事件の概要を知ってみた方が本作は楽しめるんだろうと思った次第です。なのでこのレビューの実際の事件についての時系列をみてから映画を観ることをお勧めしますー!

だいふく

恐ろしい少年もいたもんだニャ!!!

「永遠に僕のもの」関連商品

映画レビュー検索

Copyright ©2019 こわいものみたさ All rights reserved.
【プライバシーポリシー】 【お問い合わせ】