「今さら言えない小さな秘密」映画情報
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あらすじ
プロバンスの村で一番の自転車修理工ラウルは、愛する妻子に囲まれて順風満帆な毎日を送っているかに見えたが、実は子どもの頃から誰にも言えない秘密を抱えていた。なんと彼は、自転車に乗ることができないのだ。自転車を愛し続けて生業にまでした彼にとって、それは悲しく致命的なことで、時が経つほど誰にも打ち明けることができなくなっていた。そんなある日、村人を撮影する写真家が、ラウルが自転車に乗って坂道を下る瞬間を撮影しようと言い出す。どうにか阻止しようと悪戦苦闘するラウルだったが……。
出典:映画.com
予告編
作品データ
原題 | Raoul Taburin |
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製作年 | 2018年 |
製作国 | フランス |
上映時間 | 90分 |
監督 | ピエール・ゴドー |
製作 | ピエール・ゴドー ナタリー・ガスタルド・ゴドー |
脚本 | ジャン=ジャック・サンペ |
メインキャスト | ブノワ・ポールブールド エドゥアール・ベア スザンヌ・クレマン |
受賞歴 | - |
「今さら言えない小さな秘密」映画解説
ほのぼの平和なフランス映画だニャ!
作品解説
フランスの国民的作家ジャン=ジャック・サンペの作/絵である大人向け絵本の映画化となり、主人公ラウルには、「ありふれた事件」「神様メール」の名優ブノワ・ポールヴールドが演じ、重要なカギを握るラウルの妻には、グザヴィエ・ドラン監督作品の常連であるスザンヌ・クレマンが出演。
人に愛されたいあまりに抱えてしまった秘密と、人はどう向き合っていけばいいのか?人間関係の尽きない悩みを抱えた現代の人々に贈る、太陽が降り注ぐように温かく、心を救う感動作です。
「今さら言えない小さな秘密」感想・レビュー
小さな小さな村でのんびりゆっくりと時間が過ぎていく、久々に平和感ただよい安心して映画を観た感じです。コメディ映画ではありますが、適度なお笑いくらいでクスっと心温まるといった感覚でした。
そもそも、自転車に乗れない自転車屋さんというテーマ自体が面白いですよね。普通の方は子供の頃いつの間にか乗れるようになっていた自転車だから余計に、なんで自転車屋さんが乗れないの!?って興味が惹かれませんか?
その、まさに自転車乗れない自転車屋さんが誕生したかを、主人公の幼少時代から青年時代さらにはおじさんになった現在と順番に描いていきます。
時代が流れど、全く変わらない主人公ラウルの、自転車が乗れないという小さな秘密とそれを隠し通すための苦悩が面白おかしくも、いやラウルにとっては小さな秘密ではなく、時には死を覚悟して守り通した秘密だったということが分かります。ラウルにとっては、全く小さくはない、巨大な秘密だったのです。
出典:映画.com
ラウルの周りの人たちもいい個性派ぞろい。もちろんラウルの秘密はしらず、自転車屋さんだから普通に自転車が乗れると思っている、友人や奥さん、そして街の人。知らないばかりなラウルへのお願いが嫌みが無いのに、ラウルにとっては深刻なことという設定が見事に物語を面白くさせています。
出典:映画.com
本作で変わらないものは他にもありました。人々の服装です。人間自身は成長をするのですが、服は子供の頃から変わらないという、面白い演出でした。そこに込められたものは何だったのでしょうか?時代は変わり体は成長しても、そこにあるものは何も変わらないといったメッセージなのでしょうか。
出典:映画.com
全体の感想として、もう少し泣けるかな?もう少し笑えるかな?って思いながら見ましたが、冒頭でも言ったようにどちらに振り切るわけでもなく、いたって両方の感情がふんわりと押し寄せてくる、ほわっとした感覚の映画でした。
最終的に、ラウルは村のヒーローになってしまうのですが、その過程やどうやって自転車に乗れないことを一生秘密にできた(?)かを楽しむ映画ですね。ほのぼのとしたストーリーの中で、南フランスの美しい風景も本作の見どころでしょう。
あたいも自転車乗れるようになりたいニャ!
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