「シン・シティ」映画情報
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あらすじ
犯罪以外は何もない罪の街=シン・シティ。救いなどなかったはずのシティで、その夜3人の男が絶滅したはずの愛と出会う。屈強な肉体と醜い傷跡のせいで、誰もそばに近づこうとしない前科者マ―ヴ。過去を捨て、娼婦街の自警者となって夜をさまようドワイト。凶悪な幼女連続殺人犯をおって、引退の夜を迎えたシン・私費最後の正義ハーディガン刑事。それぞれに訳アリの過去を抱えながらシティの片隅に生きた男たちは、自分に愛を与えてくれた女のために、邪悪な悪と権力との命がけの戦いに身を投じていく。
予告編
作品データ
原題 | Sin City |
---|---|
製作年 | 2005年 |
製作国 | アメリカ |
上映時間 | 152分 |
監督 | ロバート・ロドリゲス フランク・ミラー |
製作 | ロバート・ロドリゲス フランク・ミラー |
脚本 | フランク・ミラー ロバート・ロドリゲス |
メインキャスト | ブルース・ウィリス ジェシカ・アルバ ミッキー・ローク クライブ・オーウェン |
受賞歴 | - |
「シン・シティ」映画解説
今回は、R15+指定ですが非常にカッコイイ作品を紹介するニャ!
作品解説
フランク・ミラーとロバート・ロドリゲスの共同監督作品であり、特別ゲスト監督として、クエンティン・タランティーノが一部のシーンを担当している作品です。
アメリカのコミック「シン・シティ」の映画化となり、原作では4つのエピソードで描かれていますが、映画は3つに集約されています。またコミックと映画では時系列も入れ替えられているようです。
映画は、基本モノクロで描きつつも、赤や黄色の原色だけ色味を付けるころにより、より色味を強調する効果が出ています。また、俳優以外はすべてCG映像で描かれているのも特徴的な映画です。
関連作品
【続編】
エピソード紹介
EPISODE1:ハード グッバイ
屈強な肉体と醜い容姿から誰も近づこうとしない仮出所中のマーヴ。彼は、高級娼婦ゴールディという美女と出会い、ホテルにて一夜を共にする。しかし彼が目を覚ますとゴールディは死んでおり、直後に警官隊が駆けつけてマーヴは犯人扱いをする。一夜の愛をくれたゴールディを殺し自分を陥れた犯人に対し、復讐に立ち上がる…。
EPISODE2:ビッグ ファット キル
罪から逃れるため過去を捨て、昔の恋人ゲイルが仕切る娼婦街に身を潜めるドワイト。ある時、街で警察官が殺されるトラブルが起こってしまう。このままでは娼婦街は昔の無法地帯に逆戻りしてしうまう窮地に、娼婦たちを救うためドワイトは奔走する…。
EPISODE3:イエロー バスタード
無実の罪で8年の獄中生活を送ったハーティガン刑事。だが救助した少女ナンシーだけはハーティガンを信じ彼に手紙を送り続け、ハーティガンはその手紙を支えに獄中の尋問に耐え続ける。出所後、かつて救い出した少女ナンシーの危機を知り、最後の戦いへと向かう…。
「シン・シティ」感想・レビュー
上映当時に、映画館で観たのですが、ず~っと興奮しっぱなしだったのを覚えています。面白かった。白黒の映像に、赤1色だけの色味がエロティックな感じでカッコ良すぎでした!3つのそれぞれのストーリーも特徴があって面白かったですね。感想もエピソードに書いていきたいと思います。
EPISODE1:ハード グッバイ
大男マーヴの娼婦への愛情がすさまじい。演ずるはミッキー・ロークですが、知る人ぞ知るネコパンチボクシングKO劇で、落ちるとこまで落ちた感じでしたが、本作品で見事俳優として復活となりました。昔のイケメン俳優とは程遠い醜い大男役でしたが、非常に良い役で適役と思います。
びっくり配役といえば、「ロード・オブ・ザ・リング」のイライジャ・ウッドが、異常殺人者の役を演じていたことでしょう。殺した女性を食べたあげく、首を記念に展示する鬼畜っぷり。マーヴからの殺されっぷりもかなりエグく、両手両足切断で、犬の餌です…。
復讐は果たしたが刑務所で死刑を待つマーヴに再び暖かな愛が訪れ、死んでいく彼の脳裏に浮かぶ幸せな一夜が印象的な物語でした。
一夜の愛をくれた女のために命かける!
「復讐という愛」
Dimension Films/Photofest/MediaVast Japan
EPISODE2:ビッグ ファット キル
娼婦ばかりの街、ルールを守れない物は容赦はしない街。お互い干渉しないという警察とのルールは、破られた…。
エピソード1からの重苦しさから一転、女性ばかりの街という華やかさがある物語です。セクシーな中に、狂気で危険な香りが漂よう娼婦達による駆け引きと、戦いっぷりが見どころでした。特にデヴォン青木演じる無表情殺人兵器ミホの日本刀の切れ味に感動すら覚えるほどでした。
窮地に追い込まれる娼婦達と昔の女を頼り巻き込まれていくドワイトの関係性が非常に面白かったのですが、3つの中では一番印象には残らないストレートなエンディングになっている気がします。
愛した女を守るために命かける!
「守るという愛」
Dimension Films/Photofest/MediaVast Japan
EPISODE3:イエロー バスタード
これは、やられた!!!何にかって?それは、ヒロインのナンシー役を演じるジェシカ・アルバの綺麗さそして色っぽさです!本作で一気に彼女の魅力が爆発した感じがします。ナンシーが愛する、老刑事ハーティガンを演ずるブルース・ウィリスの役もすばらしく合います。おじさんなのに、シブイ!シブスギます!
本エピソードからは、今までは白黒映像の中で色は赤のみでしたが、黄色が頻繁に混ざってきます。黄色は悪役の色であり、ハーティガンがナンシーを助けた事件の犯人ロアーク・ジュニア(イエローバスタード)であります。ロアークは醜く変貌した姿で、美しいナンシーと相反するがごとく、黄色が醜く汚らしく映るのです。
ラストでハーディガンが選んだ、ナンシーを守る一つのための方法が悲しすぎました。
自分を慕う女のため命をかける!
「叶わない愛」
Dimension Films/Photofest/MediaVast Japan
以上の3つのエピソードで構成される本作ですが、最後には全てのエピソードがリンクしてきます。愛する女性を守る男という点でも共通であり、不器用な男の愛の形を見せてくれました。
映像も渋い映画だったニャ!
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