「スケアリーストーリーズ 怖い本」映画情報
製作年:2019年
製作国:アメリカ
上映時間:108分
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あらすじ
ハロウィンの夜、町外れにある屋敷に忍び込んだ子どもたちが一冊の本を見つける。その本には数々の恐ろしい話がつづられており、本を持ち帰った次の日から、子どもがひとりまたひとりと消えていく。さらに、その「怖い本」には、毎夜ひとりでに新たな物語が追加されていき…。
予告
映画データ
原題 | Scary Stories to Tell in the Dark |
---|---|
監督 | アンドレ・ウーブレダル |
製作 | ギレルモ・デル・トロ ショーン・ダニエル |
主なキャスト | ゾーイ・コレッティ マイケル・ガーザ |
受賞歴 | - |
「スケアリーストーリーズ 怖い本」感想レビュー

今回は、ベストセラー児童書が原作の年齢制限が無いホラーを紹介します。たくさんのクリーチャー達にも注目の映画です。

あの白い不気味な女性はなんニャ!?
作品について
原作は1981年に第1作が発表されたアルビン・シュワルツによるベストセラー児童書 「スケアリーストーリーズ 怖い本」 シリーズで、恐ろしい内容や挿絵のために全米で学校図書館に置くことに対する論争が巻き起こったほど。(挿絵は本当に児童書と思えないほど怖いです)
第90回アカデミー賞で4冠を達成した『シェイプ・オブ・ウォーター』のギレルモ・デル・トロ監督が企画、製作、ストーリー原案を手掛け、『ジェーン・ドウの解剖』のアンドレ・ウーブレダル監督がメガホンをとっています。
映画では、様々な気持ち悪いクリーチャーが登場しますが、どこかユーモアも持ちあわせている容姿が特徴ですが、夢に出てきそうなそしてトラウマになりそうな不気味なキャラです。製作者としては「挿絵のモンスターをきちんとスクリーン上で息づかせる」を意識したようで、見事にその息づいた様子が映画には描かれていました。
登場するクリーチャー達
本作は、やはり個性たっぷりのクリーチャが注目でしょう。そのクリーチャー達をちょっぴり紹介してい見ます。
カカシのハロルド
非常に不気味な顔を持つカカシでゴキブリのような虫が這いまわっている。串刺しのように固定され腹部は空洞、人間のようにも見える顔は、犠牲者の姿でもある。
足指モンスター
失われた足指を探して彷徨う腐った女性のようなモンスター。不気味な声で足指を探しゆっくりと歩んでくる。
スパイダー
顔の腫れから足が1本飛び出る。触った瞬間大量の蜘蛛が顔から発生し体中にまとわりつく、鳥肌ものな恐怖。
ペール・レディ
この映画の予告でも使われている、不気味な笑顔を浮かべて迫ってくる青白い女。四方からゆっくり近づいてくる姿はトラウマ級の不気味さ。妙に太った姿とべちゃっとした長い黒髪が気持ちが悪い。
ジャングリーマン
身体がバラバラになりくっつくことができる不気味なモンスター。合体した身体でもあり得ない方向に顔が向き歩き方も逆四つん這い。逃げても逃げてもどこまでも追いかけてくるしつこさ。
感想
やはり児童書が原作ということもあり、ホラーという面での恐怖はあまり見られません。むしろダークファンタジーを観ているような感覚でした。ライトホラーと言えるでしょう。
その理由は、やはりクリーチャー達の登場でしょう。通常この手のホラーは霊的な驚かし方をつかうため怖いのですが、本作は不気味ではありますが愉快ともいえるクリーチャー達が登場するからだと思います。緊張するシーンや大きな音で驚かせるシーンもほぼなく、愉快さを楽しみながら見れたホラーでした。
舞台は1968年という時代感や学生たちが主人公の青春ホラーなのに下品さは全くないところも好感が持てますね。年齢制限が無いのも納得です。ただ子供が観ると非常に怖いと思いますし、恐らくトラウマになると思います。でも、怖さという感覚を体感できるにはぴったしの映画ですね。(昔は普通にTVでホラー映画が放映され子供ながらに怖さを体験しトラウマとなった記憶が懐かしいです)
怖さ度合、ユーモアさなど総じて、ギレルモ・デル・トロらしい映画だなって思える作品だったなっという感想でした。グロや下品さを表に出さない、こういうホラーもたまに見るのもありじゃないかなって思わせてくれる作品でした。

あたいは、トラウマになったニャ!
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