ブログコンテストに初めて参加してみます。
「迷い」と「決断」というテーマでしたので、今思い出しても辛いブラック企業で働いていた時の出来事を書きたいと思います。
是非、同じ境遇に居る方は参考にしていただきたいニャ!
希望を持っていた転職
人生で転職は2回行っており今は3社目の会社にいます。1社目の職場は大学卒業から入社し、10年以上働いていたのですが将来のことを考え、自分がやってみたいことにチャレンジしようということで転職を決断しました。
やりたかったことは、コンサルタント(サービスの開発プロセスや品質の改善コンサル)の仕事でした。なぜやりたかったかというと、動機は1社目の会社でサービス全般的に品質面が非常に課題になっていました、その時に来てもらったコンサルの方が非常に敏腕で共感を持ったのです。
その方の一言が印象に残っていて。
「あなたはもう不要だよ。といわれることが一番の成果!」
と常に話していましたね。
私のそれまでのコンサルのイメージは口が達者で、理想を語ってきて余り現場に降りてこず上から目線で高額なコンサル料を巻き上げるという悪い印象しかなかったです。でも、この方は真意に課題に取り組み現場にも足を運び、最終的には居なくなっても会社自身で回せるように1年足らずで改善していき、有言実行で去っていきました。
その時に教わった事は大変勉強になっており、現在の会社でも、当時教わった事と同じやり方をやっているほどです。多くの刺激を受けることで私も同じように、「他の企業や社会など困っている人の役立ちたい。自分の力を試してみたい。」と思うようになり、10年以上務めた会社を退職しました。
この時は希望を持った転職だったんだニャー
ブラック企業で死にたいと思った日々
希望を持って入った、2社目ですが、そうは上手くはいかない日々が始まりました…
「コンサルになって世の中の役に立つ」という夢は多少は叶いつつも、すぐにはかなく消えていきました。お客様の中に入ってコンサルとして改善をするという仕事は担当できたのですが、会社からの要求は、「売り上げをとことん出してこい!!!」でありました。いわゆる、私が嫌っていたコンサル像をやってこいという指示でした。
やりたくもなかった営業を行いながら、お客様の企業内に入って、改善そっちのけで、売り上げを達成する事がノルマでした。コンサルなので人材派遣するような会社ではありましたので、より多くの人材を提案し入れていくというミッションです。
そんな中でも、お客様に貢献したいという意思はありまして、関わらせていただいた企業は、金融系、物流系などの大手に入らせてもらっていたのですが「社員になってくれないか?」と言っていただく程の成果や表彰まで受け、信用されていました。
ただ、会社はその成果ですら、金づると見ていたんですよね。一人で2社、3社…と複数の担当を持たされ出したのです。場所も都内であったり埼玉奥地であったり、全然バラバラな会社で、1日に2~3往復お客様間を回ったことも多々。
こんなに忙しくやっていて自社の売り上げを上げることをミッションとしていると、まぁ徐々にお客様に貢献なんてできなくなりますよね。さらには同時期に部下もどんどん増え、数十人の面倒も見ないといけないという状態になっていました。
でもお構いなしに、会社の要求は増え続け、売り上げを上げるための提案なんかを徹夜や休日で作らされたりと恐らく月に300時間くらいの労働をし(労働時間をつけることもできなかったので正確には把握できてない)、うまくいかない場合は怒声、罵声を浴びせられる日々でした…。
いやー、人間って、怒声、罵声をずっと浴びせられると思考が停止してしまい、何をやってもうまくいかず、精神状態が破綻してくるんですよね。今までは余裕でこなしていた仕事も失敗が続きます。失敗してくると、さらに怒声という、負のスパイラルで完全にはまってしまいました。客先に入っていても家にいてもお休みもらっていても、電話が鳴り続けるという何処にも逃げれない地獄のような状況です。
この時です、人生で初めて「自分の人生は何なんなんだろ、死にたい」という気持ちに陥りました。怒声、罵声、休みなしが続くと、人間は死んだ方が楽になると現実から逃げたい気持ちになるんですよね。朝起きた時の毎日の絶望感が今でもよく覚えています。
現実から逃げたいのに逃げれない、洗脳された毎日だったニャ
ある小説との出会い
そんな中、私がどうやってブラック企業から抜けれたかというと、ある小説との出会いでした!
今でも思い出します、思考停止したまま、ふらふらと立ち寄った本屋さんでぱっと私の目に留まったフレーズ、
「ちょっと今から仕事やめてくる」
です。なんか嘘のようなべたな展開やねっと作り話と思われるかもですが、この時の私にこのフレーズがどれだけ心に響いたか。
- 作者: 北川恵海
- 出版社/メーカー: KADOKAWA/アスキー・メディアワークス
- 発売日: 2015/02/25
- メディア: 文庫
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速攻で購入してすぐに読み切りました。
本の内容を少し紹介しますと、
ブラック企業にこき使われて心身共に衰弱した隆は、無意識に線路に飛び込もうしたところを「ヤマモト」と名乗る男に助けられた。同級生を自称する彼に心を開き、何かと助けてもらう隆だが、本物の同級生は海外滞在中ということがわかる。なぜ赤の他人をここまで?気になった隆は、彼の名前で個人情報をネット検索するが、出てきたのは、三年前に激務で自殺した男のニュースだった―。
まさに、主人公と自分が重なったのです!
この時自分の中で何かが吹っ切れた感覚だったニャ
「迷い」と「決断」
でも本を読んでから、「決断」と共に「迷い」が生まれました。
「決断」は、会社を辞める!
「迷い」は、残された部下たちは・・・
でした。
ひどい会社では有りましたが、私を信頼し付いてきてくれる部下はもちろんいました。会社を辞めることで自分の部下たちはどうなるのか…。という「迷い」がしばらく続きました。
でも、後押ししてくれたのも部下でした!会社を辞めることをまずは部下に話したのですが、この辛い姿を見せていたので、逆に背中を押してくれたのです。今思ってもこれには感謝です。(もちろん、部下を見捨てて退職するわけですから、中には恨んだ部下もいましたが)
そして、いまでも覚えてます!!!小説のように「会社辞めます!」と言った時の晴れやかな気持ち。もちろん金づるが居なくなるのですから、説得に説得されましたが、もう後の祭りで聞き耳持たずでしたね。
ささっと別れを告げて、残った有給休暇(当然取得できていなかった)を使い、傷心ツアーとして北海道の知床に一人旅をしました。病んだ心を癒されるにはもってこいの場所でしたね。また知床一人旅の様子なんかも、いつかブログで紹介できればいいなと思っています!
【追記】2019年7月28日
知床一人旅を記事にしました。
素晴らしい企業との出会い
小説を読み退職の決断はしていたので、辞めるまでにもちろん転職活動を行いました。次は自分をちゃんと見てくれて本当に必要と思ってくれる会社という基準で活動したところ、幸い私は1ヵ月弱でそういう会社に出会え、ブラック企業辞めた後もすぐに職に就くことができて非常にラッキーでした。
それが今の会社なのですが、とんとん拍子で昇格もし、なんと入社して1年半で社長賞までもらうことができました。
今の会社は、自由にやりたいことをやらせてくれる会社です。そうなんです、私がやりたかった困っている会社を良くするために自分の力を使いたいという希望は今叶ったんです。まさに、1社目を退職したきっかけの理由を自由にやらせてもらい、会社を良くすることでしっかりとした評価をしてくれた会社でした。
もし、死にたいと思った時に実行していたら…
今のやりがいがある日々はなかったですね。
でも、あの時の出来事は、今だ心に深い傷として残っており、たまにですが今でもトラウマとして出てくるので、急に不安になり情緒不安定になることがあります。おそらく一生消えないトラウマなんでしょう…。
まとめ
・辛いことがあっても諦めなければ、いつか良いことが起きる!
・死にたいほどに辛い会社なら、辞めちゃって新しいことやろう!
以上、私の経験でした!!!
同じ境遇の方は、何とか勇気もって抜け出して欲しいニャ~!
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