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映画「ラ・ヨローナ ~泣く女~」のあらすじ・感想レビュー:死霊館シリーズのスピンオフ!

「ラ・ヨローナ ~泣く女~」映画情報

ラ・ヨローナ ~泣く女~ 製作年:2019年
 製作国:アメリカ
 上映時間:93分
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あらすじ

愛する夫に浮気をされ、嫉妬に狂った結果、夫が世界で一番愛する我が子を溺死させてしまった女、ヨローナ。そのことを後悔し、嘆き苦しんだ彼女は自ら川に身を投げた。呪いとなってこの世をさまようヨローナは、子どもたちをさらっていく。1970年代のロサンゼルス。ソーシャルワーカーのアンナは子どもたちが危険にさらされているという、ある母親からの助けを無視してしまうが、それは泣き声を聞いた子どもが必ず連れ去られてしまうヨローナの呪いだった。そして、ヨローナが次のターゲットとして狙いを定めたのは、アンナの2人の子どもたちだった。

予告

映画データ
原題 The Curse of La Llorona
監督 マイケル・チャベス
製作 ジェームズ・ワン
ゲイリー・ドーベルマン
キャスト リンダ・カーデリニ
レイモンド・クルツ
パトリシア・ベラスケス
ショーン・パトリック・トーマス
ジェイニー=リン・キンチェン
受賞歴 -

「ラ・ヨローナ ~泣く女~」感想レビュー

作品について

本作は死霊館シリーズに属する作品となっており、時系列上では『アナベル 死霊博物館』と『死霊館 エンフィールド事件』の間に位置しているそうです。『アナベル 死霊館の人形』に登場したペレス神父が登場し、劇中にもアナベル人形が出てきますが、映画のストーリにアナベルは直接は関係しません。なんだか結構無理やりに登場させた感が満載ではありますね…。

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古典的な幽霊ホラーであり、古典ホラー王道の屋敷物&悪魔祓いという組み合わせです。幽霊はヨローナ。実際に中南米に伝わる怪談みたいですが、愛する夫が若い女と浮気し、その嫉妬に夫が世界で一番愛する我が子を溺死させ自らも川に身を投げた過去がある、割と身勝手な幽霊でございます。しかも、浮気された側の子孫ならまだしも、後世の全く関係ない人々を恨むという、ほんとお門違いな幽霊だことです。

ホラーとしての怖さは、死霊館シリーズの中で比較してみても、そこまで怖くはありません。ただし、水に関わる幽霊でもありますので、しっとりじんわりとした、いや~な雰囲気はしっかり出ています。神出鬼没なところや子供一人の時を狙ってくるためたちが悪い幽霊ですね。

だいふく

あまりにも自分勝手すぎる幽霊だニャ!

感想

なんだか可もなく不可もなく、そして怖さもどっちつかずな感じで、普通だったな~っが率直な感想です。死霊館シリーズの位置づけでみたら、かなり物足りなく感じる方が強いですね。シリーズの他の作品が面白く怖すぎるので、正直どうして死霊館シリーズとして本作を作ったのかが、分かりません。

物足りなさがどこかと言いますと、ほとんどありきたりな展開なのです。特段目新しさも感じられず、屋敷物&悪魔祓いという設定の枠の中で、本作ならではと言えるアッと驚かされるような展開も無いです。メキシコ出身のヨローナが、なぜロサンゼルスで大活躍中(大呪い中)なんだろうか、恨むならメキシコでやってくれよ~って言いたくなるのも理解ができませんでした。

その中でも、CGをほぼ?使わずにヨローナの怖さを出しているのは良かったと思います。やっぱり霊的な存在はCGよりは生身の人間で演じた方が怖いです。メイクには毎回4時間もかかっていたそうですよ。

この映画では、母親の愛と子供がキーポイントになるのは間違いないです。嫉妬心で我が子を殺してしまったヨローナに対して、自分の命をかけてでも必死で我が子を守るアンナの子供達への愛の対局さが見どころであり良く描かれていました。子供達がヨローナに怯えながらも立ち向かう姿も健気で良かったと思います。子役としての演技もフレッシュさが出ていたので、展開が普通な分救いになったのではないでしょうか。

結局のところ、ジェームズ・ワンが、短編映画しか作ったことないマイケル・チャベス監督の力を試すのに、「死霊館本編いきなりだと心配なので、スピンオフ的にちょっと長編チャレンジしてみなよ~」みたいなノリって作らせたような気がするのです。結果、死霊館ブランド傷つけてしまった気がしますがね…。

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