「IT/イット “それ”が見えたら、終わり。」の映画情報
上映日:2017年11月03日
製作国:アメリカ
上映時間:135分
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STORY
静かな田舎町で児童失踪事件が相次いで起きていた。内気な少年ビルの弟が、ある大雨の日に外出し、おびただしい血痕を残して姿を消した。自分を責め、悲しみにくれるビルの前に現れた「それ」を目撃して以来、ビルは「それ」の恐怖にとり憑かれてしまう。不良少年たちからイジメの標的にされている子どもたちも、自分の部屋、学校、町の中など何かに恐怖を感じるたびに「それ」に遭遇していた。「それ」の秘密を共有することとなったビルと仲間たちは、勇気を振り絞り、「それ」と立ち向かうことを決意するが…。
TRAILER
REVIEW
スティーブン・キング原作の代表作で、1990年にテレビドラマ化された『IT』を、新鋭アンドレス・ムシェッティにより映画化リメイクした作品。オリジナルは子供のころ観てしまい、ピエロがトラウマになってしまった作品で(そのおかげでマクドナルドのドナルドも怖かった)非常に懐かしい思い出があります。
本作は、公開当時に映画館で観たのですがが、なぜか映画館は学生らしき若い人がめちゃくちゃ多くそれも満員御礼。後から知りましたが学生の中でブームになっていたようで。なぜだ、なぜ学生に注目されているんだ???と不思議でたまらない現象でした。そして、全米ではホラー映画の金字塔『エクソシスト』を超え、R指定ホラー映画史上最高売上の記録をたたき出したそうです。(「それ」って邦題がどうかと思いますがね…)
本編は、前半は子供時代⇒後半は大人になってからの物語となっており、本作はまず子供時代を描いております。
オープニングから、予告でもおなじみの排水溝から"ピエロ"のペニーワイズ登場からの、がぶりシーンでいきなり盛り上げます。もしかしたらこのシーンが一番衝撃だったのかもしれない。一気に手を食いちぎってしまう残酷度なのです。これはオリジナルでも有名なシーンで、オリジナルもこのシーンが明らかに一番怖かった…。
新旧比較のYouTubeが有ったので乗せておきます!
それを皮切りに、子供たちに襲い掛かる恐怖の出来事が続きます。1人1人に自分のトラウマを見せられるがごとく、襲い掛かってくるペニーワイズ。大人は見えず子供だけしか見えないという展開の恐ろしさが、この作品を子供ながらで見てしまうとトラウマになり、ずーっと印象に残るんです。
そして、ITの素晴らしいところは、単なるホラーではないところです。ホラーなのにスティーブン・キング原作の『スタンドバイミー』を思い出させる子供達の友情といじめっ子に対抗していく強さを観れる映画です。そういった意味では、学生達が興味を持ち映画館に足を運ばせてたのかもしれないですね。
この作品で一番注目しないといけないのは、もちろん"ピエロ"のペニーワイズです。子どもの恐怖を熟知し、子どもたちをむさぼる悪役。オリジナルのTV版に劣らずの怖さありで非常に印象的で特に顔の表情は何とも怖いのです。演じる役者はビル・スカルスガルドで、父親、兄2人も映画俳優で妹はモデルという芸能一家。ビル自身も『シンプル・シモン』でスウェーデンの映画賞ゴールデン・ビートルにて主演男優賞にノミネートされ、今注目の191cmと長身な俳優なので、さすがに長身なペニーワイズは貫禄があり怖いよね。
全体的には、恐怖度はオリジナルのTV版の方が上でした。本作はちょっと音とか突然感でビックリさせる驚かし方に徹している。もっとジワジワ精神的に来る恐怖というものを出してほしかったので少し残念ではありました。
ただ総評としては、CGなんかも多彩に使ったりと現代味あふれるリメイクでしたが、がっかりするほどでもなく合格点な出来栄えではないかと感じましたね。オリジナルは前編は素晴らしかったのですが後編の大人になってからがトーンダウンしてしまい残念な結果でしたが、リメイク版は後半もしっかり楽しませてくれることを期待します!
【追記】後編記事にしました。
INFORMATION
英題 | It |
製作年 | 2017 |
監督 | アンディ・ムスキエティ |
製作 | ロイ・リー ダン・リン |
出演者 | ジェイデン・リーベラー ビル・スカルスガルド フィン・ウルフハード ジャック・ディラン・グレイザー ソフィア・リリス ジェレミー・レイ・テイラー |
配給 | ワーナー・ブラザース映画 |
受賞歴 | - |
リンク | 公式サイト |