こわいものみたさ

映画や旅行、グルメにマニアックな記事等「こわいものみたさ」で経験した事を、ブログに綴っています。

MENU
おすすめ記事(週次更新)

豪華な俳優陣で殺人元受刑囚を描く!映画「羊の木」の感想

「羊の木」の映画情報

羊の木

上映日:2018年02月03日
製作国:日本
上映時間:126分


 

STORY

寂れた港町・魚深にそれぞれ移住して来た6人の男女。彼らの受け入れを担当することになった市役所職員・月末は、過疎問題を解決するために町が身元引受人となって元受刑者を受け入れる、国家の極秘プロジェクトだと知る。月末や町の住人、そして6人にもそれぞれの経歴は明かされなかったが、やがて月末は、6人全員が元殺人犯だという事実を知ってしまう。そんな中、港で起きた死亡事故をきっかけに、町の住人たちと6人の運命が交錯しはじめる。

TRAILER

REVIEW

原作は、漫画なんですね。と後から知ったほど全く情報なしで鑑賞しました。しかし、なんとも俳優さん豪華なことです。そんな俳優さんが演じる犯罪者(殺人)が刑期を終え、新仮釈放制度として魚深市に10年住むという条件で出所というところから始まります。

前半は、仮釈放者一人一人強烈な個性とともに6人登場で、いったいこの小さな街でこれからどんなことが起こるんだろうとワクワク期待あふれるスタートです。こういう個性的な人間ドラマ系の作品は個人的に好きです。

街になじむ人、なじまない人がもちろんいます。散髪屋に就職した福元(水澤紳吾)とリーニング屋の大野(田中泯)は、なかなかほのぼのとした物語の展開で良かったです。反して太田(優香)と栗本(市川実日子)の女性陣2人の展開はあまり納得感が出なくて無理やりな感じで違和感ある結末だなぁと感じました。

そして、やっぱり宮腰(松田龍平)が断然に異様な世界観でしたね。街にうまく一番なじんでそうにみえるが何か癖が見え隠れして引っかかる。秘めたる影のオーラが終始出ていて危険な感覚が最初からバンバン出ています。やんちゃがのこる杉山(北村一輝)がなんだかかわいく見えちゃいましたね。根っからのやばいやつといった感じでしょうか。

仮釈放者6人と、市役所職員の月末(錦戸亮)との関係性がなかなか面白かったです。月末のキャラのおかげで、6人それぞれの個性を引き出してくれていますね。月末の良い人さ加減が出ています。

でもね…これだけの豪華な登場人物ですが、残念なことに活かしきれてないです。後半は、ほぼ宮腰と月末との話だけになり、他の登場人物があっさり描きすぎており非常にもったいない。大野のヤクザ話はどうなったの?とか色々消化不良なんです。完全に尺が足らなかった感がありまして、前半で面白そうだと思わせてくれた6人の物語がちょっと軽く描かれすぎました。もう少ししっかり宮越以外も描いてくれていれば、もっと面白い映画になっただろうにと思います。

犯罪者達だけでなく、月末と同級生だった石田(木村文乃)との関係もなんだか中途半端な描き方だったもかなと、結局好き同士なのかどうかもわからないんですよね。なんだかなぁ、もうちょっと繊細に描いてほしかったなぁと思います。

とどめは、ラストは、ありえないーーー!!!結末、「ん?ん???」と言わざるおえずで、前半◎→後半△な気持ちでした。なんだかすごくもったいない!

殺人犯の罪の事情もそれぞれ、刑期を終えた後も改心する人、悪のままの人でそれぞれ。テーマとしてはなかなか考えさせられるものがありました。新仮釈放制度が割と現実でもありえそうなのが、ちょっと怖いです・・・。

6名の犯罪歴

宮腰一郎:因縁をつけられ逆上し傷害致死
栗本清美:DVの酒乱彼氏を殺害
太田理江子:夫とセックス中に勢い余り絞殺
福元宏喜:働いている理髪店の店主を殺害
杉山勝志:傷害致死
大野克美:暴力団関係で殺人

DATA

原題 -
製作年 2018年
監督 吉田大八
原作 山上たつひこ
いがらしみきお
出演者 錦戸亮
木村文乃
松田龍平
北村一輝
優香
田中泯
配給 アスミック・エース
受賞歴 釜山映画祭キム・ジソク賞
リンク 公式サイト