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映画「ヒドゥン・フェイス」のあらすじ・感想レビュー:この家には何かが居る!

「ヒドゥン・フェイス」映画情報

ヒドゥン・フェイス 製作年:2011年
 製作国:コロンビア・スペイン
 上映時間:92分
 [Amazon Primeで観る]


 

あらすじ

スペインで指揮者を務めるアドリアンはコロンビアの交響楽団に招かれ、恋人ベレンと一緒にコロンビアにやってくる。ナチスドイツの残党だった家主が建てたという別荘を借り、コロンビアでの生活をはじめた2人だったが、ささいな口論がきっかけでベレンは家を出ていってしまう。失恋の痛手からバーで飲んでいたアドリアンは、そこで出会った女性ファビアナと恋に落ち、家に招き入れる。しかし、その日から家の中で不可解な現象が連続し…。

予告

映画データ
原題 La cara oculta
監督 アンドレ・バイズ
原案 アテム・クライチェ
キャスト マルチナ・ガルシア
キム・グティエレス
クララ・ラゴ
受賞歴 -

「ヒドゥン・フェイス」感想レビュー

だいふく

ネタバレ禁止の映画なのでレビューの閲覧注意だニャ!

作品について

隠れた名作と言うべき作品でしょう。ホラーでは決してないのですが、しかしとてつもなく恐ろしい人間の嫉妬と真実が待ち受けているサスペンス。サスペンスといってもミステリーやラブロマンス等のさまざまな要素を合わせた作品でもあります。

登場人物3人の視点からの恐怖の謎が徐々に解き明かされていく傑作は、男一人に対して女性二人の嫉妬心からの人間の恐怖そして思いがけない恐怖を描きます。夫の愛を単に確かめようとおもった女性の軽い決断から地獄が始まるのでした。

その大注目の女優陣ですが、南米コロンビアのマルチナ・ガルシアとクララ・ラゴですが、どちらも美人ですし日本人受け良い顔立ちの女性です。フルヌードで熱演していますが、いやらしさが無い芸術的な美しさは、この映画に適任でした。はい、女優陣を観るだけでも価値がある作品ですよ!!!

感想

この映画は、確実にネタバレなしで観た方が面白いですので出来れば情報なしで観てもらいたいのですが、その初見は余りにも強烈な展開に驚愕させられるの間違いなしです。

不自然に波打つ浴室や洗面所の水、排水溝から聞こえる声、急に熱湯がでるシャワー、これは幽霊物なのか?と思ってしまうのですが、決して怪奇現象でなく恐ろしい“隠された真実"なのです。その真実は、あまりにも残酷で絶望の恐怖でした。

徐々にシチュエーションスリラーと言ってもいい展開が繰り広げられますが、非常に見事な設定で観ている側は、物語りに完全に引き込まれてしまうこと間違いなしです。

そして描かれる女性の嫉妬心がこれまた映画の良いスパイスとなっています。嫉妬がおりなす人間の恐怖がどんどん押し寄せられ、正直観ていて心が詰まる思いになりました。その嫉妬している相手が、唯一自分の命を助ける人であるという状況…なんて意地悪な設定なんでしょうか。

正直、前半は淡々と進み退屈に思えたりするんですが、それは後半へのつなぎでしかなく、前半シーンをなぞるように徐々に裏の真実が明かされていく事実には唖然とします。何気も無い前半の1つ1つのシーンにすべて意味があったと分かるのでした。いや~、よく考えられた映画だなと思いました。

ラストもかなり意地悪な展開となり、なんだか気持ちを落ち着かせてくれないままで、想像するとじわじわくるような恐怖を感じましたね。

うん、久しぶりに良質なサスペンスを観させていただきました。大満足です。

だいふく

しかし、あの男が一番許せんにゃ~!

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