「悪魔の毒々モンスター 東京へ行く」映画情報
製作年:1989年
製作国:アメリカ
上映時間:96分
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あらすじ
ニュージャージー州トロマヴィル町の平和な日々は、悪魔の毒々モンスター、メルビンの活躍によって取り戻されたが、それもつかの間、悪徳企業のアポカリプス社は再びこの地を核廃棄物貯蔵地にしようと狙っていた。メルビンはアポカリプス社の息がかかった精神分析医にまんまと騙されて、日本にいるという父親に会いに出掛けた。その隙にトロマヴィルの住人は洗脳され、トロマヴィルはアポカリプスの支配下に置かれてしまった。父親ビッグマックと面会したメルビンは、ビッグマックが悪人であることを見抜き、彼を倒すと、急いで帰国し、再びトロマヴィルを危機から救うのだった。
予告
映画データ
原題 | The Toxic Avenger Part 2 |
---|---|
監督 | マイケル・ハーツ ロイド・カウフマン |
製作 | ロイド・カウフマン ゲイ・バーティングトン・テリー |
主なキャスト | ロン・ファジオ フィービー・レジェール |
受賞歴 | - |
「悪魔の毒々モンスター 東京へ行く」感想レビュー
作品について
今回は、悪魔の毒々モンスターパート2の紹介です。前作で有毒廃棄物を全身に浴びたモンスターになったメルビンが日本を舞台に活躍するお話です。
トロマ作品きたニャ!しかも日本が舞台ニャんだ~
核廃棄物の首都ニュージャージーを舞台に、核廃棄物の申し子・毒々モンスターが悪と戦うコメディーを描いた1作目に続き、パート2は何故か舞台は東京に行っちゃいましたという設定です。
1作目のレビュー記事も参考にどうぞ!
これぞ、80年代のブラックコメディの傑作と言っても過言ではなく、低予算のB級映画の製作会社で知られるトロマ・エンターテイメントのなかでも最高傑作と言われています。その内容は、キネマ旬報で1980年代外国映画ベストテンで紹介されているほど。
といっても、まず万人受けする映画ではなく、エログロコメディーというジャンルが理解できている方限定になるかもしれません!
リメイクのうわさも至る所で立っており、あのアーノルド・シュワルツェネッガーも意欲を見せているという情報もありますが、真か嘘かはどうなんでしょうか。
日本が舞台
舞台は日本ということで、本作は外国から見た日本が楽しめます。恐らくこの映画一番楽しめるのは日本人と思われますが、これでもかというくらいに日本を前に出している映画になるので、我々からするとニヤニヤと笑ってしまいます。
少しその一例を挙げてみると
・銭湯で悪者をシャブシャブ(お色気シーンあり)
・たい焼き器で悪役の鼻を焼いてたい焼きの形に
・築地でお魚を武器に一戦
・お相撲さんから弱点を教えてもらい修行
などなど、これ以外にも日本満載ですが、すべてその描写が笑えます。
さらに、笑いに花を添えるは、関根勉と今は亡き安岡力也の存在でした。完全アドリブ調の関根アナウンサーのしゃべりに笑い、安岡力也の英語での悪やくっぷりで笑い、もぅアホとしか言いようがない作品なのです!
本来はアメリカのパートがもっと長かったのだが、東京パートがあまりにも面白く仕上がったので、アメリカパートはこの後の3作目に回したというエピソードもあるようです。
感想
初めてみた時は、パート1からあまりにも変りっぷりと、完全おバカ丸出しのコメディー感に、思わずひきつってしまう程でした。が、最初だけですぐにその状況は爆笑になります。前作で工場廃液を浴びたために怪物になったメルヴィンが父親を探し、日本へヨットでやってきます!ってどうです?もう冒頭だけでも、もおバカ丸出しですよね。(おバカって言葉は誉め言葉で使ってます)
もちろん、シリーズの見所のグロシーンも満載でございました!コメディ要素が増えた分、前作よりわざとらしい感じが増しましたが、ぐちょグロ感もUP!安岡力也さんなんて、包丁でさばかれてしまいますからね…。
色々面白くなったのは良かったのですが、パート1から残念な変更もありました。それは、毒々モンスターのメルビン君の彼女です。1作目は清楚な女性サラだったんですが、本作の彼女のクレアは下着姿で胸を強調したストリッパーのような姿になってしまい、なんだか違和感ありで残念でした。(しかもメルビンの母も同様な姿に変更)
ということでドタバタやり放題の映画でしたが、感想としてはなんだかゴールデンタイムのTV2時間スペシャル番組のお笑い番組を観た感じがしますね…。
恐るべしトロマ、愛すべしトロマなのだニャ~
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