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実在事件をでんでんの驚異的な破壊力で描く!映画「冷たい熱帯魚」のあらすじ・感想レビュー

「冷たい熱帯魚」の映画情報

冷たい熱帯魚上映日:2011年01月29日
製作国:日本
上映時間:146分
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STORY

小さな熱帯魚店を営む社本の家庭では、年頃の娘が若い後妻に反発しており、そのため彼と妻との関係にも亀裂が生じていた。そんなある日、彼は娘が起こした万引き事件をきっかけに同業者の村田と知り合う。やがて村田の事業を手伝うことになった社本は、いつしか恐ろしい猟奇殺人事件に巻き込まれていく。

TRAILER

REVIEW

夏だ!ホラーだ!グロ映画だ!お盆休み企画こわいものみたさ映画特集ラスト行ってみるニャ!

ということで、お盆休み限定夏の暑さを吹っ飛ばすための、こわ~い(ぐろ~い)映画のレビュー記事第三弾となります!第一弾は『食人族』、第二弾は『悪魔のいけにえ』でした。ラストは、日本映画でまいりましょう!

ホラーを超えた、恐ろしいまでの作品が産まれました!

本作品は、数々の映画賞を受賞しています。園子音監督自ら最高傑作と話しています。が舐めてはいけません。めちゃくちゃグロイです、めちゃくちゃ怖いです、めちゃくちゃ後味悪いです、めちゃくちゃ辛いです。でも、この世界観、最後までどっぷりのめりこんでしまい途中で絶対やめられない。すごい!この映画、この映像。

もちろんR-18指定です。なんたって人間解体シーンが出てきます。確かにグロいのです。でも、それ以上に人間の弱さ、愚かさ、怖さの方の描写が断然に深く、映像以上に印象に深く突き刺さってくるのです。

でんでん演ずる村田の悪役っぷりがもの凄い!(でんでんの演技が凄すぎる!) 話術、説得力そんでもって強制力!言葉、表現力がこれほどまでに犯罪の武器になるとは。一見やさしくお人よしにしゃべる村田、しかしそれは自己中心で地獄への道しるべ。人を殺すことなんかお手の物!楽しんで人間を切り刻んで抹消し、魚に食べさせてしてしまいます!死体が出て来なければ犯罪にはならないのですから!!!

一方、吹越満が演じるは、前妻との子供を残し再婚したが全く会話も無い冷めた生活を送る社本。自分の意思も持たず、断ることも出来ない一家は格好の村田の餌食に。いつの間にか共犯者とさせられた男の行き着く先は・・・。開き直った人間はここまで変われるものなのかと感じてしまいます。

いい意味で期待を裏切られ続ける展開は、先がどうなるかも全く予想できません。どれだけ残酷な結末になるんだろうと不安を抱きながらラストまで突っ走り続けるしかないです。約150分の長丁場ですが、全くだらけさせてくれず、緊張感で息を呑み続けないといけないのです。

こういう映画にエロシーンはつき物ですよね。いわゆるエログロと言われるもの。このシーン必要なのか?って思わせる、いわゆる客寄せ的なエロシーンと感じることが多いのですが、本品には必要不可欠でした。人間の欲望を描くだけではなく、愚かさまで描ききります。個人的には、グロいシーンよりもむしろエロシーンの方が強烈に嫌悪感を感じ、後味を悪くさせました。

特に、黒沢あすかが演ずる村田の妻としての生き様が強烈でした。強い男に惹かれ、裏切る姿がむなしさすら感じてしまう。ラストの彼女の生き様は、同情すら抱いてしまうのです。愛してくれる男を裏切った。しかし最後は愛してくれる男に行き着いた。行き着いた先がまた強烈…。

1993年に起こった埼玉愛犬家連続殺人事件を参考とした物語で、園子温監督による実際の事件をベースとしたシリーズ「家賃3部作」の第1作目です。他2作品は『ヒミズ』『恋の罪』となりますが、他も衝撃的な作品となってます。

っていうか、実際にあった事件なんだね・・・。

INFORMATION

英題 COLDFISH
製作年 2010
監督 園子温
製作 杉原晃史
出演者 吹越満
でんでん
黒沢あすか
神楽坂恵
梶原ひかり
渡辺哲
配給 日活
受賞歴 日本アカデミー賞 最優秀助演男優賞
報知映画賞 監督賞&最優秀男優賞
ブルーリボン賞
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