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恐ろしくも悲しい残酷なラブストーリー!映画「ぼくのエリ 200歳の少女」のあらすじ・感想レビュー

「ぼくのエリ 200歳の少女」の映画情報

ぼくのエリ 200歳の少女上映日:2010年07月10日
製作国:スウェーデン
上映時間:115分
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STORY

内気で友達のいない12歳のオスカーは、隣の家に引っ越してきた不気味な少女エリに恋をする。しかしエリの正体は、人間の血を吸いながら町から町へと移り住み、200年間も生きながらえてきたバンパイアだった。

TRAILER

REVIEW

ネタバレあり。未見の方は注意ください!

数々の賞を受賞し、ハリウッドリメイクもされているほどの名作、そして禁断の恋の物語そんな映画を紹介します。

人間とヴァンパイアの切ない恋。といえば、これまでにも似たような作品はありましたが、圧倒的に美しく考えさせる名作でした。ジャンルはラブストーリーにしてましたが、ほぼホラーに近い内容です。

スウェーデンの非常に綺麗な雪化粧風景の中で、静かに淡々と進む幼い恋と残酷な殺戮…。相反する2つが見事に融合し美しさすら感じます。12歳の子供が主役だからといって映画の質も一切落としておらず、幼い2人の名演技に完全に心を奪われてしまいました。

いじめられっこのオスカーに勇気をくれるエリ。エリのおかげでオスカーはいじめられっこに仕返しをすることができました。暗い過去を持ったエリに好意を抱くオスカー。オスカーのおかげでエリの心に温かさがともりました。徐々に距離が近づいていく二人、しかし決して幸せとは呼べない禁断の恋なのです。

エリの父親として描かれていた男性、はっきりとした説明無いですが、彼もまたオスカーと同じくエリを愛してしまった一人なのでしょう。年齢が止まってしまったヴァンパイアに対し、刻々と年齢を重ねていく人間にとって一人だけ老いていくことは辛いことでしょう。次第に年齢が近いオスカーに惹かれていくエリに父親のような男が「今夜は会わないでくれ」と発した言葉が非常に印象的でした。命を懸けてまでエリを守る彼もまた魅せられた人間。

オスカーも必ず同じ運命をたどるんだよね...

一度は離れた決断をした二人だが、ラストのプールシーンでは無音の中、頭や腕が引きちぎられていく残酷な展開になり、エリの美しい顔のアップとオスカーの微笑みのおかげで、残酷シーンすら一転美しいシーンに変わってしまいました。モールス信号を送りながら愛を語らう、二人の未来はどうなっていくのでしょうか…。

いやー見事な作品でしたが、エリは本気の愛であったのか、生きていくために利用しようとしたのか、それは鑑賞者に判断はゆだねられます。私は、一度離れ戻ってきたことは本気の愛だったと信じたいです。(そうじゃないと、オスカーの未来が悲しすぎる)

最後にクレームを作品ではなく、日本の配給会社&映倫に出さないといけません。まずはタイトル。“200歳の少女”は余計です!タイトルでネタバレしているじゃないか。もう一つは、エリの着替えシーンでの股間のボカシです。これに関しては、本来は去勢された傷跡になっているのです。そうなんですエリは男性だったのです!オスカーは男であることを分かっていても愛を貫いたんです。ただ、ボカシを入れられているため、物語の重要なシーンで意味が全く伝わらないのです。(私もネットで調べて初めて分かりました)

フリーセックスで有名(性犯罪でも…)なスウェーデンに対し、まったく卑猥ではない映画の重要要素ににまでモザイクをかけてしまう、古い考えの日本のスタイルは呆れるばかりです。

INFORMATION

英題 Let the Light One in
製作年 2008
監督 トーマス・アルフレッドソン
製作 ヨン・ノードリング
カール・モリンデル
出演者 カーレ・ヘーデブラント
リーナ・レアンデション
ペール・ラグナル
ヘンリック・ダール
カーリン・ベリィクイスト
ペーテル・カールベリ
配給 ショウゲート
受賞歴 エンパイア賞 最優秀ホラー作品賞
英国インディペンデント映画賞 外国映画賞
ボディル賞 非アメリカ映画賞
他多数
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