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映画「チョコレートドーナツ」感想・レビュー:差別・偏見と闘う、真実の家族愛!

 

チョコレートドーナツ

チョコレートドーナツ

「チョコレートドーナツ」映画情報

オンライン鑑賞

Prime Video Rakuten TV

※時期により鑑賞できない場合あり。

あらすじ

カリフォルニアで歌手になることを夢見ながら、ショウダンサーとして日銭を稼いでいるルディと、正義を信じ、世の中を変えようと弁護士になったポール、そして母の愛情を受けずに育ったダウン症の少年マルコは、家族のように寄り添って暮らしていた。しかし、ルディとポールはゲイであるということで好奇の目にさらされ、マルコを奪われてしまう。

出典:映画.com

予告編

作品データ

原題 Any Day Now
製作年 2012年
製作国 アメリカ
上映時間 92分
監督 トラビス・ファイン
製作 トラビス・ファイン
クリスティン・ホステッター・ファイン
脚本 トラビス・ファイン
ジョージ・アーサー・ブルーム
メインキャスト アラン・カミング
ギャレット・ディラハント
アイザック・レイバ
受賞歴 ・トライベッカ映画祭観客賞
・シアトル映画祭観客賞
・シカゴ国際映画祭観客賞
他多数


 

「チョコレートドーナツ」映画解説

だいふく

数多くの映画賞を受賞した真実の家族愛を描いた作品なんだニャ!

作品解説

家族とは何か、愛とは何かを訴えた映画ですが、血のつながりのないダウン症候群の子供への無償の愛、そして男女でなく男性同士の同性愛を描いた映画です。

障がい者や同性愛者への差別や偏見を描いた作品ですが、今の時代でこそ少しその偏見は取り除かれつつあるんでしょうが、まだまだです。それが、本作が描くのは70年代なので、その時代の人たちからすると理解が出来ず変人扱いされる、それが真実の世界なのです。そういった中で、他人同士だった3人が、真実の家族の愛を守るために戦う映画であります。

 

そして、本作は全米中の映画祭で観客賞を総ナメにするという快挙を達成した映画でありますが、実話から生まれたと紹介しているのを見かけますが、似たような実話を参考にしてはいるらしいですが、実話から生まれたということまではいかないようです。

 

邦題の「チョコレートドーナツ」は良くできたタイトルなのですが、原題は、Any Day Now(いつの日か)です。主人公のディランがラストに歌う歌詞「Any day now, any day now, I shall be released.(いつの日か、いつの日にか解き放たれるだろう)」から引用されており、原題も素晴らしいと感じます。

チョコレートドーナツ

出典:(C)2012 FAMLEEFILM, LLC

素晴らしい演技

とにもかくにも本作は俳優の方々の演技力が素晴らしいのです。

 

中でも、ルディ役のアラン・カミングの魂を揺さぶる演技力は見事としかいいようがありません。アランあってこそのこの映画だったともいえるでしょう。1998年のミュージカル「キャバレー」ではトニー賞主演男優賞を受賞した実力は、本作で演技と歌両方でも魅せてくれました。アラン・カミング自体もバイセクシャルということも公表してからの本作ということも意味があるのかもしれません。

時には母親となり、時には恋する乙女となり、歌手にもなりと色々な役割を果たしたルディですが、強くもあり優しくもある、本当に素晴らし人だと思います。ラストで熱唱する「I Shall Be Released」には、感動を覚えます。

 

マルコを演じるのは、実際にダウン症候群であるアイザック・レイバです。いや、素晴らしい演技でした。演技に興味を持ち始めたようですが、本作では同じ障がいを持つ人たちにも勇気も与えるのではないでしょうか。それほど凄い演技力だったと思います。

彼の演技で一番印象的なシーンは、自分の部屋を持つことができうれし泣きをしたシーンでした。もう、あの涙だけで今までの人生がどれほど辛かったのかが表現されていました。

「チョコレートドーナツ」感想・レビュー

"人生のベスト10"に入る映画でございます。お勧めの映画は何?と聞かれた時には、必ずこの映画をお勧めする程ですが、お勧めして観てもらった方全員が、良かったと感想を言うほどの映画です。観る人によっては人生をも変えてしまうような映画であるかもしれません。学校の差別に対する教育映画としても流すべきと思える程ですね。

 

初めて鑑賞し観終わった時は、しばらく動けずに感傷に浸るしかなかったことを覚えています。本当の家族とは本当の愛とは何なんだろう。ラストの結末には、胸が締め付けられる思い出いっぱいになりました。なぜ、こんなにも優しいく温かい人たちが幸せになれないのだろう…、なぜ幸せな家族になれないのだろう…。悔しさすら覚えてしまいます。

 

マルコの事なんかどうでもいい大人たちの、偏見と差別はいったい何なのだろうか。本当の親でない同性愛者ということだけで、なぜ裁判でそこまでする必要があるのだろうか。特にポールの上司の行動の意味が分からなかったです。

チョコレートドーナツ

出典:(C)2012 FAMLEEFILM, LLC

 

ルディが言いました。

「一人の人生の話だぞ、あんたらが気にも留めない人生だ!」

ポールも言いました。

「この世界中で誰も彼を求めていない、私たち以外は。私たちは彼が欲しいんです。彼を愛しているんです。」

言葉が深く響きます。ほんとです、なんでマルコの幸せを第一に考えてあげ無いのだろうか…。本当の母親の元に戻されるマルコは何度も言うんですよ!

「ここは、おうちでない。」

と。。。なのに、なぜ…。

 

本作は、このように胸に刺さる名言が本当に多かったと思います。1つ1つの言葉が深く全てに意味があります。ルディが歌う歌詞ですらも。

 

本当に心に残る映画でした。何度みても涙がこぼれます。ただ、本作を観て思ったのは、現代社会でも問題となっている子供への虐待から守ってあげれないのと一緒ですよね。結局、昔も今も変わっていないのかもしれないと、思わせてくれる映画でもありました。

だいふく

悲しくて放心状態になるけど心に残る良い映画だったニャ!

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「ジョン・ウィック コンセクエンス」感想・レビュー:報いを受けるときが来た!

 

ジョン・ウィック コンセクエンス

ジョン・ウィック コンセクエンス

「ジョン・ウィック コンセクエンス」映画情報

あらすじ

裏社会の掟を破り粛清の包囲網を逃れたジョン・ウィックは、裏社会の頂点に立つ組織・主席連合から自由になるべく立ちあがる。主席連合の若き高官グラモン侯爵は、これまで聖域としてジョンを守ってきたニューヨークのコンチネンタルホテルを爆破し、ジョンの旧友でもある盲目の暗殺者ケインをジョンのもとへ差し向ける。そんな中、ジョンが日本の友人シマヅに協力を求めるため、大阪のコンチネンタルホテルに現れる。

出典:映画.com

予告編

作品データ

原題 John Wick: Chapter 4
製作年 2023年
製作国 アメリカ
上映時間 169分
監督 チャド・スタエルスキ
製作 ベイジル・イバニク
エリカ・リー
脚本 シェイ・ハッテンク
マイケル・フィンチ
メインキャスト キアヌ・リーブス
ドニー・イェン
ビル・スカルスガルド
イアン・マクシェーン
受賞歴 ハリウッド批評家協会ミッドシーズン映画賞


 

「ジョン・ウィック コンセクエンス」映画解説

だいふく

格闘に次ぐ格闘のひたすらのアクション映画だニャ!

作品解説

キアヌ・リーブスが伝説の殺し屋に扮した大ヒットアクション「ジョン・ウィック」シリーズの第4弾。

 

当初は2021年5月21日に公開予定だったが、COVID-19の大流行と、キアヌが『ジョン・ウィック4』と同日に公開される予定の『マトリックス レザレクションズ』への出演を決めたため、第4弾の公開時期が2022年5月に延期されていたことを明らかにした。

 

キアヌは、映画が成功する限り、続編を作り続けることを明言したが、配給会社のライオンズゲートは4作目と5作目を連続して撮影するつもりだったが、2021年3月にその計画を取り下げている。

関連作品

【シリーズ作】

ジョン・ウィック

ジョン・ウィック:チャプター2 

ジョン・ウィック:パラベラム

「ジョン・ウィック コンセクエンス」感想・レビュー

もうね、169分ずーっと戦っているんですよ。1~3作目も格闘が凄かったですが、4作目はもうこれでもかってボリュームの格闘シーン。その戦う場所も様々で、まるで格闘ゲームでも観ているようです。1つの映画で格闘シーンを見た最長記録鴨と思えるくらい。

ジョン・ウィック コンセクエンス

(R), TM & (C)2023 Lions Gate Entertainment Inc. All Rights Reserved.

 

映画上のジョン・ウィックは、基本無敵なんですが、役に劣らずキアヌは元気ですよね。この時ほぼ60歳の年齢ですよ。それがこんな格闘シーンを演じれるなんて、すごいとしか言いようがありません。撮影では絶対に身体を色々痛めながらなんだろうなって思いました。撮影場所も、ベルリンとパリで製作が開始され、日本やニューヨークでも行われたとのことで、移動だけでもそのタフさがうかがえます。

 

本作は、日本愛も結構あったので楽しめましたね。大阪コンチネンタルステージといいましょうか。ホテル内での真田広之やリナ・サワヤマも入り乱れた格闘は面白かった。なんといっても、日本の描き方が一世代昔のハリウッドが描く日本のようで、こんなの日本ではないと思いながらも、それが楽しかった気がします。あと、盲目の暗殺者ケインなんかは、座頭市を思い浮かべますね。

ジョン・ウィック コンセクエンス

(R), TM & (C)2023 Lions Gate Entertainment Inc. All Rights Reserved.

 

楽しすぎて、長丁場でしたがあっという間でした。あ、でもジョン・ウィックはもうこれでラストなのかな?って感じですので、そこは寂しいなぁ。

だいふく

ジョン・ウィックの物語はこれで終わりなのかニャ

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「ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー」感想・レビュー:細部までこだわったマリオワールド!

 

ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー

ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー

「ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー」映画情報

あらすじ

ニューヨークで配管工を営む双子の兄弟マリオとルイージが、謎の土管を通じて魔法に満ちた世界に迷い込む。はなればなれになってしまった兄弟は、絆の力で世界の危機に立ち向かう。マリオとルイージに加え、ピーチ姫、クッパ、キノピオ、ドンキーコング、ヨッシーなど原作ゲームシリーズでおなじみのキャラクターが多数登場する。

出典:映画.com

予告編

作品データ

原題 The Super Mario Bros. Movie
製作年 2023年
製作国 アメリカ・日本合作
上映時間 94分
監督 アーロン・ホーバス
マイケル・ジェレニック
製作 クリス・メレダンドリ
宮本茂
脚本 マシュー・フォーゲ
メインキャスト クリス・プラット
チャーリー・デイ
アニヤ・テイラー=ジョイイ
ジャック・ブラック
受賞歴 -


 

「ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー」映画解説

だいふく

みんな大好きマリオの映画化だニャ!

作品解説

世界的人気の任天堂のアクションゲーム「スーパーマリオ」シリーズを、「怪盗グルー」「ミニオンズ」「SING シング」シリーズなどのヒット作を手がけるイルミネーション・スタジオと任天堂が共同でアニメーション映画化。

 

監督は、『トロールハンター』を手がけたノルウェー人監督アンドレ・ウーブレダルで、映画の方向性やジャンルがまったく違う作品となりました。

スーパーマリオ映画化

実は、『スーパーマリオ』の映画化は、1986年の日本のアニメーション映画『スーパーマリオブラザーズ ピーチ姫救出大作戦!』、1993年のアメリカの実写映画『スーパーマリオ 魔界帝国の女神』に次いで3作目になります。

 

過去作が、批評的にも商業的にも失敗した後、任天堂は、自社の作品を映画化する際のライセンス供与に慎重になったといわれています。満を持して20年の時を経て、任天堂とイルミネーションが共同製作し、ユニバーサル・ピクチャーズが配給するにこぎつけました。

「ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー」感想・レビュー

GW真っ只中に行ってまいりましたが、映画館は超満員です。しかもマリオの映画化ということで、そりゃ老若男女の全層に人気なので、ものすごい多くの人でした。そんな私も、小学生ではファミコンでスーパーマリオをやった世代。一緒に行った子供は、SWITCHでマリオカート等を遊んでいる世代。親子そろって、ワクワクしながら観れる映画ですね。

ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー

(C)2022 Nintendo and Universal Studios. All Rights Reserved.

 

まず見ていて思ったのが映画全般に、ゲームをかなり意識して作られているということです。映像も1つ1つのアイテムもキャラも音楽も。マリオファンならニヤリとする場面ばかりで楽しむことができます。

 

物語も完全オリジナルと言うわけでもなく、ゲームにある程度沿っているのですよね。ただ、その中でも面白いオリジナル性も入れつつ、そしてそれぞれのキャラの個性の描き方も面白く感じました。強いピーチ、恋するクッパ、ダメ配管工のマリオブラザーズなど、キャラを引き立てるには十分面白い設定です。

 

世界観はどうするんだろうと思いましたが、マリオの現生とキノコ王国などの世界線を分けて作られているのも、分かりやすくて良かったと思います。また、マリオカートやルイージマンションのステージなどもちゃんと設けられているのも、楽しかったです。

ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー

(C)2022 Nintendo and Universal Studios. All Rights Reserved.

 

興行収入はものすごい勢いのようで、最終的にはどこまで伸ばすのだろうと思いますが、親子で行ける映画と、超有名なキャラの映画化は強いなと思いました。ただ、単なる話題だけの映画化ではなく、そこはさすがイルミネーション・スタジオが作っているだけあって面白いのなんのって。

 

親子で楽しめる映画は素晴らしいですね。エンドロール後にも映像があり、おそらく続編も作られそうな感じですので、また次作も観に行きたいと思います!

だいふく

子供の頃の懐かしい時代に帰れる映画なんだニャ~

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「ジェーン・ドウの解剖」感想・レビュー:この死体は生きている

 

ジェーン・ドウの解剖ム

ジェーン・ドウの解剖

「ジェーン・ドウの解剖」映画情報

オンライン鑑賞

Prime Video Rakuten TV

※時期により鑑賞できない場合あり。

あらすじ

バージニア州の田舎町で息子のオースティンとともに遺体安置所と火葬場を経営するベテラン検死官トミー。ある夜、保安官から入った緊急の検死依頼は、一家3人が惨殺された家屋の地下から裸で発見された身元不明女性、通称「ジェーン・ドウ」の検死だった。解剖を進めていく中で、遺体に隠されたある事実が判明し、閉ざされた遺体安置所にさまざまな怪奇現象が発生する。

出典:映画.com

予告編

作品データ

原題 The Autopsy of Jane Doe
製作年 2016年
製作国 イギリス
上映時間 85分
監督 アンドレ・ウーブレダル
製作 フレッド・バーガー
エリック・ガルシア
脚本 イアン・ゴールドバーグ
リチャード・ナイン
メインキャスト エミール・ハーシュ
ブライアン・コックス
オフィリア・ラビボンド
受賞歴 ・シッチェス・カタロニア国際映画祭審査員特別賞
・オースティン・ファンタスティック映画祭最優秀作品賞
・ファンタスティック・フェスティバル最優秀作品賞


 

「ジェーン・ドウの解剖」映画解説

だいふく

ジェーン・ドウの死体が魅力的の映画だニャ…

作品解説

見ごたえ十分そして古典的の中に新感覚な要素を入れたホラー。怖さ、グロさ、緊張感、ミステリー、オカルト、そして親子愛と、これだけの要素をたった86分という時間で描き切った見事な作品。時間の割には、内容濃ゆ過ぎて、いい意味で疲弊する。。。

 

監督は、『トロールハンター』を手がけたノルウェー人監督アンドレ・ウーブレダルで、映画の方向性やジャンルがまったく違う作品となりました。

「ジェーン・ドウの解剖」感想・レビュー

結末が予測できるネタバレ度

これでもかってくらい、解剖シーンが見させられます。体内に脳にと非常にグロいシーンがずーっと続く。耐性ない人はここで辛いでしょう。が、いやいやグロいだけでない。オルウェン・ケリー演じるジェーン・ドウが神秘的かつ美しく、解剖されていく姿も一種の芸術と思えるほど。

 

そして彼女は身動き一つせず解剖されるだけなんです。一言も発生せず、瞬きもせず、なすがままに解剖されていく。でも、この何も動かず解剖されていくにつれ、恐怖な異変が次々と起こっていく。

 

前半の解剖攻めから、後半は霊なのか悪魔なのかもうなんだかわからないままの展開。死体が徘徊してしまうのですが、単純にゾンビみたいなものではなく、なにか日本で描かれる幽霊的な非常に不気味に暗闇から現れるので怖い。さらには、この日の死体安置所には個性的な死体ばかりが置かれていたから、たまったもんじゃない。冒頭で、息子の彼女が死体を見たいってのは後の恐怖への前置きになっていたのですね。あの鈴といい、久しぶりに緊張感で手を握るドキドキ感を体験させてもらいました。

 

そして、本作、単に恐怖だけではないのがまた面白いところで、親子愛がいたるところに見え隠れします。しかも母を亡くした父と息子という男二人で支えながら戦うのです。単なる怖がらせるだけのホラーとは違いとても応援したくなる良いお役でした。あの親子だからこそ、ある意味ここまでジェーン・ドウと戦えたのではないか、そう思えます。(実際にここまでジェーン・ドウの過去を明かしたのは、彼らだけでしょう)

ジェーン・ドウの解剖

出典:(C)2016 Autopsy Distribution, LLC. All Rights Reserved

 

いやー、低予算で作られた映画なのでしょうが、ここまで面白い。
やっぱりホラーはお金かけてなんぼではなく、素晴らしい脚本と撮影技術ですね。

 

しかし何度も言いますがジェーン・ドウ美しかった!

(死体の方が美しいと思えるのは私だけ!?)

ジェーン・ドウの解剖

出典:(C)2016 Autopsy Distribution, LLC. All Rights Reserved

だいふく

ゾクゾクする感覚で、かなり怖かったニャ~

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「LAMB ラム」感想・レビュー:おかしなことが静かに淡々と進んでいく…

 

LAMB ラム

LAMB ラム

「LAMB ラム」映画情報

オンライン鑑賞

Prime Video

※時期により鑑賞できない場合あり。

あらすじ

山間に住む羊飼いの夫婦イングヴァルとマリアが羊の出産に立ち会うと、羊ではない何かが産まれてくる。子どもを亡くしていた2人は、その「何か」に「アダ」と名付け育てることにする。アダとの生活は幸せな時間だったが、やがてアダは2人を破滅へと導いていく。

出典:映画.com

予告編

作品データ

原題 Lamb
製作年 2001年
製作国 アイスランド・スウェーデン・ポーランド合作
上映時間 106分
監督 バルディミール・ヨハンソン
製作 フロン・クリスティンスドッティル
サラ・ナッシム
脚本 ショーン
バルディミール・ヨハンソン
メインキャスト ノオミ・ラパス
ヒナミル・スナイル・グブズナソン
ビョルン・フリーヌル・ハラルドソン
イングバール・E・シーグルズソン
受賞歴 第74回 カンヌ国際映画祭ある視点部門


 

「LAMB ラム」映画解説

だいふく

かなり奇抜でおかしな映画なんだだニャ…

作品解説

カンヌ国際映画祭「ある視点」部門で受賞し、A24が北米での配給権を獲得したスリラー映画です。アイスランド映画史上最高のオープニングを記録した話題作でもあります。また、第94回アカデミー賞国際長編部門アイスランド代表作品に選出されています。

 

監督は、「ローグ・ワン スター・ウォーズ・ストーリー」などの特殊効果を担当したバルディミール・ヨハンソンの長編監督デビュー作となります。

 

アイスランドの人里離れた田舎で暮らす羊飼いの夫婦が、羊から産まれた“羊ではない何か”を育てていく……という奇妙な物語で超問題作ともいわれている映画。

アイスランドの羊

監督の生まれ故郷でもあるアイスランドの羊は、1,100年ほど前に種が持ち込まれて以来、他と一切交配していない世界でも希少な純血種として有名です。

 

そのことを知ると、突如産まれたアダの異端ぶりがより際立って感じと思います。いったいどうして産まれたのかは、映画の最後まで分からないですし、理解が不可能なのです。

「LAMB ラム」感想・レビュー

結末が予測できるネタバレ度

なんだろう。この映画を観ながらどんな感情で観ているか分からなくなりました。ホラーでもない、ヒューマンドラマでもない、サスペンスでもない。ただ、不条理な出来事が淡々と進んでいく…。

 

理由も語られず、自然と産まれた顔がヒツジ、身体が人間の子供。疑うこともなく、我が子として育てていく、羊飼いの夫婦。おかしなことなのに、淡々と物語は進んでいく。何も異常が無いように。なんなんだ、この映画はと言う感情が芽生えてきます。

LAMB ラム

出典:(C)2021 GO TO SHEEP, BLACK SPARK FILM &TV, MADANTS, FILM I VAST, CHIMNEY, RABBIT HOLE ALICJA GRAWON-JAKSIK, HELGI JOHANNSSON

 

弟の存在もいまいちよく分からなかった。良い人なのか悪いやつなのかも。正直、どっちつかずの人物なのが、また奇妙に思える存在でした。

 

色々よく分からないのに、アイスランドの見事な景色とセリフやら音楽少なめのためか、なんだかあっという間に観終わった気もします。面白かったのか?面白くなかったのかも、分からないまま終わってしまった不思議な映画でした。そして、鑑賞後は何か得るものがあったのだろうか?と思えてしまいました。

 

一つだけ、残念なのはラストに登場する、ある羊?の存在でした。おかしなことが淡々と進んでいく物語が良かったのに、なんだか、最後で台無しになった気分にもなったのが少し残念でした。

LAMB ラム

だいふく

ちょっとどういう感情で終わっていいか分からなかったニャ~

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映画「スマホを落としただけなのに 囚われの殺人鬼」感想・レビュー:悲劇は終わらない!

 

スマホを落としただけなのに 囚われの殺人鬼

スマホを落としただけなのに 囚われの殺人鬼

「スマホを落としただけなのに 囚われの殺人鬼」映画情報

オンライン鑑賞

Prime Video Rakuten TV

※時期により鑑賞できない場合あり。

あらすじ

長い黒髪の女性ばかりが狙われた連続殺人事件の解決から数カ月後。同じ現場から新たな身元不明の死体が発見された。捜査にあたる刑事・加賀谷は、かつて自分が逮捕した連続殺人鬼・浦野のもとへと向かう。獄中にいる浦野が口にしたのは、浦野が師と仰ぐ「M」というダークウェブ上に存在する謎の人物だった。一方その頃、加賀谷の恋人である美乃里に謎の男の影が迫っていた。

出典:映画.com

予告編

作品データ

原題 スマホを落としただけなのに 囚われの殺人鬼
製作年 2020年
製作国 日本
上映時間 118分
監督 中田秀夫
脚本 大石哲也
メインキャスト 千葉雄大
成田凌
白石麻衣
鈴木拡樹
受賞歴 -


 

「スマホを落としただけなのに 囚われの殺人鬼」映画解説

だいふく

若手男性俳優陣の2人に注目の映画だニャ!

作品解説

志賀晃の同名ミステリー小説を映画化した、「スマホを落としただけなのに」の続編になります。前作では、北川景子が主演でしたが、続編の本作では特別出演枠でのチョイ役の立ち位置となり、前回で活躍した千葉雄大演じるトラウマを抱えた刑事の加賀谷が主人公となり物語が進みます。

監督は前作に引き続き、「リング」が代表作の中田秀夫監督がメガホンを取っており、前作に続くヒットを期待したところもあるでしょうが、公開時期が2020年2月とコロナ禍が社会問題となってきた時期と重なってしまい、思うように伸びずに終わってしまった結果となりました。

 

前作のレビューはこちら

「スマホを落としただけなのに 囚われの殺人鬼」感想・レビュー

まず、最初にツッコミたい!「スマホを落としただけなのに」ってそこか~ぃってラストで思わず叫びました。このタイトル今回の事件と全然関係ないんですもん。ラストのラストで無理やりタイトルを帳尻合わせただけですよね。

そして、何故お笑い要素を入れたのだろうか?飯尾和樹演じるサイバーセキュリティ対策室の室長による所々のギャグシーンはいるのだろうか?アキラ100%の裸芸は必要だったのだろうか?単純に事件映画として真面目には作らなかったのは何故だろうと感じます。なんだか折角ミステリー映画な展開なのに、おかげで映画が安っぽく感じましたよね。緊張感がないといいますか、残念でありません。

 

それを除いてみると、前作では犯人であった成田凌演じる浦野の存在が目立っていました。刑事が獄中の犯人に捜査協力を依頼するという内容は、まさに「羊たちの沈黙」を連想はしますので二番煎じかと思いましたが、IT技術を駆使したという点では現代風という面白さがありました。また、成田凌の怪演も相まって凄みも感じる存在でしたね。

 

負けじと、千葉雄大演じる刑事の加賀谷の存在も見どころで、母からの虐待というトラウマを抱えながら迷走感漂いつつ犯人を追っていく演技にも注目でした。その母からの虐待と言う過去が、浦野との共通点でお互い共感しつつも、大人になり進んだ道が正反対で決して認め合うことも無いという、微妙な関係性が面白くも感じます。

スマホを落としただけなのに 囚われの殺人鬼

出典:映画.com

 

ただ、ちょっと加賀谷の恋人の白石麻衣演じるヒロイン松田美乃里にはイライラ感が感じましたね。母のトラウマに苦しんでいる人に、その気持ちも考えずに、母親に会ってあげてってよく言えたな(無理やり母親の共に連れて行こうとした)と思いましたし、とにかく相談する相手のチョイスもイマイチですね…。

スマホを落としただけなのに 囚われの殺人鬼

出典:映画.com

 

続編となった本作ですが、全体的な感想としては、犯人捜しという謎解き要素もしっかり入っており、ミステリー映画としてはなりたってましたが、前回同様やっぱり映画としてはもう一歩だったなぁというのが率直な感想です。特に冒頭でも書いたように、「スマホを落としただけなのに」というタイトル負け感がそういう気持ちにさせている影響が大きそうです。面白くなくはないんですがね…。

 

そして、まだ続くんかーーーい!!!

だいふく

スマホ落として幸せパターンはこの映画では違うと思うニャ!

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映画「THE FIRST SLAM DUNK」感想・レビュー:26年ぶりに蘇るバスケットボールの名作漫画!

 

リング

THE FIRST SLAM DUNK

「THE FIRST SLAM DUNK」映画情報

あらすじ

原作の最終戦におけるインターハイ第2回戦・山王工業高校との試合、および読み切り作品『ピアス』の設定を取り入れた宮城リョータの過去や、ラストシーンでは原作の最終回後のリョータ、および沢北栄治が描かれる。

予告編

作品データ

原題 THE FIRST SLAM DUNK
製作年 2022年
製作国 日本
上映時間 124分
監督 井上雄彦
原作 井上雄彦
脚本 井上雄彦
メインキャスト 仲村宗悟
笠間淳
神尾晋一郎
木村昴
三宅健太
受賞歴 -


 

「THE FIRST SLAM DUNK」映画解説

だいふく

26年前に週刊ジャンプに連載していた、大迫力なバスケットボールの映画化なんだニャ!

作品解説

1990年~1996年まで「週刊少年ジャンプ」で連載された、名作バスケットボール漫画「SLAM DUNK」を新たにアニメーション映画化した作品です。原作者の井上雄彦が監督・脚本を手がけ、高校バスケ部を舞台に選手たちの成長を描き出している。

 

「The Birthday」がオープニング主題歌、「10-FEET」がエンディング主題歌を務め、作曲家・音楽プロデューサーの武部聡志と「10-FEET」のTAKUMAが音楽を担当しています。

宮城リョータが中心に

SLAM DUNKといえば、桜木花道を中心に個性的な5人が主役ですが、映画ではあえて宮城リョータの過去を触れながらも中心に描いています。

 

そのことについて、井上雄彦は「連載時、僕は20代だったから高校生側の視点のほうが得意というか、それしか知らなかったんです。そこから年をとって視野が広がり、描きたいものも広がってきた」と述べているそうです。

 

なお、本作で描かれる宮城リョータの過去の物語は、週刊少年ジャンプ特別読切『ピアス』に描かれた物語になります。

「THE FIRST SLAM DUNK」感想・レビュー

やばい、鳥肌です!完全に私は、SLAM DUNK世代でリアルで観ていたので、原作が最終回を迎えてから実に26年という歳月でまさか映画館で鑑賞できるとはおもっていませんでした。しかも小学生の子供と行ったのですが、まさか親子でSLAM DUNKの映画を見に行くなんて!

THE FIRST SLAM DUNK

(C)I.T.PLANNING,INC.
(C)2022 SLAM DUNK Film Partners

 

ワクワクからの、いきなりのオープニングで、The Birthdayの「LOVE ROCKETS」のかなり渋い曲が流れつつ、手書きから始まる湘北高校バスケ部メンバーと山王工業高校の登場シーンが痺れます。かっこよすぎじゃないですか!

 

映画に関しての予備知識を全く入れず鑑賞したのですが、宮城リョータ中心に描いているのには驚きでした。そしていきなりの、山王工業高校戦ときましたからさらにびっくりです。(桜木花道は、最後くらいで目立たなかったですねw)

でも、リョータの過去を振り返りながらの、映画全般にわたっての山王工業高校戦集中にしたからこそ、面白かったんだと思います。世間の評価もめちゃくちゃ高いのですが、余計な物語がない理由も良かったんじゃないですかね?

 

そして、試合が面白すぎ!バスケットボールがこんなに迫力満点で描かれるとは思ってもいなかった。実写では絶対無理な細かさやスピード感も、日本が誇るアニメーション技術で見事に表現されていましたね。なんでもCGアニメーションということで、CGが駆使されていたんですね。お見事でした。

 

韓国や中国のアジアでも、さっそくブームになっているようです。日本もまだまだSLAM DUNK熱は冷めないでしょう。久しぶりに、漫画全巻読んでみようかなっても思います。

だいふく

渋すぎて感動したニャ!

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「ウィッカーマン(1973)」感想・レビュー:異様な世界観の奇祭を描く伝説のカルト映画!

 

ウィッカーマン

ウィッカーマン

「ウィッカーマン(1973)」映画情報

オンライン鑑賞

Prime Video Rakuten TV

※時期により鑑賞できない場合あり。

あらすじ

スコットランド警察に勤める中年の巡査部長ニールは、ヘブリディーズ諸島の孤島、サマーアイル島で行方不明になった少女を探してほしいという匿名の手紙を受け取る。捜査のため島にやってきたニールは、島民がキリスト教普及以前のケルト的宗教生活を送っていることを知る。厳格なキリスト教徒のニールは島民の特異な風習に嫌悪感を抱きながらも捜査を続けた結果、少女は島の宗教儀式の生贄として殺されたのではないかと疑い始める…。

出典:Amazon.co.jp

予告編

作品データ

原題 The Wicker Man
製作年 1973年
製作国 イギリス
上映時間 88分
監督 ロビン・ハーディ
製作 ピーター・スネル
脚本 アンソニー・シェイファー
メインキャスト エドワード・ウッドワード
クリストファー・リー
受賞歴 -


 

「ウィッカーマン(1973)」映画解説

だいふく

かなり、おかしな映画だニャ…

作品解説

1970年代のイギリス製作伝説のカルト映画として知られ、後の2006年には、ニコラス・ケイジ主演でリメイクもされています。また、監督が自ら再編集した最終版が2019年に公開されています。

 

テーマは宗教。宗教の自由、そして宗教の怖さを異様な雰囲気で表現した作品と言えましょう。2006年のリメイク版と異なるのが、この独特の雰囲気ですがオリジナルでしか味わえない空気感となっています。

 

権利の問題などから様々な長さのヴァージョンが存在したカルト映画で、ケルト人の民族学的風習に裏打ちされた怪しくもどこかのどかな物語をミステリー、ホラー、ポルノ、ミュージカルなど様々な要素を混じえて描く作品。

 

いわゆる「奇祭映画」に位置づく映画ですが、最近では奇才映画と言えば『ミッドサマー』が有名ですが、内容はほぼ近いものがあります。

関連作品

【リメイク】

ウィッカーマン(リメイク版)

【類似作】

ミッドサマー

ウィッカーマンという儀式

古代ガリアで信仰されていたドルイド教における供犠・人身御供の一種で、巨大な人型の檻の中に犠牲に捧げる家畜や人間を閉じ込めたまま焼き殺す祭儀のことらしいです。「Wicker」は「編み細工」、「Man」は「人」という意味となり、映画にとって重要な意味をなす儀式となります。

 

このような人身御供は、ガリアのローマ化によって絶えたと思われるが、近世になって、ケルト人への関心の高まりとともに、ウィッカーマンは人々の好奇心をかきたて、さまざまな想像画が描かれてきた。

「ウィッカーマン(1973)」感想・レビュー

結末が予測できるネタバレ度

へ~ほ~♪

っと裸で歌い誘う美女、隣の部屋で欲に耐え続ける童貞おじさんの警官という前半からとんでもシーンが飛び出します。冒頭からこの映画の異様さが伺える1シーンです。この後もミュージカル映画!?と思ってしまうような全編を彩るフォークソングが続くのですが、歌が意味不明と、この映画を最後まで観るんためには世界感に慣れる必要があります…。

ウィッカーマン

出典:(C)2019 CANAL

 

閉鎖的な島全体の宗教観は、セックスに明け暮れ、男性性器を崇め、子供の頃から徹底した歪んだ性教育と島民は欲望のまま生きています。そんな中で行方不明の少女を探すために島に訪れた、根っからのキリスト教徒の警官ハウイーには絶対にありえない世界でした。それもそのはず、結婚するまで童貞を守るという、ド真面目一直線な真っ直ぐ人間なのです!まさしく島の人たちと正反対の性格のハウイーという面白い構図なのです。

 

捜索のため島には訪れたが、なぜか知らぬ存じぬの島民たち。挙句の果ては捜索を依頼した少女の母親までそんな娘は知らない!言われる始末で、普通の警官ならここでめげてしまいそうなんですが、真面目一直線のハウイーは、存在するかもわからないたった一人の少女のために、一生懸命も頑張り続けるのでした。

 

地獄へと突き落とされるとも知らずに・・・。

 

前半の異様な雰囲気そのままで、後半は一気に盛り上がっていきます。島の豊作を願ういけにえの祭りは、奇怪そのものの祭り。ハウイーは少女がいけにえにされると読み一人奮闘しますが、なんとも健気な姿…。ここらで観ている人は彼の結末は分かってくると思います。そうなんです。いけにえされるのはもちろん…。

ウィッカーマン

出典:(C)2019 CANAL

 

ウィッカーマンの中に閉じ込められ、「おお神よ!」と最後の最後までキリストを信じ救いを求め続けるのはハウイーでした。それを横目に、喜び歓喜しアホアホダンスを踊り続ける島民たち。この光景は救いようも無く残酷極まりない光景です。

ウィッカーマン

出典:(C)2019 CANAL

 

決して神は助けてくれず、キリスト教徒が異教徒に迫害される瞬間なのであります。いや違いますね、この島ではたった一人だけのキリスト教徒であるハウリーこそが異教徒なのでした。

だいふく

一生懸命ハウイーさんかわいそうだニャ~

「ウィッカーマン(1973)」関連商品

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映画「リング」感想・レビュー:世界にジャパニーズホラーと貞子を知らしめた!

 

リング

リング

「リング」映画情報

オンライン鑑賞

Prime Video Rakuten TV

※時期により鑑賞できない場合あり。

あらすじ

テレビディレクターの浅川玲子は、「見ると一週間後に死ぬ」と巷で噂されるビデオテープの存在を知る。親戚の娘も犠牲になったことを知り調査を開始するが、玲子自身もそのビデオを見てしまう。玲子は元夫である大学講師・高山竜司に相談し、ビデオの映像を分析。三原山の噴火に関係があることを突き止めた彼らは、大島へ向かう。

出典:映画.com

予告編

作品データ

原題 リング
製作年 1998年
製作国 日本
上映時間 95分
監督 中田秀夫
原作 鈴木光司
脚本 高橋洋
メインキャスト 松嶋菜々子
真田広之
中谷美紀
竹内結子
受賞歴 -


 

「リング」映画解説

だいふく

日本で最恐と呼ばれる映画なんだニャ!

作品解説

鈴木光司のベストセラー小説を、中田秀夫監督&高橋洋脚本で映画化し、配給収入10億円の大ヒットを記録したホラー映画です。その影響は、ハリウッドにまでも届き、ハリウッド版リメイクも上映され、中田秀夫監督はハリウッド映画の監督をするまでに押し上げた作品です。

 

第22回 日本アカデミー賞(1999年)に、主演女優賞(松嶋菜々子)、話題賞とノミネートされたのですが、惜しくも受賞にはいたらかったのですが、後のホラー業界に与えた影響は計り知れないです。

 

映画のキャッチコピーは、「ビデオに殺されるなんて。」今ではビデオテープと言う存在自体無くなてしまいましたが、当時ビデオテープはまだまだ主流で、何が録画されているんだろう?っと思ってしまうビデオテープはよくありました。うまくその状況を取り入れた作品であります。

そして、本作で登場する、山村 貞子は「貞子」の相性で映画以上に人気が出てしまったキャラクターで、「貞子」をテーマにした映画もできるほどでした。

関連作品

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【続編】

らせん

リング2

リング0 ~バースデイ~

【リメイク】

ザ・リング

ザ・リング2

【関連映画】

貞子

貞子3D

貞子3D2

小説と映画の違い

鈴木光司の小説と映画版には違いがかなりありますがその違いを紹介。

①原作小説は、謎解きを重視したミステリ色強いが、映画は完全にホラー!

②原作小説は、山村貞子をしっかり描いて呪いのビデオが作られるまでが分かるが、映画は山村貞子の背景はだいぶカットされている。

③原作小説は、主人公が男性だが映画は女性。小説で主人公であった、高山は元夫婦という設定になっている。

④高山が呪いのビデオの謎を解く手段が、原作小説では現実的な手法で呪いのビデオの解析を進めるが、映画では超能力を駆使してビデオの内容を明らかにしていく。

⑤呪いのビデオを見た者を写真に撮ると、顔が不気味に歪んで写るのは映画版のみ。

⑥貞子の容姿や動き、井戸やテレビからはい出すは映画版のみ。

リング

以上、大きな違い部分の紹介ですが、細かくは他にもあります。ただ、これだけ変化をつけても映画も抜群に面白い(抜群に怖い!?)のは、やはり素晴らしいとしか言いようがありません。

「リング」感想・レビュー

日本のホラーを世界に知らしめた、代表作的作品ですね。そして、最恐と呼ばれるにふさわしい映画だと思います。当時、映画館で観た時は正直、恐怖で死ぬかと思いました。ホラー耐性はそれなりにある方ですが、これほどまで映画館から出たいと思った映画は、これまでもこれからもないと思える程怖かったです。

しかも、映画を見る前に原作小説を読んでいました。TVドラマも見ていました。で、でも予習なんか関係なく、ほっっんと怖かったです。しばらく、夜一人で消したTVを見ると、ゾゾッとしました。

 

ジャパニーズホラーって、恐怖が独特なんですよね。湿っぽく暗い雰囲気に不気味な幽霊の存在…。外国のホラーと怖さの質が違います。外国ホラーは、ガツンと映像や音声で驚かせグロいシーン満載です。それに対して日本ホラーは、ジワジワ精神をつついてきます。ゾンビで育んだ歴史と四谷怪談で育んだ歴史の違いでしょうか???

 

当時、「ビデオテープ」というどこの家庭でもある物から恐怖が始まりますから、親近感がありすぎて、それがまた怖いのです。呪いのビデオの意味不明で不気味な映像、こんな映像見てしまったら、どんな人でも気持ち悪く不安になるでしょう。

リング

Golden Scene / Photofest / ゲッティ イメージズ

ビデオを見ると1週間後に死ぬっていう展開も凄い発想です。嫌がおうにも、死にたくなければ謎(呪い)を解くしかないんです。必死で、呪いを解くために主人公達が駆けずり回るんですが、だんだん謎が解けていくにつれ、さらに恐怖も同時に増していきます。もう怖いから観たくないって思っても、ついつい先が知りたくなるそんな映画でした。

 

松嶋奈々子演ずる役は、原作では男性なので少し違和感がありましたが、子供を必死で守ろうとする姿が現れており、映画としては正解だったと思います。子供に勝るものがない(怖さなんか子供のためなら)という親心が痛いほど感じられ適役だったと思います。しかし、お美しいこと!

リング

「リング」「らせん」製作委員会

 

そして、ラストシーン・・・。
言いたいことが分かりますよね・・・。

(||゚Д゚)ヒィィィ!(゚Д゚||)

日本ホラーの歴史に残る名シーンでしょう。日本国民、いや世界の人々にぬぐいきれない恐怖を与えたシーンです。もうこのシーンは絶対見たくない!

 

ラストシーンの動画がありました。勇気ある方だけご覧ください…。

 

だいふく

最近は冴えないジャパニーズホラー多いニャんだが、この時代のような最恐のジャパニーズホラーの復活を祈るばかりだニャ!

「リング」関連商品

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映画「すずめの戸締まり」感想・レビュー:扉の向こうには、すべての時間があった…

 

すずめの戸締まり

すずめの戸締まり

「すずめの戸締まり」映画情報

オンライン鑑賞

Prime Video Rakuten TV

※時期により鑑賞できない場合あり。

あらすじ

九州で暮らす17歳の岩戸鈴芽(すずめ)は、扉を探しているという旅の青年・宗像草太と出会う。彼の後を追って山中の廃墟にたどり着いたすずめは、そこだけ崩壊から取り残されたかのようにたたずむ古びた扉を見つけ、引き寄せられるようにその扉に手を伸ばす。やがて、日本各地で次々と扉が開き始める。扉の向こう側からは災いがやって来るため、すずめは扉を閉める「戸締りの旅」に出ることに。数々の驚きや困難に見舞われながらも前へと進み続けるすずめだったが……。

出典:映画.com

予告編

作品データ

原題 すずめの戸締まり
製作年 2022年
製作国 日本
上映時間 121分
監督 新海誠
原作 新海誠
脚本 新海誠
主な声優 原菜乃華
松村北斗
深津絵里
染谷将太
受賞歴 -


 

「すずめの戸締まり」映画解説

だいふく

新海誠監督の最新作長編アニメーションだニャ!

作品解説

「君の名は。」「天気の子」の新海誠監督が、日本各地の廃墟を舞台に、災いの元となる「扉」を閉める旅に出た少女の冒険と成長を描いた長編アニメーション。

 

若手俳優の原菜乃華が、オーディションを経て主人公すずめ役の声優に抜擢され、草太役は声優初挑戦の「SixTONES」の松村北斗となり、音楽では、新海監督と3度目のタッグとなる「RADWIMPS」が、作曲家の陣内一真とともに担当しています。

 

キャッチコピーは「行ってきます。」「扉の向こうには、すべての時間があったー」です。

関連作品

【前作】

君の名は

天気の子 

「すずめの戸締まり」感想・レビュー

素晴らしい作品に尽きる。タイトルから予想しなかった展開が繰り広げられ、日本列島駆け巡る旅は、面白おかしくも考えさせられ、最後にはハッと気づき涙が止まらない映画でした。ものすごく深い作品でした。

すずめの戸締まり

(C)2022「すずめの戸締まり」製作委員会

 

地震をテーマにしている映画に付き、日本人にとっては非常にセンシティブな内容で見る人にとっては、辛いと思う人も多いかもしれません。まして映画内では、緊急地震速報のアラーム音が頻繁になってしまう。それでも監督はあえて作ったといっても過言ではないでしょう。それは、忘れてはならないもの、ただ乗り越えていかないといけないものでもあるからです。

 

そして題名でもある、扉がとても重要でした。見える風景がある扉の向こうには行けないのです。しかし、扉の向こうに行く必要がある。さらには、”ミミズ”が出てくるのもまた扉です。全国にある扉をめぐって、核心に触れていくたびに、鑑賞者はだんだんこの旅が向かう場所も分かっていきます。

すずめの戸締まり

(C)2022「すずめの戸締まり」製作委員会

 

ネタバレになるので深くは言えませんが、ラストは涙が止まりませんでした。映画を観終わって、エンドロール中に出ていく人が居ませんでした。エンドロールは最後まで見るときめていますが、映画館で誰も出て行かない映画は初めてでした。それほど、日本人の我々には深い映画なのです。

 

新海誠監督作品ということで、『君の名は』『天気の子』に続く3部作とも紹介されていたりしますが、いやこれ前2作とは全く違う、そして別格な映画と思いました。さらに前2作は常に歌というスパイスを効かせた映画でしたが、本作はその歌は劇中ではかなり控えめ、ここの違いもあります。あえて歌のスパイスを入れ込まず、ラストだけしっかり持ってくる、本作はこれが見事にはまりました。

ただ、この3部作は自然災害というテーマでは繋がってはいますね。

 

さて、物語の深さには感動ばかりですが、ちゃんとアニメとしての可愛いキャラや笑いどころもたくさんあって、癒される時間もたくさんありました。楽しい癒しの時間→真剣に戦う時間と交互に来るようなイメージです。

すずめの戸締まり

(C)2022「すずめの戸締まり」製作委員会

 

アニメーションの素晴らしさ、風景などの映像美、魅力的なキャラと演出と、新海誠監督の集大成!?っと思える程の、素晴らしい作品でした。きっと、世界的にもヒットするに間違いないでしょう。

 

あぁー、すぐにまたもう一回観たくなった~。

だいふく

ラストはボロ泣きだったニャ。

「すずめの戸締まり」関連商品

 

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映画「ランボー ラスト・ブラッド」感想・レビュー:ランボー最後の戦い!

 

ランボー ラスト・ブラッド

ランボー ラスト・ブラッド

「ランボー ラスト・ブラッド」映画情報

オンライン鑑賞

Prime Video Rakuten TV

※時期により鑑賞できない場合あり。

あらすじ

グリーンベレーの戦闘エリートとして活躍していたジョン・ランボーは、いまだベトナム戦争の悪夢にさいなまれていた。ランボーは祖国アメリカへと戻り、故郷のアリゾナの牧場で古い友人のマリア、その孫娘ガブリエラとともに平穏な日々を送っていた。しかし、ガブリエラがメキシコの人身売買カルテルに拉致されたことで、ランボーの穏やかだった日常が急転する。娘のように愛していたガブリエラ救出のため、ランボーはグリーンベレーで会得したさまざまなスキルを総動員し、戦闘準備をスタートさせる。

出典:映画.com

予告編

作品データ

原題 Rambo: Last Blood
製作年 2019年
製作国 アメリカ
上映時間 101分
監督 エイドリアン・グランバーグ
製作 アビ・ラーナー
ケビン・キング・テンプルトン
脚本 マシュー・シラルニック
シルベスター・スタローン
メインキャスト シルベスター・スタローン
イベット・モンレアル
セルヒオ・ペリス=メンチェータ
受賞歴 -


 

「ランボー ラスト・ブラッド」映画解説

だいふく

11年ぶりのランボー復活なんだニャ!

作品解説

1982年に1作目が製作された人気アクション「ランボー」のシリーズ第5弾で最終章となり、前作「ランボー/最後の戦場」から実に11年ぶりの続編となります。

「ランボー」シリーズといえば、シルヴェスター・スタローンの代表作であり、「ロッキー」シリーズを含めて、アクションスターとしての地位を不動のものとした映画でもあります。

 

シルヴェスター・スタローンは、前作「ランボー/最後の戦場」の来日会見では続編製作に意欲を示しており、誰しもが前作がランボー最後と思っていた中、アッと驚く意思表示となり、その時「メキシコで500人くらいの女性が拉致されている現実を踏まえた設定で、現代的な西部劇を描きたい」と語っている。

本作では、その通りの脚本となったが、生々しい暴力シーンが、メキシコに対する人種差別や外国人嫌悪につながるとして非難を受けたというエピソードもあります。

関連作品

※タイトル後に外部リンクアイコンがあるものはAmazonに飛びます。

【前作】

ランボー

ランボー/怒りの脱出

ランボー3/怒りのアフガン

ランボー 最後の戦場

「ランボー ラスト・ブラッド」感想・レビュー

ランボーシリーズと言えば、子供の頃に今は亡き父に良く映画館に連れて行ってもらい観ていた懐かしい映画です。シルヴェスター・スタローンの戦う姿がかっこよく子供ながらに興奮しながら鑑賞していた記憶が今でも残っています。

そのシルヴェスター・スタローンは実に、このレビューを書いている年で74歳です!いや~時間がたちました。(そして自分も歳を取りました…)でも、おじいちゃんともいえる年齢でもがっつり戦ってくれ、しっかりランボー健在といった感じでした。

ランボー ラスト・ブラッド

出典:映画.com

 

が、しかししかし、これ「ランボー」の名前を借りただけの、普通の復讐劇バイオレンス映画と言った感じがする映画でした。メキシコの人身売買組織に殺された孫娘の復讐という設定ですが、こういう映画ってよくありますよね。そのよくある設定をジョン・ランボーで描いたのが本作と言った具合です。

 

前半は穏やかなファミリー感あふれるランボーを描きます。今までの戦う男とは製版愛の良きおじいちゃん感満載です。そのおじいちゃんの心配をよそに、言うこと聞かずメキシコに乗り込んでしまう孫娘です。ここからは、かなり悲惨な状況で目を覆いたくなるシーン満載でした。

って、ここで思い出したのが、そういえばランボーって暴力映画だったんだ!ということでした。しっかりR指定ですもんね。前作までは、軍組織なんかが相手でしたので戦争映画っぽいイメージが強かった分、暴力というイメージは余り湧きませんでしたが、本作は人身売買組織で可愛らしい孫娘が被害者で、非人道的過ぎる仕打ちの数々を見せられるので、余計に残酷さを感じます。

ランボー ラスト・ブラッド

出典:映画.com

 

その分、犯罪組織へのラストの復讐劇は、スカッとしましたよ!ラスト30分だけは、しっかり強いジョン・ランボーでした!様々な罠を駆使して、スプラッター映画も顔負けな人間チョンパや人体破壊で残酷殺戮シーン満載でした。戦場でなく自宅の洞穴でやってしまうのですから、驚きです。歳をとっても、ランボーを怒らせたら怖いんだってのが痛いほどに分かりましたね。

ランボー ラスト・ブラッド

出典:映画.com

 

結局のところの感想としては、映画としては面白かったし懐かしい気持ちにさせられたんで満足ではあります。そうは言った意味ではありの続編ではありました。が、ホントこれラストですよね!?っていう一抹の不安が…。できれば、ランボーシリーズの昔の映画の良い思い出は、塗り替えずにそのままにしておきたいところなのですが…。

だいふく

年取ってもランボーだったニャ!!!

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映画「ラストナイト・イン・ソーホー」感想・レビュー:60年代のロンドンへようこそ!

 

ラストナイト・イン・ソーホー

ラストナイト・イン・ソーホー

「ラストナイト・イン・ソーホー」映画情報

オンライン鑑賞

Prime Video Rakuten TV

※時期により鑑賞できない場合あり。

あらすじ

ファッションデザイナーを夢見て、ロンドンのソーホーにあるデザイン専門学校に入学したエロイーズは、寮生活になじめずアパートで一人暮らしを始める。ある時、夢の中できらびやかな1960年代のソーホーで歌手を目指す美しい女性サンディに出会い、その姿に魅了されたエロイーズは、夜ごと夢の中でサンディを追いかけるようになる。次第に身体も感覚もサンディとシンクロし、夢の中での体験が現実世界にも影響を与え、充実した毎日を送れるようになったエロイーズ。夢の中で何度も60年代ソーホーに繰り出すようになった彼女だったが、ある日、夢の中でサンディが殺されるところを目撃してしまう。さらに現実では謎の亡霊が出現し、エロイーズは徐々に精神をむしばまれていく。

出典:映画.com

予告編

作品データ

原題 Last Night in Soho
製作年 2021年
製作国 イギリス
上映時間 115分
監督 エドガー・ライト
製作 ティム・ビーバン
ナイラ・パーク
脚本 エドガー・ライト
クリスティ・ウィルソン=ケアンズ
メインキャスト トーマシン・マッケンジー
アニヤ・テイラー=ジョイ
マット・スミス
受賞歴 -


 

「ラストナイト・イン・ソーホー」映画解説

だいふく

人類の起源の謎を追ったSF映画だニャ!

作品解説

「ベイビー・ドライバー」のエドガー・ライト監督によるタイムリープ・ホラー。ライトの原案からライトとクリスティ・ウィルソン=ケアンズが脚本を務め、2021年9月4日に開催された第78回ヴェネツィア国際映画祭でワールド・プレミア上映された作品です。

 

Wヒロインの映画でもあり、エロイーズ役を「ジョジョ・ラビット」「オールド」のトーマシン・マッケンジー、サンディ役をNetflixの大ヒットシリーズ「クイーンズ・ギャンビット」や M・ナイト・シャマラン監督の「スプリット」「ミスター・ガラス」のヒロイン役だったアニヤ・テイラー=ジョイがそれぞれ演じています。

ソーホー(Soho)とは

ロンドンのシティ・オブ・ウェストミンスターにある一地区のことです。

 

ソーホーは、20世紀には性風俗店や映画産業施設が並ぶ歓楽街として栄えた長い歴史をもっている。20世紀初頭のパブでは毎晩、酔っ払いの作家や詩人、芸術家であふれており、決して出世できるほどまでに節制していることはなく、パブの主人らが彼らを定着させたのもちょうどこの頃だとの伝承があります。

 

1980年代初頭以降は、高級レストランやメディア関連企業が立ち並ぶファッション街へと大きく変貌し、性産業の店舗はそのほとんどがソーホーから姿を消しています。

「ラストナイト・イン・ソーホー」感想・レビュー

この映画、ホラーのジャンルと言うことですが、ホラー色はないですね。ダークファンタジーもしくは壮絶な人間ドラマに近いです。まぁ、確かに霊感的な要素があるのでホラーといえばホラーですが、ゴリゴリの恐怖と言う感じは全くありません。

 

むしろ、1960年代の時代ソーホーの華やかさを、視覚と年代の音楽で飾ったスタイリッシュな映画ともいえましょう。が、しかしそこには、夢を見る若い女性、それを利用する男性という、華やかな世界にある、悲しく重苦しい世界が描かれます。

 

デザイナーと言う夢を目指し現代を生きるエロイーズ、1960年代のソーホーで歌手を目指す美しい女性サンディとシンクロしてからが、一気に映画が加速し面白くなってきます。現代でうまくいかないエロイーズと風俗店や映画産業施設が並ぶ歓楽街の闇に堕ちてしまったサンディが、交互に容姿を変えて物語が進む作りはとても新鮮で面白く感じました。

 

Wヒロインを演じるは、どちらも今を代表する若手女優の美しい二人です。特に、ホラーの新ヒロインと言われる、アニヤ・テイラー=ジョイの美しさと色気が飛びぬけて素晴らしいですが、それゆえに闇に陥れられていく姿が、悲しく残酷にも思うのです。

ラストナイト・イン・ソーホー

出典:(C)2021 FOCUS FEATURES LLC. ALL RIGHTS RESERVED

 

映画自体の面白みはどうかって言いますと、割とレビューを見ると賛否両論ですが絶賛する声の方が多そうですね。個人的には、やはりストーリー性としては奇抜な感じでしたが、納得性には欠けるしWヒロインのシンクロが何でするのかが分からずでした。

ただ、この映画の魅力って、もしかしたらホラーでスタイリッシュで音楽を楽しむ映画とも思える次第。イギリスソーホーの文化と歴史を楽しむ映画なのかなっても思った次第です。

 

ま、あとはヒロインと音楽ですかね。何気にアニヤ・テイラー=ジョイって歌もうまいのねって思った次第でした。(しかも曲のアレンジが物語にとても合っている)

だいふく

若い女性の夢、利用する男たち。悲しいニャ…

「ラストナイト・イン・ソーホー」関連商品

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映画「シン・エヴァンゲリオン劇場版」感想・レビュー:さらば、エヴァンゲリオン!

 

天気の子

シン・エヴァンゲリオン劇場版

「シン・エヴァンゲリオン劇場版」映画情報

オンライン鑑賞

Prime Video

※時期により鑑賞できない場合あり。

あらすじ

ミサトの率いる反ネルフ組織ヴィレは、コア化で赤く染まったパリ旧市街にいた。旗艦AAAヴンダーから選抜隊が降下し、残された封印柱に取りつく。復元オペの作業可能時間はわずか720秒。決死の作戦遂行中、ネルフのEVAが大群で接近し、マリの改8号機が迎撃を開始した。一方、シンジ、アスカ、アヤナミレイ(仮称)の3人は日本の大地をさまよい歩いていた…。

出典:映画.com

予告編

作品データ

原題 シン・エヴァンゲリオン劇場版
製作年 2021年
製作国 日本
上映時間 155分
監督 庵野秀明
原作 庵野秀明
脚本 庵野秀明
主な声優 緒方恵美
林原めぐみ
宮村優子
坂本真綾
受賞歴 日本アカデミー賞最優秀アニメーション作品賞


 

「シン・エヴァンゲリオン劇場版」映画解説

だいふく

実に25年の時を経て、いよいよエヴァ完結だニャ!

作品解説

庵野秀明監督による大ヒットアニメ「ヱヴァンゲリヲン新劇場版」シリーズの最新作にして完結編となります。最初は、TVアニメシリーズとして1995~96年に放送されて以来、後に映画シリーズとして4部作で描いたきた作品の最終章となります。

 

エヴァのテーマは、人の本質とは何か? 人は何のために生きるのか? いつの時代にも通じる普遍的な核を持っており、シンジ、レイ、アスカ、マリ、個性にあふれたキャラクターたちが、人造人間エヴァンゲリオンに搭乗し、それぞれの生き方を模索する物語となっています。

関連作品

【前作】

ヱヴァンゲリヲン新劇場版:序

ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破

ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q

エヴァンゲリオンの25年

1995年08月29日

コミック「新世紀エヴァンゲリオン 第1巻」(角川コミックス・エース)発売

1995年10月04日

テレビアニメ「新世紀エヴァンゲリオン」(テレビ東京系)放送開始

1997年03月15日

劇場版「新世紀エヴァンゲリオン劇場版 シト新生」公開

1997年07月19日

劇場版「新世紀エヴァンゲリオン劇場版 Air/まごころを、君に」公開

2007年09月01日

劇場版「ヱヴァンゲリヲン新劇場版:序 EVANGELION:1.0 YOU ARE (NOT) ALONE.」公開

2009年06月27日

劇場版「ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破 EVANGELION:2.0 YOU CAN (NOT) ADVANCE.」公開

2012年11月17日

劇場版「ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q EVANGELION:3.0 YOU CAN (NOT) REDO.」公開

2021年03月08日

劇場版「シン・エヴァンゲリオン劇場版:|| EVANGELION:3.0+1.0 THRICE UPON A TIME」公開

「シン・エヴァンゲリオン劇場版」感想・レビュー

ついに完結したー!という感覚です。TVシリーズはリアルタイムではないですが、TV放映から割とすぐに(2年くらいたって)観ました。その時、私は大学生でした。時を経て、25年(なんと四半世紀!)の歳月が流れ完結というから驚きです。

そして、今回中学生になる娘と一緒に映画館でエヴァの完結を観るという、自分も歳を取ったと思いつつ、自分が学生の時に見ていたアニメの完結を子供と見るということに、感慨深いものがあります。

映画館では、TVシリーズそして劇場版:序と破までの面白さ、そしてQの意味不明さで止まっていた自分の中のストップウォッチが、動き出すようでした。大人になっても変わらない楽しみな感覚です。

 

相変わらず、映画の登場人物には感情移入させてもらえました。1人1人個性は強いですが、全員がとても魅力的で素晴らしいのです。エヴァンゲリオンがこんなに長く愛されている理由の大きな一つでしょう。

シン・エヴァンゲリオン劇場版

『シン・エヴァンゲリオン劇場版』ポスター

 

本作でも、シンジ、アスカ、レイの3人は魅力たっぷりでした。自分の運命に翻弄されながらも、成長していく姿はTVシリーズから観ている自分からすると感動すら覚えます。避難民村「第3村」でのひと時の出来事も心温まり、そして悲しい体験をさせてもらえました。レイが人間の感情に触れていくシーンは、ホント心が温まり、ぽかぽかしました(笑)

シン・エヴァンゲリオン劇場版

「シン・エヴァンゲリオン劇場版」“特報”

 

が、本作で一番輝いたのは、今まで謎だらけの少女マリだったのかもしれません!いよいよ存在が分かり一気に存在感が増します。といいますか、シンジを助け出す大役を担い、真のヒロインはマリだったのか!?という驚きでいっぱいでした。レイでもなく、アスカでもなくマリだったんです!!!

そして、素晴らしいキャラと言えば、やはり葛城ミサトの存在でしょう。ほんと、かっこよかったなぁ。ラストで帽子を取り、シンジと出会った頃の昔の長い髪での決意は、涙ものでした。

 

さて、肝心の物語はどうだったでしょう。はい、とーっても面白かったです。がしかし、心から面白かったかと言うとそうでもない自分も居ました。

この25年間で広げ続けてきたものを、155分という時間で収束させるには、さすがに無理もあったかなと言った感覚もうけました。終わらせるための急展開感は否めなかったです。ゲンドウの動機もこんな理由で世界の人々を破滅にいたらしたの!?と言った気持ちでしたが、まぁそこは碇家(結局同じ親子だったなぁ)らしいなとも思った次第でもあります。

残念なのは、登場人物一人一人のラストはもう少し丁寧に描いてほしかったという気持ちもあります。ここまで感情移入してきたキャラですからね…。

 

とにもかくにも、観終わった後は、25年間、庵野秀明監督お疲れさまでした。という感情と、もぅエヴァは最後なんだという悲しさにつつまれた複雑さでした。でも、このタイミングで完結は納得ですし、エヴァらしい終わり方だったなとも思いました。

 

物語とともに素晴らしいと感じたのは、アニメーションでした。やはり日本のアニメはやはり素晴らしいと再認識させられました。本当に美しく繊細でした。音楽と効果音との相乗効果で、ずっと興奮しっぱなしで映画館で観れた良かったと思います。日本のアニメはホント素晴らしい伝統的なものだと思います。

だいふく

日本アニメの1つの歴史の終焉だニャ。

「シン・エヴァンゲリオン劇場版」関連商品

 

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映画「プロメテウス」感想・レビュー:人類とエイリアンの起源とは!

 

プロメテウス

プロメテウス

「プロメテウス」映画情報

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※時期により鑑賞できない場合あり。

あらすじ

地球上の古代遺跡で人類の起源にかかわる重大な手がかりを発見した科学者チームが、その謎を解明するため宇宙船プロメテウス号に乗り、未知の惑星を訪れる。しかし、そこには人類が決して触れてはならない、驚きの真実が眠っていた……。

出典:映画.com

予告編

作品データ

原題 Prometheus
製作年 2012年
製作国 アメリカ
上映時間 124分
監督 リドリー・スコット
製作 リドリー・スコット
デビッド・ガイラー
脚本 ジョン・スパイツ
デイモン・リンデロフ
メインキャスト ノオミ・ラパス
マイケル・ファスベンダー
ローガン・マーシャル=グリーン
受賞歴 -


 

「プロメテウス」映画解説

だいふく

人類の起源の謎を追ったSF映画だニャ!

作品解説

「エイリアン」のリドリー・スコット監督が、人類の起源、そしてエイリアンの原点(前日譚)を描いたSF大作です。もちろん、あの奇怪な造形のエイリアン誕生シーンなんてのもしっかり描いています。

我々人類は、いったいどこから来たのか? 誰もが問い続けながら、その答えはいまだ判明していない人類最大の謎にとエイリアンの原点をうまく融合した作品ともいえましょう。

 

ロンドン王立美術大学で映画を学んだ監督は、細部にまでこだわり尽くした映像美と映像表現が有名ですが、本作では、そのこだわりがパワーアップしています。緻密な世界観が、圧倒的なインパクトで展開されます。第85回 アカデミー賞では、視覚効果賞ノミネートもされている作品です。

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エイリアン

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【続編】

エイリアン:コヴェナント

豪華な俳優陣と失敗した吹替え

本作は、なんといっても俳優陣が豪華でした。

まず、ヒロインのエリザベス役のノオミ・ラパスは「ミレニアム ドラゴン・タトゥーの女」で有名な女優さんですが、細い体なのに筋肉で引き締まった姿は見事です。エイリアンシリーズのヒロインと言えば、シガニー・ウィーバー演じるリプリーの存在が強すぎますが、見事に新ヒロインを演じてます。

 

そして、物語のキーパーソンとなるアンドロイドのデビッドを演じるは、マイケル・ファスベンダーです。「X-MEN:ファースト・ジェネレーション」「SHAME シェイム」といった様々な作品で観ることができますが、本作では人工的な演技が見どころです。

 

2人だけでなく、本作は他の俳優陣も有名どころばかりですので、見どころでもあります。

プロメテウス

出典:映画.com

 

ただ、映画上映時に問題となったのが、ヒロイン役の日本語吹き替えで剛力彩芽をつかったということです。誰もが感じた感情がこもっていない棒読み吹替え違和感は不評の嵐でした…。

「プロメテウス」感想・レビュー

上映当時、映画館で鑑賞した作品です。

エイリアンシリーズの前日譚なので、よくあるビギニング的な映画かなと思いきや、全く別物の映画と言っても過言ではない物語でした。独立した新たな作品とも取れましたね。そもそも、エイリアンの起源というよりテーマが人類の起源がメインでしたのでそう取れますよね。そもそもなんで、映画タイトルも「エイリアンゼロ」とかにせずに「プロメテウス」にしたんだろう???

 

が、しかしエイリアンシリーズファンならニヤッとする要素はふんだんにありましたね。特にファンとしては、スペースジョッキーが再び見れるとは思いませんでしね。「エイリアン」を見たときにあの巨大な白骨した宇宙人と思い込んでいたのが、実は宇宙服で実は中にヒトそっくりの巨人が入ってるとは思いませんでした!

あとおなじみにアンドロイドが首だけになって会話するシーンは健在でしたね(笑)

 

ストーリーとしては、かなり難解でした。誰か解説してと思うくらいです。結局いまいち人類の起源が分からず。その変わり、エイリアンの起源はしっかりと分かるようになっていましたね。結局は、そっちが伝えたかったんだからしょうがないですかね。

 

ただ、イマイチ今までのエイリアンとつながらない。最後に誕生したエイリアンは、インナーマウスや後頭部の形状がこれまでの物とは違うのです。そしてエイリアンは、人間の胎内で育ったモンスターから誕生しているということは、やっぱり人と同じDNAをもっているということかな?だからあんなに体系は人間に近いのかしら?

といったように、いまいちもやもやが残るのでした。というのも、本作は3部作ということですので、かなり超大作なので明確じゃない部分も残したのか…。

プロメテウス

 

エイリアンのBlu-ray(VSシリーズは除く)全作もっているほどのファンとしては、楽しめた映画でしたが、エイリアンファン以外は面白かったのかな?って思った次第です。ただ、リドリー・スコットが描く世界観や圧倒的な映像はただただ感動することは間違いないでしょう。

だいふく

エイリアン誕生だニャ!

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